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【空間図形】多面体とは|面・辺・頂点の関係【中1数学】【基礎】

多面体ためんたい」という言葉を聞いて、何か難しいものを想像していないだろうか。

「面の数とか、辺の数とか、覚えることが多くて混乱する」「サイコロは知ってるけど、それ以外の立体がよくわからない」——そんな声をよく耳にする。

実は、多面体には驚くほどシンプルな法則がある。この記事では、面・辺・頂点ちょうてんの数え方と、それらを結ぶ魔法のような公式を、図とアニメーションでひとつずつ確認していく。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも多面体とは?

多面体とは、平らな面だけで囲まれた立体のことである。

「多」は「たくさん」という意味である。つまり「たくさんの平らな面を持つ立体」ということだ。

身近な例で考えてみよう。

  • サイコロ:6つの正方形の面で囲まれている → 多面体
  • ピラミッド:4つの三角形と1つの四角形の面で囲まれている → 多面体
  • サッカーボール:曲面がある → 多面体ではない
  • 円柱:側面が曲面 → 多面体ではない

ポイントは「平らな面だけ」という点である。曲がった面が1つでもあれば、多面体とは呼ばない。

多面体の3つの要素:面・辺・頂点

多面体を理解するには、次の3つの要素を正確に知る必要がある。

1

:立体を囲んでいる平らな部分

サイコロなら、数字が書いてある正方形の部分が「面」である。

2

:面と面が出会うところ(直線の部分)

サイコロの角にある線が「辺」である。面の境界線とも言える。

3

頂点:辺と辺が出会う点

サイコロの角(とがった部分)が「頂点」である。

多面体を図で理解する

言葉だけでは分かりにくいので、実際に見てみよう。下のアニメーションでは、立方体(サイコロの形)の面・辺・頂点をひとつずつ確認できる。

立方体の場合:

  • 面の数:6
  • 辺の数:12
  • 頂点の数:8

代表的な多面体と面・辺・頂点の数

多面体にはさまざまな種類がある。代表的なものを表にまとめた。

多面体の名前 面の形 面の数(F) 辺の数(E) 頂点の数(V)
四面体しめんたい 三角形 4 6 4
立方体(六面体ろくめんたい 正方形 6 12 8
八面体はちめんたい 三角形 8 12 6
三角ちゅう 三角形+長方形 5 9 6
四角すい 三角形+正方形 5 8 5

オイラーの多面体公式

ここで驚くべき法則を紹介しよう。上の表をよく見てほしい。

どの多面体でも、次の計算をすると必ず同じ答えになる。

$$V – E + F = 2$$

V は Vertex(頂点)、E は Edge(辺)、F は Face(面)の頭文字である。

これをオイラーEulerの多面体公式こうしきと呼ぶ。

本当にそうなるか、確かめてみよう。

例1

立方体の場合

$$V – E + F = 8 – 12 + 6 = 2 \quad \checkmark$$
例2

四面体の場合

$$V – E + F = 4 – 6 + 4 = 2 \quad \checkmark$$
例3

三角柱の場合

$$V – E + F = 6 – 9 + 5 = 2 \quad \checkmark$$

どれも答えが2になる。これは偶然ではなく、すべての多面体に成り立つ法則である。

オイラーの公式を図で理解する

なぜこの公式が成り立つのか、直感的に理解してみよう。

オイラーの公式の使い方

この公式は、面・辺・頂点のうち2つがわかれば、残り1つを求められるという点で便利である。

例題

ある多面体は、面が10個、頂点が16個ある。辺の数を求めよ。

解き方:オイラーの公式に代入する。

$$\begin{aligned} V – E + F &= 2 \\[8pt] 16 – E + 10 &= 2 \\[8pt] 26 – E &= 2 \\[8pt] E &= 24 \end{aligned}$$

答え:辺の数は 24本

面・辺・頂点を数えるコツ

実際に多面体の面・辺・頂点を数えるとき、間違えやすいポイントがある。

コツ1

面を数えるとき:見えない面も忘れずに

立方体を正面から見ると4面しか見えないが、実際は6面ある。底面を忘れがちなので注意。

コツ2

辺を数えるとき:同じ辺を2回数えない

1つの辺は2つの面の境界線である。面ごとに辺を数えると、同じ辺を2回数えてしまう。

コツ3

頂点を数えるとき:隠れた頂点に注意

立体を見る角度によっては、重なって見えない頂点がある。展開図をイメージすると数えやすい。

よくある質問と答え

Q. 球は多面体ですか?

A. いいえ、球は多面体ではありません。多面体は「平らな面だけで囲まれた立体」であり、球の表面は曲面なので多面体の定義に当てはまりません。

Q. オイラーの公式はどんな多面体でも成り立ちますか?

A. 穴が開いていない(トーラス型でない)普通の多面体なら成り立ちます。中学で学ぶ多面体はすべてこの公式が使えます。

Q. 面の数が一番少ない多面体は何ですか?

A. 四面体です。4つの三角形で囲まれた立体で、これより面が少ない多面体は存在しません。3面では立体を囲むことができないためです。

練習問題

問1. 次の立体のうち、多面体であるものをすべて選べ。
(ア)円柱 (イ)三角柱 (ウ)球 (エ)四角錐 (オ)円錐
問2. 五角柱の面・辺・頂点の数をそれぞれ求めよ。また、オイラーの公式が成り立つことを確かめよ。
問3. ある多面体は、面が8個、辺が18本ある。頂点の数を求めよ。

まとめ

この記事では、多面体の基本について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 多面体とは、平らな面だけで囲まれた立体のこと
  • 多面体は面・辺・頂点の3つの要素で構成される
  • オイラーの公式:$V – E + F = 2$ がすべての多面体で成り立つ
  • 面・辺・頂点のうち2つがわかれば、残り1つを求められる

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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