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【資料の分析】階級と階級値|データの区切り方【中1数学】【基礎】

テストの点数を「60〜70点の人が何人」と数えたことはないだろうか。実はこの「60〜70点」という区切くぎり方こそが、今回学ぶ「階級かいきゅう」である。

データを整理するとき、「どこからどこまでを1つのグループにするか」で迷ったことはないだろうか。区切り方を間違えると、データの特徴が見えにくくなってしまう。

この記事では、階級・階級値かいきゅうち階級かいきゅうはばという3つの用語を、具体例を通じて完全に理解できるようになるまで解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも階級とは?

階級とは、データを整理するときの「区間」のことである。

「区間」とは、「○○以上〜△△未満」のように、数の範囲を表したものである。

例えば、クラス30人のテストの点数が以下のようにバラバラだったとする。

45, 52, 67, 73, 81, 55, 48, 62, 79, 84, 91, 58, 66, 72, 88, 43, 57, 69, 75, 82, 95, 51, 64, 77, 86, 49, 61, 74, 80, 93

このままでは、全体の傾向がつかみにくい。そこで、点数を10点ごとに区切って整理する。

階級(点)人数(人)
40以上〜50未満4
50以上〜60未満5
60以上〜70未満5
70以上〜80未満6
80以上〜90未満6
90以上〜100未満4

この表で「40以上〜50未満」「50以上〜60未満」などの1つ1つの区間を階級と呼ぶ。

「以上」はその数を含み、「未満」はその数を含まない。例えば「50以上〜60未満」には、50点の人は含まれるが、60点の人は含まれない(60点の人は「60以上〜70未満」に入る)。

階級の幅とは?

階級の幅とは、1つの階級の「広さ」のことである。

先ほどの例では、「40以上〜50未満」という階級の幅は

$$50 – 40 = 10$$

つまり、階級の幅は10点である。

階級の幅は、すべての階級で同じにするのが基本である。「40〜50」「50〜60」「60〜70」…と、どの階級も幅10点で統一されている。

階級の幅を変えると、データの見え方が大きく変わる。幅が狭すぎると細かすぎて全体像が見えず、広すぎると特徴がつぶれてしまう。

階級値とは?

階級値とは、各階級の「真ん中の値」のことである。

例えば「40以上〜50未満」という階級の階級値は

$$\frac{40 + 50}{2} = 45$$

つまり、この階級の階級値は45点である。

各階級の階級値をまとめると、以下のようになる。

階級(点)階級値(点)
40以上〜50未満45
50以上〜60未満55
60以上〜70未満65
70以上〜80未満75
80以上〜90未満85
90以上〜100未満95

階級値は「その階級に入っているデータを代表する値」として使われる。平均値を計算するときなどに活用する。

階級値の求め方を図で理解する

階級値は、階級の両端の値を足して2で割れば求められる。これは「平均」の考え方と同じである。

3つの用語の関係を整理する

まとめると、次のような関係になる。

  • 階級:データを区切る区間(例:60以上〜70未満)
  • 階級の幅:区間の広さ(例:70 − 60 = 10)
  • 階級値:区間の真ん中の値(例:(60 + 70) ÷ 2 = 65)

階級値の求め方の手順

1

階級の両端の値を確認する

例:「70以上〜80未満」なら、両端は 70 と 80

2

両端の値を足す

$$70 + 80 = 150$$
3

2で割る

$$150 \div 2 = 75$$

よって、階級値は 75

よくある間違いと対策

1

「以上」と「未満」の境目を間違える

例えば、ちょうど60点の人は「50以上〜60未満」ではなく「60以上〜70未満」に入る。「未満」はその数を含まないことを覚えておこう。

2

階級値と階級の幅を混同する

階級の幅は「引き算」、階級値は「足して2で割る」である。計算方法が全く異なるので注意。

3

階級値を「データの平均」と勘違いする

階級値は「区間の真ん中」であり、実際のデータの平均ではない。あくまで代表値として使う目安である。

この単元のよくある質問

Q. 階級の幅は何点にすればいいですか?

A. 問題文で指定されることが多いが、自分で決める場合は、データの範囲を5〜10個程度の階級に分けられる幅にするとよい。テストの点数なら10点刻みが一般的である。

Q. 「以上〜未満」ではなく「以上〜以下」で区切ることはありますか?

A. 中学数学では「以上〜未満」で統一するのが基本である。これは、境目の値がどちらの階級に入るかを明確にするためである。

Q. 階級値は何に使うのですか?

A. 度数分布表どすうぶんぷひょうから平均値を求めるときに使う。各階級に入っているデータを、すべて階級値の値だと仮定して計算する。詳しくは次の単元で学ぶ。

練習問題

問1. 次の階級の階級値を求めよ。
(1)20以上〜30未満 (2)35以上〜45未満 (3)0以上〜10未満
問2. 階級の幅が5で、階級値が27.5の階級を答えよ。
問3. 次のデータは、ある中学校の生徒10人の通学時間(分)である。
12, 25, 8, 31, 18, 42, 15, 28, 35, 22
階級の幅を10分として、「10以上〜20未満」の階級に入る生徒は何人か。

まとめ

この記事では、データの整理に使う階級・階級の幅・階級値について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 階級:データを区切る区間(○以上〜△未満)
  • 階級の幅:区間の広さ(右端 − 左端)
  • 階級値:区間の真ん中の値((左端 + 右端) ÷ 2)

これらの用語は、次に学ぶ度数分布表やヒストグラムの基礎となる。しっかり区別して覚えておこう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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