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【空間図形】円柱の性質|底面と側面の関係【中1数学】【基礎】

円柱と聞くと、缶ジュースや筒を思い浮かべるだろう。しかし「底面と側面の関係」を聞かれると、言葉につまる人が多い。

「底面が2つあるのはわかるけど、側面って何?」「展開図にすると長方形になるって、なぜ?」そんな疑問を抱えていないだろうか。

実は、円柱の性質は「底面の円」と「側面の長方形」の関係を整理するだけで、すっきり理解できる。この記事では、円柱の各部分の名前と性質を、図解とアニメーションで順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも円柱とは?

円柱えんちゅうとは、2つの合同な円を底面とし、その間を曲面でつないだ立体である。

合同ごうどうとは、形も大きさも完全に同じであることを意味する。つまり、上の円と下の円は同じ大きさである。

身近な例を挙げると、次のようなものが円柱である。

  • 缶ジュース、缶詰
  • トイレットペーパーの芯
  • 乾電池
  • お茶筒

これらはすべて、上下に同じ大きさの円があり、側面がまっすぐ伸びている。

円柱の各部分の名前

円柱を理解するには、まず各部分の名前を覚えよう。

円柱は次の3つの部分からできている。

1
底面ていめん(2つ):上と下にある、同じ大きさの円。円柱には底面が2つある。
2
側面そくめん(1つ):底面と底面をつなぐ曲面。展開すると長方形になる。
3
高さ:2つの底面の間の距離。底面に垂直すいちょくな長さである。

「底面」という名前だが、上にも下にもある。「底」という漢字に惑わされないようにしよう。

底面と側面の関係を図で理解する

円柱の性質を深く理解するには、展開図てんかいずを見るのが一番である。

展開図とは、立体を切り開いて平面に広げた図のことである。

下のアニメーションで、円柱がどのように展開されるか確認しよう。

展開図を見ると、次のことがわかる。

1
側面は長方形になる。曲がっていた面がまっすぐに伸びる。
2
長方形の横の長さは、底面の円周と等しい。
3
長方形の縦の長さは、円柱の高さと等しい。

底面と側面の関係を式で表す

底面の半径はんけいを $r$、円柱の高さを $h$ とすると、次の関係が成り立つ。

$$\text{底面の円周} = 2\pi r$$

この円周が、展開図における側面(長方形)の横の長さになる。

つまり、側面の長方形は次のようになる。

  • 横の長さ:$2\pi r$(底面の円周)
  • 縦の長さ:$h$(円柱の高さ)

$\pi$(パイ)は円周率えんしゅうりつで、約 $3.14$ である。「円周 = 直径 × 円周率」なので、半径 $r$ の円周は $2\pi r$ となる。

なぜ側面が長方形になるのか

「側面は曲がっているのに、なぜ長方形になるの?」と疑問に思った人もいるだろう。

これは、次のように考えるとわかりやすい。

1
紙を丸めて筒を作ることを想像してみよう。長方形の紙を丸めると、円柱の側面ができる。
2
逆に、円柱の側面を切り開くと、元の長方形に戻る。
3
このとき、長方形の横の長さは「紙をどれだけ丸めたか」、つまり円周と等しくなる。

円柱の性質まとめ

ここまでの内容を表にまとめる。

部分 個数 特徴
底面 2つ 上下で合同(同じ大きさ)
側面 曲面 1つ 展開すると長方形

側面を展開した長方形について:

長方形の辺 長さ
底面の円周 $= 2\pi r$
円柱の高さ $= h$

よくある質問と答え

Q. 底面が2つあるのに、なぜ「底」面と呼ぶのですか?

A. 「底」という漢字は「基準となる面」という意味で使われている。円柱を立てたときに下になる面だけでなく、上の面も「底面」と呼ぶ。これは数学の約束事として覚えておこう。

Q. 側面の展開図が長方形でなく、平行四辺形になることはありますか?

A. 円柱の側面を切り開く場所によっては、斜めに切ることもできる。しかし、底面に垂直に切り開けば必ず長方形になる。テストでは長方形として扱うことがほとんどである。

Q. 円柱と円錐の違いは何ですか?

A. 円柱は底面が2つあり、側面は曲がった長方形(展開図)である。一方、円錐えんすいは底面が1つで、頂点に向かってとがっている。側面を展開すると扇形おうぎがたになる。

練習問題

問1. 底面の半径が $3$ cm、高さが $5$ cm の円柱がある。この円柱の側面を展開したとき、長方形の横の長さを求めよ。
問2. ある円柱の側面を展開すると、横 $10\pi$ cm、縦 $8$ cm の長方形になった。この円柱の底面の半径と高さを求めよ。
問3. 円柱の底面と側面について、正しいものをすべて選べ。
(ア)底面は1つである。
(イ)底面は2つとも合同である。
(ウ)側面は平面である。
(エ)側面を展開すると長方形になる。

まとめ

この記事では、円柱の性質について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 円柱は「2つの底面(円)」と「1つの側面(曲面)」からできている
  • 側面を展開すると長方形になり、横の長さは底面の円周 $2\pi r$ と等しい
  • 長方形の縦の長さは円柱の高さ $h$ と等しい

この関係を覚えておけば、円柱の表面積を求める問題にも応用できる。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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