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【空間図形】角柱・円柱の体積|底面積×高さ【中1数学】【必須】

「体積の公式は覚えたのに、どれを使えばいいかわからない」——そんな経験はないだろうか。

立体の体積を求める問題で手が止まる原因は、意外とシンプルである。実は「どんな形の底面か」を見極めるだけで、あとは同じ公式が使えるのだ。

この記事では、角柱かくちゅう円柱えんちゅうの体積を「底面積×高さ」の一つの考え方で確実に求められるようになるまで、順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも角柱・円柱とは?

まず、角柱と円柱がどんな立体かを確認しよう。

角柱とは、2つの合同な多角形が平行に向かい合い、その間を長方形でつないだ立体である。

「多角形」とは、三角形、四角形、五角形などのことである。底面の形によって「三角柱」「四角柱」「五角柱」と呼び分ける。

円柱とは、2つの合同な円が平行に向かい合い、その間を曲面でつないだ立体である。

どちらも共通しているのは、上と下に同じ形の「底面」があり、それが一定の「高さ」で積み上がっているということだ。

底面ていめん」とは、立体の上下にある平らな面のことである。角柱なら多角形、円柱なら円が底面になる。

体積の公式を図で理解する

角柱と円柱の体積は、どちらも同じ公式で求められる。

$$\text{体積} = \text{底面積} \times \text{高さ}$$

なぜこの公式が成り立つのか、図で確認しよう。

アニメーションの説明:底面積 $S$ を高さ $h$ の分だけ積み上げると、角柱ができる。だから体積は $S \times h$ になるのだ。

円柱も同じ考え方である。底面が円になっただけで、公式は変わらない。

ポイント:円柱の底面積は円の面積 $\pi r^2$ である。これに高さ $h$ をかければ体積が出る。

公式のまとめ

角柱と円柱の体積公式を整理しよう。

立体 底面積 体積の公式
角柱(三角柱、四角柱など) 底面の多角形の面積 $S$ $V = S \times h$
円柱 $\pi r^2$(円の面積) $V = \pi r^2 h$

$r$ は底面の円の半径はんけい、$h$ は高さを表す。$\pi$(パイ)は円周率で、約 $3.14$ である。

体積を求める手順

実際に体積を求めるときは、次の3ステップで進める。

1
底面の形を確認する
底面が三角形か、四角形か、円かを見極める。
2
底面積を計算する
底面の形に応じた公式で面積を求める。
3
底面積×高さを計算する
求めた底面積に高さをかけて体積を出す。

例題1:三角柱の体積

問題:底面が直角三角形(底辺6cm、高さ4cm)で、高さが10cmの三角柱の体積を求めよ。

解答

ステップ1:底面は直角三角形である。

ステップ2:底面積を求める。

三角形の面積は「底辺×高さ÷2」で求める。

$$\text{底面積} = \frac{6 \times 4}{2} = \frac{24}{2} = 12 \text{ (cm}^2\text{)}$$

ステップ3:体積を求める。

$$\begin{aligned} V &= \text{底面積} \times \text{高さ} \\[8pt] &= 12 \times 10 \\[8pt] &= 120 \text{ (cm}^3\text{)} \end{aligned}$$

答え:$120 \text{ cm}^3$

例題2:円柱の体積

問題:底面の半径が3cm、高さが8cmの円柱の体積を求めよ。

解答

ステップ1:底面は円である。

ステップ2:底面積を求める。

円の面積は $\pi r^2$(円周率×半径×半径)で求める。

$$\text{底面積} = \pi \times 3^2 = 9\pi \text{ (cm}^2\text{)}$$

ステップ3:体積を求める。

$$\begin{aligned} V &= \text{底面積} \times \text{高さ} \\[8pt] &= 9\pi \times 8 \\[8pt] &= 72\pi \text{ (cm}^3\text{)} \end{aligned}$$

答え:$72\pi \text{ cm}^3$

$\pi$ を $3.14$ として計算する場合は、$72 \times 3.14 = 226.08 \text{ cm}^3$ となる。問題の指示に従って答えよう。

例題3:四角柱の体積

問題:底面が1辺5cmの正方形で、高さが7cmの四角柱の体積を求めよ。

解答

ステップ1:底面は正方形である。

ステップ2:底面積を求める。

$$\text{底面積} = 5 \times 5 = 25 \text{ (cm}^2\text{)}$$

ステップ3:体積を求める。

$$\begin{aligned} V &= \text{底面積} \times \text{高さ} \\[8pt] &= 25 \times 7 \\[8pt] &= 175 \text{ (cm}^3\text{)} \end{aligned}$$

答え:$175 \text{ cm}^3$

よくある間違いと対策

1
底面積を求めずに、いきなり公式に数値を入れる
「底面積×高さ」の公式で、底面積の部分に辺の長さをそのまま入れてしまうミスが多い。必ず底面積を先に計算しよう。
2
円柱で半径と直径を間違える
問題文に「直径6cm」と書いてあるのに、そのまま $6^2$ として計算してしまう。半径は直径の半分なので、$r = 3$ として計算すること。
3
単位をつけ忘れる
体積の単位は「cm³」(立方センチメートル)である。面積の「cm²」と混同しないように注意。

この単元のよくある質問

Q. なぜ角柱と円柱は同じ公式で体積が求められるのですか?

A. どちらも「同じ形の底面が一定の高さで積み重なった立体」だからである。底面の形が三角形でも四角形でも円でも、「底面積を高さの分だけ積み上げる」という考え方は同じなのだ。

Q. 円柱の体積で $\pi$ をつけたまま答えてもいいのですか?

A. 問題の指示による。「$\pi$ を使って答えよ」とあれば $72\pi \text{ cm}^3$ のように答え、「小数で答えよ」や「$\pi = 3.14$ として計算せよ」とあれば計算して数値で答える。指示がなければ $\pi$ のまま答えるのが一般的である。

Q. 底面積を求める公式を忘れてしまいました。

A. 主な底面積の公式は次の通りである。三角形:$\dfrac{\text{底辺} \times \text{高さ}}{2}$、長方形:$\text{縦} \times \text{横}$、正方形:$\text{一辺}^2$、円:$\pi r^2$。これらを覚えておけば、角柱・円柱の体積は「底面積×高さ」で求められる。

練習問題

問1. 底面が底辺8cm、高さ5cmの三角形で、高さが12cmの三角柱の体積を求めよ。
問2. 底面の半径が5cm、高さが6cmの円柱の体積を求めよ。($\pi$ を使って答えよ)
問3. 底面が縦4cm、横6cmの長方形で、高さが9cmの四角柱の体積を求めよ。

まとめ

この記事では、角柱と円柱の体積の求め方を学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 角柱も円柱も、体積は「底面積×高さ」で求められる
  • まず底面の形を確認し、底面積を計算してから高さをかける
  • 円柱の底面積は $\pi r^2$(円の面積)である
  • 半径と直径を間違えないように注意する

底面積さえ求められれば、あとは高さをかけるだけ。この手順を身につければ、どんな角柱・円柱でも体積が求められる。

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