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【平面図形】点と直線の距離|最短距離の考え方【中1数学】【必須】

「点から直線までの距離を求めなさい」という問題で、どこを測ればいいのかわからず困った経験はないだろうか。

斜めに線を引いてしまったり、適当な場所で測ってしまったりして、答えが合わないことがある。実は、点と直線の距離には「たった1つのルール」がある。それさえ知れば、迷うことはなくなる。

この記事では、点と直線の距離とは何か、なぜ垂線が最短になるのかを、図解とアニメーションで順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも「点と直線の距離」とは?

まず、「距離きょり」という言葉の意味を確認しよう。日常では「家から駅までの距離」のように使うが、数学ではもっと厳密な意味がある。

距離とは:2つのものの間の「最も短い長さ」のことである。回り道をした長さではなく、まっすぐ測ったときの長さを指す。

では、点と直線の距離とは何だろうか。

点と直線の距離とは:ある点から直線に向かって引ける線のうち、最も短いものの長さである。

ここで重要なのは、点から直線に向かって線を引く方法は無限にあるということだ。斜めに引くこともできるし、いろいろな角度で引くこともできる。しかし、その中で「最短」のものは1つしかない。

最短距離を図で理解する

点Pから直線ℓに向かって、いろいろな方向に線を引いてみよう。どの線が一番短いだろうか。

アニメーションを見ると、灰色の破線(斜めの線)よりも、青い線(まっすぐ下に引いた線)の方が短いことがわかる。

この青い線には特別な名前がついている。

垂線すいせんとは:ある直線に対して、直角(90°)に交わる線のことである。図の小さな四角形は「ここが直角である」という印だ。

なぜ垂線が最短なのか

「垂線が最短である」というのは、なんとなくそう見えるだけではない。きちんとした理由がある。

点Pから直線ℓ上の点Hに垂線すいせんを引き、直線ℓ上の別の点をAとする。このとき、三角形PHAができる。

この三角形PHAは、角Hが直角の直角三角形ちょっかくさんかっけいである。

直角三角形には次の性質がある。

直角三角形の性質:直角三角形では、直角の向かい側にある辺(斜辺しゃへん)が最も長い。

つまり、三角形PHAでは、斜辺PAが最も長い辺である。言い換えると、PHはPAより短い。

直線ℓ上のどんな点Aを選んでも、PA>PHとなる。だから、PHが最短なのだ。

点と直線の距離の求め方

ここまでをまとめると、次のようになる。

1

点Pから直線ℓに垂線すいせんを引く

2

垂線と直線ℓの交点をHとする

3

線分PHの長さが「点Pと直線ℓの距離」である

覚えておくこと:点と直線の距離 = 垂線の長さ

例題で確認しよう

具体的な問題で、点と直線の距離の考え方を使ってみよう。

例題1

下の図で、点Pと直線ℓの距離を求めなさい。

考え方

PHは直線ℓに垂直に引かれた線(直角マークがある)なので、これが垂線すいせんである。

垂線の長さが4cmなので、点Pと直線ℓの距離は4cmである。

例題2

下の図で、点Pと直線ℓの距離として正しいものはどれか。

ア. 3cm  イ. 5cm  ウ. 8cm

考え方

2つの線が引かれているが、直角マークがついているのはPHの方である。

点と直線の距離は「垂線の長さ」なので、答えはア. 3cmである。

PAは斜めの線なので、距離ではない。

よくある間違いと対策

点と直線の距離でつまずきやすいポイントを確認しよう。

1

斜めの線を距離だと思ってしまう

直線上のどこかの点に向かって適当に線を引いたものは「距離」ではない。必ず垂直すいちょくに引いた線の長さを答えること。

2

直角マークを見落とす

図に直角マーク(小さな四角形)がついていれば、そこが垂線すいせん交点こうてんである。直角マークを探す習慣をつけよう。

3

「最短」の意味を忘れる

距離とは「最も短い長さ」のことである。複数の線が描かれていたら、一番短いものを選ぶという意識を持とう。

この単元のよくある質問

Q. なぜ垂線が最短になるのですか?

A. 点Pから直線上の任意の点Aへ線を引くと、垂線の足Hとの間で直角三角形ができます。直角三角形では斜辺(PA)が最も長いので、垂線(PH)の方が必ず短くなります。

Q. 垂線はどうやって引けばいいですか?

A. 三角定規を使って、直線に対して90°になるように線を引きます。コンパスと定規だけで作図する方法もありますが、それは作図の単元で学びます。

Q. 点と点の距離も同じ考え方ですか?

A. はい、同じです。2点間の距離は、2点を結ぶ線分の長さです。回り道をせず、まっすぐ結んだ最短の長さが距離になります。

練習問題

問1. 次の文の( )にあてはまる言葉を答えなさい。
点と直線の距離とは、点から直線に引いた( ① )の長さのことである。( ① )とは、直線に対して( ② )に交わる線のことである。
問2. 下の図で、点Pと直線ℓの距離を求めなさい。PH⊥ℓ、PH = 6cm、PA = 10cm とする。
問3. 「点Aと直線mの距離が5cmである」とは、どういうことか説明しなさい。

まとめ

この記事では、点と直線の距離について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 点と直線の距離とは、「最も短い長さ」のことである
  • 最短になるのは、点から直線に垂線すいせんを引いたときである
  • 垂線とは、直線に対して直角(90°)に交わる線である
  • 直角三角形では斜辺が最長 → だから垂線が最短になる

図の中で直角マークを探し、垂線の長さを読み取る習慣をつけよう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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