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【二次関数】y=ax²のグラフの書き方と放物線【中3数学】【基礎】

「$y = ax^2$ のグラフを書け」と言われて、手が止まったことはないだろうか。

公式は知っている。放物線になることも知っている。でも、実際に座標を取ってグラフを書こうとすると、「どこに点を打てばいいのか」「どうつなげばいいのか」がわからない。

その原因は、「グラフを書く手順」を体で覚えていないからである。この記事では、$y = ax^2$ のグラフを確実に書けるようになるまで、ステップごとに解説する。

🔰 初めての方へ:数学が苦手でも大丈夫。この記事では、難しい理論は一切省略し、「手順通りにやれば必ず書ける」方法だけをお伝えする。

対象:中学3年 所要時間:約12分
目次

この記事で使う用語

先に、この記事で登場する専門用語をまとめておく。わからない言葉が出てきたら、ここに戻って確認しよう。

二次関数にじかんすう
$y = ax^2$ のように、$x$ の2乗($x^2$)を含む関数のこと。グラフは必ず曲線になる。
放物線ほうぶつせん
二次関数のグラフが描く曲線の名前。ボールを投げたときの軌道と同じ形である。
頂点ちょうてん
放物線の一番低い点(または高い点)のこと。$y = ax^2$ の場合、頂点は必ず原点$(0, 0)$になる。
原点げんてん
座標平面の中心、$(0, 0)$ の位置のこと。$x$ 軸と $y$ 軸が交わる点である。
じく
放物線の対称の中心となる直線のこと。$y = ax^2$ の場合、軸は $y$ 軸($x = 0$ の直線)である。
係数けいすう
文字の前についている数のこと。$y = 2x^2$ なら「2」が $x^2$ の係数である。

道具(公式)を手に入れる

証明は不要。「こういう道具がある」と知っていれば、あとは使い方を覚えるだけである。

🎯 この公式でできること:
$x$ の値を決めれば、対応する $y$ の値が計算できる。それを座標平面に点として打ち、つなげばグラフが完成する。
$$y = ax^2$$

この公式の各記号の意味は以下の通りである。

  • $x$:横軸の値(自分で好きな値を決める)
  • $y$:縦軸の値(公式で計算して求める)
  • $a$:係数けいすう(グラフの「開き具合」と「向き」を決める数)
💡 係数 $a$ の役割
  • $a > 0$(正の数)のとき:グラフは上に開く(お椀を上向きにした形)
  • $a < 0$(負の数)のとき:グラフは下に開く(お椀を下向きにした形)
  • $|a|$ が大きいほど:グラフは縦に細長くなる
  • $|a|$ が小さいほど:グラフは横に広がる

使い方マニュアル

$y = ax^2$ のグラフを書く手順は以下の通りである。

1

まず、$x$ の値をいくつか決める。

(なぜ?:点を打つ位置を決めるため。$x = -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3$ など、原点の左右で対称な値を選ぶとよい)

2

次に、それぞれの $x$ を公式に代入して $y$ を計算する。

(なぜ?:点の座標 $(x, y)$ を求めるため。$x^2$ を計算してから $a$ をかける)

3

求めた座標を座標平面にプロットする。

(なぜ?:点の位置がグラフの形を決める。点を正確に打つことが大切)

4

最後に、点を滑らかな曲線でつなぐ。

(なぜ?:二次関数のグラフは直線ではなく曲線(放物線)になる。フリーハンドで滑らかに描く)

図で理解する

📊 この図の見方

これから表示する図は「座標平面」で、$y = x^2$ のグラフを視覚的に表している。

  • 黒い線:$x$ 軸(横)と $y$ 軸(縦)
  • 青い点:$x$ の値から計算した座標
  • 青い曲線:点をつないだ放物線
  • 赤い点:頂点(原点)
💡 図から読み取れること
  • $y = x^2$ のグラフは、原点 $(0, 0)$ を頂点とする放物線
  • $y$ 軸に対して左右対称である($x = 1$ と $x = -1$ で同じ $y$ の値)
  • $x$ が $0$ から離れるほど、$y$ の値は急激に大きくなる

実際に解いてみよう

ステップ1:まずは簡単な問題で練習

🔰 易 ウォームアップ
$y = x^2$ のグラフについて、$x = 2$ のとき $y$ の値を求めよ。
(💡 代入して計算するだけ!)
1

$y = x^2$ に $x = 2$ を代入する。

$$y = 2^2 = 4$$

答え:$y = 4$

(💡 つまり、点 $(2, 4)$ がグラフ上にあるということ)

