MENU
図やアニメーションが崩れている場合はご連絡ください。

【資料の分析】データの整理|度数分布表の作り方【中1数学】【基礎】

テストの点数を集めたものの、「このデータをどうまとめればいいのかわからない」と困っていないだろうか。

数字がずらっと並んでいるだけでは、全体の傾向がつかめない。「平均点あたりの人が多いのか」「ばらつきはどれくらいか」といった情報が、ぱっと見ではわからないのである。

実は、度数分布表どすうぶんぷひょうという整理法を使えば、どんなに多いデータでもすっきりまとめられる。この記事では、度数分布表の作り方を、手順に沿ってひとつずつ確認していく。

対象:中学1年 所要時間:約10分
目次

そもそも度数分布表とは?

度数分布表とは、データをいくつかの区間に分けて、それぞれの区間に何個のデータがあるかを表にまとめたものである。

度数どすうとは、「その区間に入るデータの個数」のことである。例えば「60点以上70点未満の人数が5人」なら、この区間の度数は5である。

階級かいきゅうとは、データを分けるための区間のことである。「60点以上70点未満」のような範囲が1つの階級にあたる。

具体例を見てみよう。クラス20人のテストの点数が以下のように与えられたとする。

45, 52, 58, 61, 63, 65, 67, 68, 70, 72,
74, 75, 78, 80, 82, 85, 88, 90, 93, 95

このままでは傾向がつかみにくいが、度数分布表にまとめると次のようになる。

階級(点)度数(人)
40以上50未満1
50以上60未満2
60以上70未満5
70以上80未満5
80以上90未満4
90以上100未満3
合計20

このように整理すると、「60〜80点あたりに多くの人が集中している」ことが一目でわかる。

度数分布表を図で理解する

度数分布表がどのようにデータを整理しているか、アニメーションで確認してみよう。

このグラフは柱状グラフちゅうじょうぐらふ(ヒストグラム)と呼ばれ、度数分布表をそのまま視覚化したものである。棒の高さが度数を表している。

度数分布表の作り方

それでは、度数分布表を実際に作る手順を確認しよう。

1

データの範囲を確認する

まず、データの最小値と最大値を見つける。

例:最小値45点、最大値95点 → 範囲は45〜95点

2

階級の幅を決める

階級の幅かいきゅうのはばとは、1つの区間の大きさのことである。

一般的には5、10、20などのキリのよい数を選ぶ。今回は10点刻みにする。

3

階級を決める

最小値を含む階級から、最大値を含む階級までを設定する。

例:40以上50未満、50以上60未満、…、90以上100未満

「以上」は、その数を含む。「未満」は、その数を含まない。例えば「60以上70未満」には、60点は含むが、70点は含まない。

4

度数を数える

各階級に入るデータの個数を数える。正の字を書いて数えると間違いにくい。

階級(点)正の字度数
40以上50未満1
50以上60未満2
60以上70未満5
70以上80未満5
80以上90未満4
90以上100未満3
5

合計を確認する

度数の合計がデータの総数と一致するか確認する。

例:$1 + 2 + 5 + 5 + 4 + 3 = 20$(人数と一致 → OK)

階級値とは

度数分布表では、階級値かいきゅうちという数値もよく使う。

階級値とは、各階級の中央の値のことである。階級の両端の値を足して2で割れば求められる。

$$\text{階級値} = \frac{\text{階級の下限} + \text{階級の上限}}{2}$$

例えば「60以上70未満」の階級値は次のように計算する。

$$\frac{60 + 70}{2} = 65$$

すべての階級について階級値を求めると、次の表のようになる。

階級(点)階級値度数(人)
40以上50未満451
50以上60未満552
60以上70未満655
70以上80未満755
80以上90未満854
90以上100未満953

階級値は、度数分布表から平均値を計算するときに使う。

よくある間違いと対策

1

「以上」「未満」の境目を間違える

70点のデータを「60以上70未満」に入れてしまうミスが多い。

対策:「未満」はその数を含まないと覚える。70点は「70以上80未満」に入る。

2

度数の合計を確認しない

数え間違いがあると、合計がデータの総数と合わなくなる。

対策:必ず最後に合計を確認する。合わなければ、もう一度数え直す。

3

階級の幅を不揃いにしてしまう

「40〜50」「50〜65」「65〜80」のように幅がバラバラだと、正しく比較できない。

対策:階級の幅はすべて同じにする。

この単元のよくある質問

Q. 階級の幅は何点にすればいいですか?

A. 問題で指定がなければ、5点、10点、20点などのキリのよい数を選ぶ。データの範囲が広ければ幅を大きく、狭ければ幅を小さくすると見やすくなる。階級の数が5〜10個程度になるのが目安である。

Q. 「以上」と「以下」、「未満」の違いがわかりません。

A. 「以上」と「以下」は、その数を含む。「未満」と「超」は、その数を含まない。例えば「60以上70未満」なら、60は含み、70は含まない。つまり60, 61, 62, ..., 69が対象となる。

Q. 階級値は何に使うのですか?

A. 度数分布表から平均値を計算するときに使う。各階級のデータをすべて階級値で代表させて計算する。元のデータがわからなくても、おおよその平均値が求められる。

練習問題

問1. 次のデータは、10人の生徒の身長(cm)である。階級の幅を5cmとして、度数分布表を作りなさい。
155, 162, 158, 170, 165, 163, 168, 159, 172, 166
問2. 次の度数分布表について、各階級の階級値を求めなさい。
階級(点)度数
0以上20未満2
20以上40未満5
40以上60未満8
60以上80未満4
80以上100未満1
問3. 78点は「70以上80未満」と「80以上90未満」のどちらの階級に入るか。理由も答えなさい。

まとめ

この記事では、度数分布表の作り方について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 度数分布表は、データを階級に分けて度数を数えたもの
  • 「以上」は含み、「未満」は含まない
  • 階級の幅はすべて同じにする
  • 度数の合計がデータの総数と一致するか必ず確認する
  • 階級値は、階級の両端の値を足して2で割る

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

コメント

コメントする

目次