MENU
図やアニメーションが崩れている場合はご連絡ください。

【資料の分析】ヒストグラム|柱状グラフの読み方・かき方【中1数学】【必須】

「度数分布表は作れたけど、ヒストグラムにすると急に難しく感じる」——そんな声をよく聞く。

棒グラフと何が違うのか、なぜ棒がくっついているのか、軸の目盛りはどこに書けばいいのか。こうした疑問を抱えたまま、なんとなくで作図していないだろうか。

実は、ヒストグラムには「連続したデータを区間で区切る」という明確なルールがあり、これを理解すれば迷うことなく正確にけるようになる。この記事では、ヒストグラムの読み方とき方を、手順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約12分
目次

そもそもヒストグラムとは?

ヒストグラムとは、度数分布表どすうぶんぷひょうをグラフにしたものである。日本語では「柱状ちゅうじょうグラフ」とも呼ばれる。

度数どすうとは、ある階級かいきゅうに入るデータの個数のことである。階級とは、データを区切った区間のことである。

具体例で見てみよう。あるクラス30人のテスト得点を調べたとする。

階級(点)度数(人)
0以上〜20未満2
20以上〜40未満5
40以上〜60未満10
60以上〜80未満9
80以上〜100以下4
30

この表をグラフにすると、各階級の度数が棒の高さで表される。これがヒストグラムである。

ヒストグラムを図で理解する

ヒストグラムの特徴を視覚的に確認しよう。

ヒストグラムの最大の特徴は、棒と棒がくっついていることである。これは、横軸が「連続したデータ」を表しているからである。

棒グラフとの違い

「棒グラフ」と「ヒストグラム」は見た目が似ているが、明確な違いがある。

棒グラフヒストグラム
横軸カテゴリ(種類)連続した数値
棒の間隔離れているくっついている
使う場面好きな果物、血液型など身長、体重、点数など

棒グラフは「りんご」「みかん」など入れ替えても意味が通じる項目に使う。ヒストグラムは「20点〜40点」「40点〜60点」のように順序があり、連続した数値に使う。

ヒストグラムの読み方

ヒストグラムから情報を読み取る手順を確認しよう。

1

横軸を確認する

何のデータか、どんな区間で区切られているかを確認する。

2

縦軸を確認する

度数(人数や個数)の目盛りを確認する。

3

各棒の高さを読む

棒の上端が示す目盛りが、その階級の度数である。

4

分布の特徴をつかむ

どの階級に度数が集中しているか、左右対称か、ばらつきはどうかを見る。

例題:ヒストグラムを読む

下のヒストグラムは、あるクラス25人のハンドボール投げの記録を表している。

問い:このヒストグラムから以下を読み取ろう。

(1)15m以上20m未満の階級の度数は何人か。

(2)最も度数が多い階級はどこか。

(3)20m以上投げた人は何人か。

$$\text{解答}$$

(1)15m以上20m未満の棒の高さを読むと、8人

(2)最も高い棒を探すと、15m以上20m未満なので、15m以上20m未満

(3)20m以上の階級は3つある。

$$7 + 4 + 1 = 12 \text{(人)}$$

よって、12人

ヒストグラムのき方

度数分布表からヒストグラムをく手順を確認しよう。

1

横軸を引き、階級の境界値きょうかいちを書く

階級の区切りとなる数値を等間隔に書く。

2

縦軸を引き、度数の目盛りを書く

最大度数が収まるように目盛りを決める。

3

各階級の度数に合わせて棒を

棒の幅は階級幅と同じにし、棒と棒をくっつける

4

軸のラベルを書く

横軸に何の値か(例:身長(cm))、縦軸に「度数(人)」などと書く。

例題:ヒストグラムを

次の度数分布表をヒストグラムにしよう。

階級(cm)度数(人)
140以上〜145未満2
145以上〜150未満6
150以上〜155未満9
155以上〜160未満7
160以上〜165未満4
165以上〜170未満2
30

注意点:横軸の目盛りは、各階級の境目(140, 145, 150, ...)に書く。棒の中央ではない。

よくある間違いと対策

1

棒と棒の間を空けてしまう

ヒストグラムは連続データを表すので、棒はくっつける。間を空けると棒グラフになってしまう。

2

横軸の目盛りを棒の中央に書く

棒の中央ではなく、境界値(階級の区切り)の位置に書く。例:140, 145, 150, ... の位置に目盛りを入れる。

3

度数と階級値かいきゅうちを混同する

縦軸は「度数(人数や個数)」である。階級値(階級の中央の値)ではない。

よくある質問と答え

Q. ヒストグラムと棒グラフはどう使い分けるのですか?

A. ヒストグラムは「身長」「点数」「時間」など連続した数値データに使います。棒グラフは「好きなスポーツ」「血液型」など、カテゴリ(種類)を比べるときに使います。データが数直線上に並べられるかどうかで判断しましょう。

Q. 階級の幅はどうやって決めるのですか?

A. 階級の幅は、データの範囲とデータ数を考えて決めます。中学校では問題文で指定されることが多いです。一般的には5〜10個程度の階級になるように設定します。幅が狭すぎると棒が多くなりすぎ、広すぎるとデータの特徴がわかりにくくなります。

Q. 「以上」「未満」の境目のデータはどちらの階級に入りますか?

A. 「○○以上△△未満」という階級では、○○ちょうどはその階級に入り、△△ちょうどは次の階級に入ります。例えば「20以上30未満」の階級には20は入りますが、30は入りません。30は「30以上40未満」に入ります。

練習問題

問1. 次の度数分布表は、あるクラス20人の50m走の記録をまとめたものである。これをヒストグラムに表したとき、最も高い棒はどの階級か答えよ。
階級(秒)度数(人)
7.0以上〜7.5未満1
7.5以上〜8.0未満3
8.0以上〜8.5未満7
8.5以上〜9.0未満5
9.0以上〜9.5未満4
問2. 下のヒストグラムは、あるクラスの読書時間を表している。1日に30分以上読書した人は全体の何%か。(全体は25人とする)
問3. 次の度数分布表をヒストグラムにするとき、横軸に書くべき数値をすべて答えよ。
階級(kg)度数(人)
35以上〜40未満3
40以上〜45未満8
45以上〜50未満12
50以上〜55未満5
55以上〜60未満2

まとめ

この記事では、ヒストグラムの読み方とき方について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • ヒストグラムは度数分布表をグラフにしたもので、棒がくっついている
  • 横軸には連続した数値(階級の境界値)を書き、縦軸には度数を書く
  • 棒グラフとの違いは「連続データかカテゴリか」で判断する

ヒストグラムを正しく読みきできるようになれば、データの分布の特徴を視覚的につかめるようになる。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

コメント

コメントする

目次