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【比例】道のり・速さ・時間の問題【中1数学】【必須】

「速さ」「時間」「道のり」の問題で、何をどう計算すればいいか迷ったことはないだろうか。

公式は覚えているはずなのに、問題を見ると手が止まる。「速さ×時間」なのか「道のり÷速さ」なのか、毎回考え込んでしまう。

実は、この3つの関係を「比例ひれい」として捉えれば、丸暗記に頼らずとも自然に解けるようになる。この記事では、比例の考え方を使って、道のり・速さ・時間の問題を確実に解く方法を身につけよう。

対象:中学1年 所要時間:約10分
目次

そもそも道のり・速さ・時間の関係とは?

まず、3つの言葉の意味を確認しよう。

道のりとは、移動した距離のことである。単位は「km」や「m」を使う。

速さとは、1時間(または1分、1秒)あたりに進む道のりのことである。単位は「km/時」「m/分」「m/秒」などを使う。

時間とは、移動にかかった時間のことである。単位は「時間」「分」「秒」を使う。

この3つには、次の関係がある。

$$\text{道のり} = \text{速さ} \times \text{時間}$$

例えば、時速60kmで2時間走ったときの道のりは、

$$60 \times 2 = 120 \text{(km)}$$

となる。これは「1時間に60km進むなら、2時間で2倍の120km進む」という意味である。

比例の視点で見てみよう

ここで、速さを一定(変わらない値)として、時間と道のりの関係を考えてみよう。

時速60kmで走り続けたとき、時間 $x$(時間)と道のり $y$(km)の関係を表にすると、次のようになる。

時間 $x$(時間)12345
道のり $y$(km)60120180240300

この表を見ると、時間が2倍、3倍になると、道のりも2倍、3倍になっている。

さらに、$y \div x$ を計算してみよう。

時間 $x$(時間)12345
道のり $y$(km)60120180240300
$y \div x$6060606060

$y \div x$ の値が常に60で一定いっていである。これはまさに比例の特徴だ。

比例とは、一方が2倍、3倍になると、もう一方も2倍、3倍になる関係のことである。比例のとき、$y \div x$ の値は常に一定になる。

つまり、速さが一定のとき、時間と道のりは比例するのである。

このとき、一定の値60を比例定数ひれいていすうという。比例定数は、この問題では「速さ」に当たる。

$$y = 60x$$

この式は「道のり $y$ = 速さ60 × 時間 $x$」と同じ意味である。

比例のグラフで理解する

時速60kmで走るときの、時間と道のりの関係をグラフで見てみよう。

グラフを見ると、原点(0, 0)を通る直線になっている。これが比例のグラフの特徴である。

直線の傾きが「速さ」を表している。傾きが急なほど、速さが大きいことを意味する。

速さを求める問題の解き方

比例の考え方を使えば、道のりと時間から速さを求める問題も簡単に解ける。

例題

150kmの道のりを3時間で進んだ。速さを求めよ。

比例 $y = ax$ の式を思い出そう。$a$ は比例定数である。

道のり $y$ = 150、時間 $x$ = 3 を代入すると、

$$\begin{aligned} 150 &= a \times 3 \\[8pt] a &= 150 \div 3 \\[8pt] a &= 50 \end{aligned}$$

比例定数 $a$ = 50 が速さを表すので、答えは時速50kmである。

速さ = 道のり ÷ 時間 という公式は、比例定数 $a = y \div x$ を求めているのと同じことである。

時間を求める問題の解き方

次に、道のりと速さから時間を求める問題を解いてみよう。

例題

時速40kmで200km進むには何時間かかるか。

速さが40なので、比例の式は $y = 40x$ である。

道のり $y$ = 200 を代入して、時間 $x$ を求める。

$$\begin{aligned} 200 &= 40 \times x \\[8pt] x &= 200 \div 40 \\[8pt] x &= 5 \end{aligned}$$

答えは5時間である。

3つの公式を比例で整理する

道のり・速さ・時間の関係は、比例の式 $y = ax$ で整理できる。

覚え方のポイントは次の通りである。

1

道のりを求めるとき → $y = ax$ をそのまま使う → 道のり = 速さ × 時間

2

速さを求めるとき → $a = y \div x$ を使う → 速さ = 道のり ÷ 時間

3

時間を求めるとき → $x = y \div a$ を使う → 時間 = 道のり ÷ 速さ

よくある間違いと対策

1

単位を揃え忘れる

時速(km/時)と分速(km/分)を混ぜて計算してしまう。計算前に単位を確認しよう。

2

かけ算と割り算を逆にする

比例の式 $y = ax$ を基準に考えれば、求めたいものによって式を変形するだけである。

3

「速さ一定」の条件を見落とす

比例が成り立つのは速さが一定のときだけである。途中で速さが変わる問題は別の解き方が必要になる。

この単元のよくある質問

Q. 「時速」「分速」「秒速」の違いは何ですか?

A. 時速は「1時間あたりに進む道のり」、分速は「1分あたりに進む道のり」、秒速は「1秒あたりに進む道のり」のことである。単位時間が違うだけで、考え方は同じである。

Q. 時速を分速に変えるにはどうすればいいですか?

A. 時速を60で割ると分速になる。例えば時速60kmは、60÷60=1より分速1km(=1000m)である。1時間は60分なので、1時間で進む距離を60等分すればよい。

Q. なぜ道のり・速さ・時間の問題で比例を使うのですか?

A. 速さが一定のとき、時間が2倍になれば道のりも2倍になる。この「一方が○倍になると他方も○倍」という関係が比例だからである。比例の式y=axを使えば、3つの公式を1つの考え方で理解できる。

練習問題

問1. 時速80kmで走る車が、3時間で進む道のりを求めよ。
問2. 180kmの道のりを4時間かけて進んだ。このときの速さを求めよ。
問3. 時速50kmで350km進むには何時間かかるか。

まとめ

この記事では、道のり・速さ・時間の関係を比例の視点から学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 速さが一定のとき、時間と道のりは比例する
  • 比例定数($y \div x$ の値)が速さを表す
  • 比例の式 $y = ax$ を変形すれば、道のり・速さ・時間のどれでも求められる

公式を丸暗記するのではなく、比例の関係として理解しておけば、応用問題にも対応できる。

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