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【平面図形】相似比と面積比|2乗の関係【中3数学】【必須】

「相似比が1:2なら、面積比も1:2」と思っていないだろうか。実は、これは多くの中学生がやってしまう間違いである。

相似比と面積比の関係がわからず、テストで点を落とした経験はないだろうか。「なんとなく比を使う」だけでは、応用問題で必ずつまずく。

原因は単純で、「相似比と面積比の2乗の関係」をきちんと理解していないだけである。この記事では、なぜ面積比が相似比の2乗になるのかを、図解とアニメーションで順を追って解説する。

対象:中学3年 所要時間:約8分
目次

そもそも相似比・面積比とは?

相似そうじな図形とは、形が同じで大きさだけが異なる図形のことである。相似な2つの図形において、対応する辺の長さの比を相似比という。

相似比そうじひは「形のコピー倍率」と考えるとわかりやすい。相似比が1:2なら、一方の図形を2倍に拡大すると、もう一方の図形と同じ大きさになる。

一方、面積比とは、2つの図形の面積の比のことである。

例えば、正方形Aの1辺が3cm、正方形Bの1辺が6cmのとき、

  • 相似比は $3:6 = 1:2$
  • 正方形Aの面積は $3 \times 3 = 9$ cm²
  • 正方形Bの面積は $6 \times 6 = 36$ cm²
  • 面積比は $9:36 = 1:4$

このように、相似比が1:2でも、面積比は1:2にはならない。ここに「2乗の関係」が隠れている。

相似比と面積比の関係を図で理解する

なぜ面積比が相似比の2乗になるのかを、正方形で確認しよう。

アニメーションが示すように、1辺が2倍になると、正方形の中に元の正方形が4つ入る。つまり、面積は$2^2 = 4$倍になる。

これは正方形だけでなく、すべての相似な図形に当てはまる。三角形でも円でも、相似比が$m:n$なら、面積比は$m^2:n^2$になる。

三角形での確認

正方形だけでなく、三角形でも同じことが成り立つことを確認しよう。

三角形Bの各辺の中点ちゅうてんを結ぶと、三角形Bは4つの合同な三角形に分割できる。それぞれが三角形Aと相似比1:1(つまり合同)なので、三角形Bの面積は三角形Aの4倍であることがわかる。

公式のまとめ

相似比と面積比の関係をまとめると、次のようになる。

$$\text{相似比が } m:n \text{ のとき、面積比は } m^2:n^2$$
相似比 面積比 計算
1:2 1:4 $1^2:2^2$
1:3 1:9 $1^2:3^2$
2:3 4:9 $2^2:3^2$
3:5 9:25 $3^2:5^2$

逆に、面積比がわかっている場合は、平方根をとれば相似比がわかる。面積比が$4:9$なら、相似比は$\sqrt{4}:\sqrt{9} = 2:3$である。

例題で手順を確認する

実際の問題で、相似比と面積比の関係を使ってみよう。

例題1:面積比を求める

問題:△ABCと△DEFは相似で、相似比は$3:5$である。△ABCの面積が$18$ cm²のとき、△DEFの面積を求めよ。

1

相似比から面積比を求める

$$\text{相似比} = 3:5 \quad \Rightarrow \quad \text{面積比} = 3^2:5^2 = 9:25$$
2

面積比から△DEFの面積を求める

△ABCの面積:△DEFの面積 $= 9:25$ より

$$\begin{aligned} 18 : \text{△DEFの面積} &= 9 : 25 \\[8pt] \text{△DEFの面積} &= 18 \times \frac{25}{9} \\[8pt] &= 2 \times 25 \\[8pt] &= 50 \text{ cm}^2 \end{aligned}$$

答え:$50$ cm²

例題2:相似比を求める

問題:相似な2つの四角形A, Bがある。四角形Aの面積が$16$ cm²、四角形Bの面積が$36$ cm²のとき、相似比を求めよ。

1

面積比を求める

$$\text{面積比} = 16:36 = 4:9$$
2

面積比から相似比を求める(平方根をとる)

$$\begin{aligned} \text{相似比} &= \sqrt{4}:\sqrt{9} \\[8pt] &= 2:3 \end{aligned}$$

答え:$2:3$

よくある間違いと対策

1

間違い:相似比と面積比を同じと思ってしまう

対策:「面積は2方向に広がる」と覚える。縦が2倍、横も2倍なら、面積は$2 \times 2 = 4$倍になる。

2

間違い:2乗を忘れる

対策:相似比$a:b$ → 面積比$a^2:b^2$と、必ず2乗の計算を書く習慣をつける。

3

間違い:面積比から相似比を求めるときに2乗してしまう

対策:面積比 → 相似比は「平方根をとる」。逆向きの操作であることを意識する。

この単元のよくある質問

Q. 円でも相似比と面積比の関係は使えるのか?

A. 使える。すべての円は相似なので、半径の比が相似比となる。半径の比が$r_1:r_2$なら、面積比は$r_1^2:r_2^2$である。例えば、半径3cmと半径5cmの円の面積比は$9:25$となる。

Q. 相似比が小数や分数のときはどうするのか?

A. 同じように2乗すればよい。例えば相似比が$1:1.5 = 2:3$なら、面積比は$4:9$。相似比を簡単な整数比に直してから2乗すると計算しやすい。

Q. 体積比はどうなるのか?

A. 立体の場合、相似比$m:n$のとき、体積比は$m^3:n^3$(3乗)になる。面積は2次元だから2乗、体積は3次元だから3乗と覚えるとよい。

練習問題

問1. △ABCと△DEFは相似で、相似比は$2:7$である。△DEFの面積が$98$ cm²のとき、△ABCの面積を求めよ。
問2. 相似な2つの三角形があり、面積比は$25:64$である。相似比を最も簡単な整数比で答えよ。
問3. 正方形Aと正方形Bは相似で、正方形Aの1辺の長さは$6$ cm、正方形Bの面積は$144$ cm²である。正方形Aと正方形Bの相似比を求めよ。

まとめ

この記事では、相似比と面積比の関係について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 相似比が$m:n$のとき、面積比は$m^2:n^2$(2乗の関係)
  • 面積比から相似比を求めるときは、平方根をとる
  • この関係は、正方形・三角形・円など、すべての相似な図形に当てはまる

相似比と面積比の2乗の関係を正しく使えるようになれば、図形の問題での計算がぐっと楽になる。何度も練習して、手が自然に動くようになるまで繰り返そう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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