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【平面図形】三角形の合同条件|3つの条件を覚えよう【中2数学】【基礎】

「三角形の合同条件を3つ覚えなさい」と言われて、暗記したつもりなのに、いざ問題を解こうとすると「どれを使えばいいかわからない」と固まってしまった経験はないだろうか。

実は、合同条件を丸暗記している人ほど、この壁にぶつかりやすい。なぜなら「なぜその条件で合同といえるのか」を理解していないからである。

この記事では、3つの合同条件を「なぜそれで形が決まるのか」という視点から順番に解説する。読み終わるころには、条件を見た瞬間に「これは2辺夾角だ」と判断できるようになっているはずである。

対象:中学2年 所要時間:約10分
目次

そもそも「合同」とは?

2つの図形が合同ごうどうであるとは、形も大きさも完全に同じということである。一方をぴったり重ねることができれば、その2つは合同である。

「合同」の「合」は「合わせる」、「同」は「同じ」という意味である。つまり「合わせたら同じ」ということだ。

合同な三角形では、次のことが成り立つ。

  • 対応する辺の長さがすべて等しい
  • 対応する角の大きさがすべて等しい

記号では、$\triangle ABC \equiv \triangle DEF$ のように書く。

「$\equiv$」は合同を表す記号である。「イコール」に横線が1本多いと覚えよう。

$$\triangle ABC \equiv \triangle DEF$$

このとき、頂点の順番が対応関係を表す。つまり、Aに対応するのがD、Bに対応するのがE、Cに対応するのがFである。

合同条件を図で理解する

三角形の合同条件は3つある。まずは視覚的に「なぜその条件で形が決まるのか」を確認しよう。

条件1:3組の辺がそれぞれ等しい(3辺相等)

3つの辺の長さが決まると、三角形の形は1通りに決まる。試しに3本の棒を組み合わせてみると、形を変えることはできない。これが「3辺相等」の考え方である。

条件2:2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい(2辺夾角きょうかく

2つの辺の長さと、その間の角度が決まると、残りの頂点ちょうてんの位置は1通りに決まる。「間の角」というのがポイントで、2辺にはさまれている角のことである。

「夾角(きょうかく)」とは「間にはさまれた角」という意味である。2つの辺にはさまれた角と覚えよう。

条件3:1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい(1辺両端角)

1つの辺の長さと、その辺の両端にある2つの角度が決まると、三角形の形は1通りに決まる。両端から線を引いていくと、必ず1点で交わるからである。

3つの合同条件をまとめて確認

ここまでの内容を表にまとめる。

条件名 内容 覚え方
3辺相等 3組の辺がそれぞれ等しい 辺・辺・辺
2辺夾角 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい 辺・角・辺
1辺両端角 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい 角・辺・角

「辺・辺・辺」「辺・角・辺」「角・辺・角」のように、何が連続しているかで覚えると間違えにくい。

合同条件を使った証明の手順

合同条件を使って「2つの三角形が合同である」ことを証明しょうめいする手順を確認しよう。

1

どの三角形とどの三角形を比べるか明記する

例:「$\triangle ABC$ と $\triangle DEF$ において」

2

等しいものを1つずつ書き出す

「仮定より $AB = DE$ …①」のように番号をつける。

3

どの合同条件を使うか宣言する

例:「①②③より、2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいから」

4

結論を書く

例:「$\triangle ABC \equiv \triangle DEF$」

例題:合同条件を見つけよう

次の図で、$\triangle ABC \equiv \triangle DEC$ を証明する。

【条件】

  • $AC = DC$(等しい辺に同じ印がついている)
  • $\angle ABC = \angle DEC = 90°$(直角マークがついている)
  • 点Bと点Eは同じ位置にある

【証明】

$\triangle ABC$ と $\triangle DEC$ において

$$\begin{aligned} &AC = DC \quad \text{…①(仮定より)} \\[8pt] &\angle ABC = \angle DEC = 90° \quad \text{…②(仮定より)} \\[8pt] &BC = EC \quad \text{…③(Cは共通)} \end{aligned}$$

①②③より、斜辺しゃへんと1つの鋭角がそれぞれ等しいから

$$\triangle ABC \equiv \triangle DEC$$

直角三角形の場合は「斜辺と他の1辺」または「斜辺と1つの鋭角」という特別な合同条件も使える。これは3つの基本条件から導かれるものである。

よくある間違いと対策

合同条件を使うときに、多くの人がつまずくポイントを確認しておこう。

1

「2辺と1角」なら何でもいいと思ってしまう

2辺と1角が等しくても、角が「間の角」でなければ合同条件にならない。必ず2辺に挟まれた角でなければならない。

2

対応する頂点の順番を間違える

$\triangle ABC \equiv \triangle DEF$ と書いたら、A↔D、B↔E、C↔Fが対応する。順番を間違えると減点される。

3

「仮定より」「共通だから」などの根拠を書かない

なぜ等しいのかを必ず書く。「仮定より」「共通だから」「対頂角だから」など、理由を明記しよう。

この単元のよくある質問

Q. 3つの角がそれぞれ等しいのに、なぜ合同条件にならないのですか?

A. 3つの角が等しいだけでは、形は同じでも大きさが違う可能性がある。例えば、すべての角が60°の正三角形は、一辺が3cmでも5cmでも作れる。形が同じで大きさが違う図形は「相似」といい、「合同」とは区別する。

Q. 直角三角形には特別な合同条件があると聞きましたが?

A. 直角三角形では「斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい」または「斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい」場合も合同になる。ただし、これらは基本の3条件から導かれるものなので、まずは3つの条件をしっかり覚えよう。

Q. 証明問題で「どの条件を使えばいいか」がわかりません。

A. まず図を見て、等しいとわかっている辺と角に印をつけよう。印が「辺・辺・辺」なら3辺相等、「辺・角・辺」のように並んでいれば2辺夾角、「角・辺・角」なら1辺両端角である。印をつけてパターンを見つける習慣をつけよう。

練習問題

問1. 次のうち、三角形の合同条件として正しいものをすべて選べ。
(ア)3組の角がそれぞれ等しい
(イ)2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい
(ウ)1組の辺と2組の角がそれぞれ等しい
(エ)3組の辺がそれぞれ等しい
問2. 右図で $AB = CD$, $AD = CB$ のとき、$\triangle ABD \equiv \triangle CDB$ を証明せよ。
問3. 「2辺夾角」の合同条件を使うとき、なぜ「間の角」でなければならないか説明せよ。

まとめ

この記事では、三角形の合同条件について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 合同とは「形も大きさも完全に同じ」こと
  • 3つの合同条件:3辺相等、2辺夾角、1辺両端角
  • 「辺・辺・辺」「辺・角・辺」「角・辺・角」で覚える
  • 証明では「どの条件を使うか」を明記する

合同条件は証明問題の基本である。3つの条件を確実に使いこなせるよう、繰り返し練習しよう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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