ステップ2:表を作ってグラフを書く

📝 標準 例題
$y = 2x^2$ のグラフを書け。
1

まず、$x$ の値を決めて表を作る。

($x = -2, -1, 0, 1, 2$ の5点で十分)

2

それぞれの $x$ を $y = 2x^2$ に代入して $y$ を計算する。

$x$ $-2$ $-1$ $0$ $1$ $2$
$x^2$ $4$ $1$ $0$ $1$ $4$
$y = 2x^2$ $8$ $2$ $0$ $2$ $8$
3

座標平面に点をプロットし、滑らかな曲線でつなぐ。

💡 比較してわかること
  • $y = 2x^2$(実線)は $y = x^2$(点線)より縦に細長い
  • 係数 $a = 2$ が大きいほど、グラフは急な角度で上がる
  • どちらも頂点は原点 $(0, 0)$ で同じ

ステップ3:係数が負の場合

📝 標準 例題
$y = -x^2$ のグラフを書け。
$x$ $-2$ $-1$ $0$ $1$ $2$
$x^2$ $4$ $1$ $0$ $1$ $4$
$y = -x^2$ $-4$ $-1$ $0$ $-1$ $-4$
💡 係数が負のときの特徴
  • $a < 0$ のとき、グラフは下に開く(山型)
  • 頂点が放物線の最も高い点になる
  • $y = x^2$ のグラフを $x$ 軸で折り返した形になる

よくある間違いと対策

⚠️

$x^2$ の計算ミスに注意

負の数の2乗は必ず正になる。

❌ よくある失敗:
$(-3)^2 = -9$
✅ 正しくは:$(-3)^2 = (-3) \times (-3) = 9$
⚠️

$-x^2$ と $(-x)^2$ の違いに注意

マイナスがどこにかかっているかで結果が変わる。

違いを確認:
$-x^2$:$x$ を2乗してから、マイナスをつける($x=2$ なら $-4$)
$(-x)^2$:$-x$ 全体を2乗する($x=2$ なら $(-2)^2 = 4$)
⚠️

点と点を直線でつながない

二次関数のグラフは曲線である。直線でつなぐとバツになる。

✅ 対策:
フリーハンドで、点と点を滑らかな曲線で結ぶ。原点付近は特にゆるやかに曲がる。

係数 $a$ による変化(まとめ)

💡 係数 $a$ のまとめ
係数 $a$ の条件 グラフの形
$a > 0$(正) 上に開く(お椀型)、頂点が最小
$a < 0$(負) 下に開く(山型)、頂点が最大
$|a|$ が大きい 縦に細長い(急な傾斜)
$|a|$ が小さい 横に広い(ゆるやかな傾斜)

練習問題

🔰 易 問1. $y = x^2$ のグラフについて、$x = -3$ のときの $y$ の値を求めよ。
📝 標準 問2. $y = 3x^2$ のグラフについて、次の問いに答えよ。
(1) 頂点の座標を答えよ。
(2) グラフは上に開くか、下に開くか。
(3) $y = x^2$ のグラフと比べて、縦に細長いか、横に広いか。
🔥 やや難 問3. 次の二次関数のグラフを、同じ座標平面上に書け。
① $y = x^2$ ② $y = -2x^2$

この単元のよくある質問

Q. なぜ「放物線」という名前なのですか?

A. ボールを投げたとき、空中を飛ぶ軌道がこの曲線と同じ形になるからである。「放物」は「物を放り投げる」という意味。日常でよく見かける形である。

Q. $x$ の値はどこまで計算すればいいですか?

A. 一般的に $x = -3$ から $x = 3$ まで計算すれば十分である。ただし、$y$ の値がグラフ用紙からはみ出すほど大きくなる場合は、範囲を狭めてもよい。

Q. $y = ax^2$ の $a$ が分数のとき、どうすればいいですか?

A. 計算方法は同じである。例えば $y = \dfrac{1}{2}x^2$ で $x = 2$ なら、$y = \dfrac{1}{2} \times 4 = 2$ となる。分数のかけ算に注意すれば問題ない。

まとめ

この記事では $y = ax^2$ のグラフの書き方を学んだ。ポイントは以下の通りである。

✅ これができればOK

  • □ $x$ の値を代入して $y$ の値を計算できる
  • □ 表を作って座標を求められる
  • □ 点をプロットし、滑らかな曲線でつなげる
  • □ 係数 $a$ の符号から、グラフの向きがわかる
  • □ 係数 $a$ の絶対値から、グラフの開き具合がわかる

🎯 $y = ax^2$ のグラフの特徴

  • 頂点は必ず原点 $(0, 0)$
  • 軸は $y$ 軸(左右対称)
  • $a > 0$ なら上に開く、$a < 0$ なら下に開く

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