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【平面図形】直線・半直線・線分|点と直線の関係【中1数学】【基礎】

「直線」「半直線」「線分」——この3つの違いを説明できるだろうか。

中学校の図形で最初につまずくポイントは、実はこの「線の名前」の区別である。教科書を読んでも「どれも線じゃないか」と感じてしまい、問題文で「線分ABの長さ」と言われても何を指しているのかピンとこない。

安心してほしい。この3つは「端があるかないか」という1点だけで区別できる。この記事では、図とアニメーションを使って、直線・半直線・線分の違いを完全に理解できるようになるまで解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも「点」と「線」とは?

図形のすべては「点」から始まる。点とは、位置だけを表すもので、大きさは持たない。ノートに打つ「・」は厳密には点ではないが、位置を示すための印として使う。

てんには大きさがない。数学では点をアルファベットの大文字(A, B, Cなど)で表す。

点が動くと、その軌跡きせきとして線ができる。では「直線」「半直線」「線分」は何が違うのだろうか。

直線・半直線・線分の違い

この3つの違いは「端があるかないか」である。下の表を見てほしい。

名前 端の数 説明 記号
直線 0個(両方向に無限に伸びる) 2点を通り、両方向にどこまでも伸びる 直線AB
半直線 1個(片方だけ端がある) 1点を端として、一方向にどこまでも伸びる 半直線AB(Aが端点)
線分 2個(両方に端がある) 2点を結ぶ、限られた長さの線 線分AB

端点たんてんとは、線の「端っこ」の点のことである。線分には2つの端点があり、半直線には1つの端点がある。

図で理解する

言葉だけではイメージしにくい。下のアニメーションで、それぞれの線がどのように伸びるか確認しよう。

アニメーションで確認できたように、

  • 直線:両方向に無限に伸びる(端がない)
  • 半直線:片方だけ無限に伸びる(端が1つ)
  • 線分:両端で止まる(端が2つ)

赤い四角で囲んだ部分が「端点」である。端点がある場所では、線はそこで終わる。

記号の書き方

それぞれの線には、書き方のルールがある。

1

直線AB

2点A, Bを通る直線を「直線AB」と書く。AとBの順番を入れ替えて「直線BA」と書いてもよい。両方向に無限に伸びるので、どちらから書いても同じ直線を指す。

2

半直線AB

点Aを端点として、点Bの方向に伸びる半直線を「半直線AB」と書く。最初に書いた点が端点である。「半直線BA」と書くと、Bが端点になり、別の半直線を指すので注意。

3

線分AB

点Aと点Bを結ぶ線分を「線分AB」と書く。「線分BA」と書いても同じ線分を指す。長さを表すときは $\text{AB} = 5\text{cm}$ のように書く。

「直線」「線分」は順番を入れ替えても同じものを指すが、「半直線」だけは順番が意味を持つ。これはテストでよく間違えるポイントである。

2点間の距離

2点A, Bの間の距離は、線分ABの長さで表す。これを「2点間の距離きょり」という。

例えば、点Aと点Bの距離が5cmなら、

$$\text{AB} = 5\text{cm}$$

と表す。このとき「線分AB」と「AB」は同じ意味で使われることが多い。

直線上の点

「点Pは直線AB上にある」とは、点Pが直線ABのどこかに位置していることを意味する。

点Pは、AとBの間だけでなく、Aの外側やBの外側にあってもよい。「直線上」なので、直線が伸びている範囲ならどこでもよいのである。

一方、「点Pは線分AB上にある」と言われた場合は、点Pは必ずAとBの間にある。線分には端があるからである。

よくある間違いと対策

1

半直線の順番を間違える

「半直線AB」と「半直線BA」は別物である。半直線は「最初に書いた点が端点」と覚えよう。端点を間違えると、全く違う方向を向いた半直線になってしまう。

2

直線と線分を混同する

「直線ABの長さ」という言い方は存在しない。直線は無限に伸びるので、長さは測れない。長さがあるのは「線分」だけである。

3

「直線上」と「線分上」を混同する

「直線AB上の点」は、AとBの間だけでなく、外側にあってもよい。「線分AB上の点」は、必ずAとBの間にある。問題文をよく読んで区別しよう。

この単元のよくある質問

Q. 直線は2点がないと決まらないのですか?

A. そのとおりである。1点だけでは、その点を通る直線は無数に引ける。2点を決めると、その2点を通る直線はただ1本に決まる。これを「2点を通る直線は1本だけ」という。

Q. 線分ABと線分BAは同じですか?

A. 同じである。線分は両端があるだけで、向きを持たない。AからBへ向かうか、BからAへ向かうかの区別はなく、どちらも同じ線分を指す。

Q. 半直線にはなぜ向きがあるのですか?

A. 半直線は「端点」と「伸びる方向」の2つで決まるからである。端点Aから点Bの方向に伸びるのが「半直線AB」、端点Bから点Aの方向に伸びるのが「半直線BA」であり、これらは全く別の半直線になる。

練習問題

問1. 次のうち、長さを測ることができるものをすべて選べ。
(ア)直線AB (イ)半直線AB (ウ)線分AB
問2. 点A, B, Cが一直線上にあり、BはAとCの間にある。このとき「半直線AC」と同じものを次から選べ。
(ア)半直線AB (イ)半直線CA (ウ)半直線BC
問3. 線分ABの長さが8cm、線分BCの長さが5cmで、点Bは線分AC上にある。線分ACの長さを求めよ。

まとめ

この記事では、直線・半直線・線分の違いを学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 直線:端がなく、両方向に無限に伸びる
  • 半直線:端点が1つあり、一方向に無限に伸びる(順番が重要)
  • 線分:端点が2つあり、長さが測れる
  • 「直線上の点」と「線分上の点」では、点の位置の範囲が異なる

この3つの区別ができれば、図形の問題文を正確に読み取れるようになる。

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