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【空間図形】角錐・円錐の体積|1/3×底面積×高さ【中1数学】【必須】

「角錐や円錐の体積は、なぜちゅうの3分の1なのか」と疑問に思ったことはないだろうか。

公式をただ丸暗記しても、テストで「角柱と角錐、どっちが3分の1だっけ?」と迷ってしまう人は多い。また、底面積と高さを掛けたあと、3で割るのを忘れるミスも頻発する。

実は、なぜ3分の1になるのかを一度だけ「見て」理解すれば、この公式は二度と忘れない。この記事では、角錐かくすい円錐えんすいの体積公式を、図解とアニメーションで確実に身につけられるよう解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも角錐・円錐とは?

まず、角錐と円錐がどんな立体かを確認しよう。

角錐かくすいとは、底面が多角形(三角形、四角形など)で、側面がすべて三角形となり、1つの頂点ちょうてんに集まる立体である。例えば、ピラミッドは四角錐である。

円錐えんすいとは、底面が円で、側面が曲面となり、1つの頂点に集まる立体である。アイスクリームのコーンをイメージするとわかりやすい。

これらの立体には、ある共通点がある。それは「底面から頂点に向かって細くなっていく」という形である。この形のせいで、同じ底面積・同じ高さのちゅう(角柱や円柱)と比べると、体積が小さくなる。

どれくらい小さくなるか。答えは「ちょうど3分の1」である。

角錐・円錐の体積公式

角錐と円錐の体積は、次の公式で求められる。

$$V = \frac{1}{3} \times S \times h$$

ここで、

  • $V$:体積
  • $S$:底面積
  • $h$:高さ

つまり、「底面積ていめんせき × 高さ」を計算してから、3で割ればよい。

角柱・円柱の体積公式は $V = S \times h$ である。角錐・円錐はその $\dfrac{1}{3}$ になることを覚えておこう。

なぜ3分の1になるのか?図で理解する

「3分の1」と言われても、なかなかピンとこないものである。そこで、立方体を3つの同じ形の四角錐しかくすいに分割できることを見てみよう。

このように、立方体は同じ形の四角錐3つにぴったり分けることができる。つまり、四角錐1つの体積は立方体の $\dfrac{1}{3}$ である。

この関係は、底面の形が三角形でも円でも成り立つ。だから角錐・円錐の体積は、常に「底面積 × 高さ」の $\dfrac{1}{3}$ になるのである。

体積を求める手順

1

底面積 $S$ を求める

底面が円なら $S = \pi r^2$、三角形なら $S = \dfrac{1}{2} \times$底辺$\times$高さ、四角形なら辺の長さから面積を求める。

2

高さ $h$ を確認する

底面から頂点までの垂直すいちょく距離である。斜辺しゃへんの長さではないので注意。

3

公式に代入して計算する

$V = \dfrac{1}{3} \times S \times h$ を計算する。3で割ることを忘れないこと。

例題で確認しよう

例題1:円錐の体積

問題:底面の半径が $3$ cm、高さが $4$ cm の円錐の体積を求めよ。

解答

1

底面積を求める。底面は半径 $3$ cm の円だから、

$$S = \pi \times 3^2 = 9\pi \ \text{cm}^2$$
2

高さは $h = 4$ cm である。

3

体積公式に代入する。

$$\begin{aligned} V &= \frac{1}{3} \times S \times h \\[8pt] &= \frac{1}{3} \times 9\pi \times 4 \\[8pt] &= \frac{36\pi}{3} \\[8pt] &= 12\pi \ \text{cm}^3 \end{aligned}$$

答え:$12\pi$ cm³

例題2:四角錐の体積

問題:底面が1辺 $6$ cm の正方形、高さが $5$ cm の四角錐の体積を求めよ。

解答

1

底面積を求める。底面は1辺 $6$ cm の正方形だから、

$$S = 6 \times 6 = 36 \ \text{cm}^2$$
2

高さは $h = 5$ cm である。

3

体積公式に代入する。

$$\begin{aligned} V &= \frac{1}{3} \times S \times h \\[8pt] &= \frac{1}{3} \times 36 \times 5 \\[8pt] &= \frac{180}{3} \\[8pt] &= 60 \ \text{cm}^3 \end{aligned}$$

答え:$60$ cm³

よくある間違いと対策

1

$\dfrac{1}{3}$ を忘れる

角柱・円柱の公式と混同して、「底面積 × 高さ」だけで終わってしまう。「すい」という漢字を見たら「3分の1」とセットで思い出そう。

2

高さと母線を間違える

円錐の問題で、斜めの長さ(母線ぼせん)を高さと勘違いすることがある。高さは必ず「底面に垂直な距離」である。

3

底面積の計算ミス

円の面積で $\pi r^2$ の $r^2$ を忘れたり、正方形の面積で「辺 × 辺」を忘れたりする。公式に代入する前に、底面積だけを先に計算してメモしておくとよい。

柱と錐の公式比較

角柱・円柱と、角錐・円錐の公式を並べて比較しよう。

立体 体積の公式
角柱・円柱 $V = S \times h$
角錐・円錐 $V = \dfrac{1}{3} \times S \times h$

「錐」がつく立体は、「柱」の3分の1。これさえ覚えれば、公式を間違えることはない。

この単元のよくある質問

Q. なぜちょうど3分の1になるのですか?2分の1や4分の1ではないのはなぜ?

A. 立方体を同じ形の四角錐3つに分けられることから、3分の1になることがわかります。これは数学的に証明されており、底面の形が変わっても(三角形でも円でも)同じ関係が成り立ちます。

Q. 高さと母線の違いがよくわかりません。

A. 高さは底面から頂点までの「垂直な距離」で、底面に対して直角に測ります。母線は円錐の側面に沿った「斜めの長さ」です。体積の計算には必ず「高さ」を使います。

Q. 円錐の体積で、答えに $\pi$ がついたままでいいのですか?

A. はい、中学の問題では $12\pi$ cm³のように $\pi$ をつけたまま答えることが多いです。「小数で答えよ」などの指示がある場合のみ、$\pi \fallingdotseq 3.14$ を代入して計算します。

練習問題

問1. 底面の半径が $5$ cm、高さが $9$ cm の円錐の体積を求めよ。
問2. 底面が1辺 $4$ cm の正方形、高さが $6$ cm の四角錐の体積を求めよ。
問3. 底面が底辺 $8$ cm、高さ $6$ cm の三角形で、立体の高さが $10$ cm の三角錐の体積を求めよ。

まとめ

この記事では、角錐・円錐の体積公式について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 角錐・円錐の体積は $V = \dfrac{1}{3} \times S \times h$(底面積 × 高さ の3分の1)
  • 「錐」がつく立体は、同じ底面積・高さの「柱」の3分の1になる
  • 高さは底面に垂直な距離であり、母線(斜めの長さ)ではない
  • $\dfrac{1}{3}$ を掛け忘れないことが最も重要

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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