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【反比例】反比例のグラフ|双曲線の特徴【中1数学】【必須】

反比例のグラフを描こうとして、「なんで2つに分かれるの?」「なぜ軸にくっつかないの?」と疑問に思ったことはないだろうか。

比例のグラフは直線1本で済むのに、反比例になると急に曲線が2つ出てきて、しかも軸に近づくだけで絶対に交わらない。何とも不思議な形である。

実は、この形には「双曲線そうきょくせん」という名前がついていて、$xy=k$ という式の性質から必然的に生まれるものである。この記事では、なぜ双曲線がこのような形になるのか、アニメーションで確認しながら理解を深めていく。

対象:中学1年 所要時間:約10分
目次

そもそも反比例のグラフとは?

反比例とは、$y=\dfrac{a}{x}$($a$は0でない定数)で表される関係のことである。

定数ていすうとは、変わらない決まった数のことである。$a=6$ なら、$x$がどう変わっても$a$は常に6のままである。

反比例の式 $y=\dfrac{a}{x}$ を変形すると $xy=a$ となる。つまり「$x$と$y$をかけると常に一定の値$a$になる」というのが反比例の本質である。

この式から点をとってグラフを描くと、滑らかな曲線が現れる。この曲線のことを双曲線という。

双曲線という名前は、「2つに分かれた曲線」という意味からきている。

双曲線の形を図で理解する

まず、反比例 $y=\dfrac{6}{x}$ のグラフを見てみよう。点が1つずつプロットされ、曲線ができあがる様子を確認してほしい。

アニメーションで確認できたように、グラフは2つの曲線に分かれている。これが双曲線の最大の特徴である。

双曲線の3つの特徴

反比例のグラフ(双曲線)には、覚えておくべき重要な特徴が3つある。

1

原点について対称

グラフを原点を中心に180°回転させると、元の形とピッタリ重なる。

2

座標軸とは交わらない

$x$じくにも$y$軸にも、どれだけ近づいても絶対に交わらない。

3

$a$の符号で位置が変わる

$a>0$のとき:右上と左下の領域に曲線がある

$a<0$のとき:左上と右下の領域に曲線がある

なぜ軸と交わらないのか?

これは多くの人が疑問に思うポイントである。理由は式から説明できる。

反比例の式 $y=\dfrac{a}{x}$ を見てみよう。

1

$x$軸と交わらない理由

$x$軸上の点は $y=0$ である。しかし $y=\dfrac{a}{x}=0$ となるには、分子ぶんしの$a$が0でなければならない。

$a\neq 0$ と決まっているので、$y$が0になることはない。つまり$x$軸とは交わらない。

2

$y$軸と交わらない理由

$y$軸上の点は $x=0$ である。しかし $y=\dfrac{a}{0}$ は計算できない(0で割ることはできない)。

だから$x=0$のときの$y$の値が存在せず、$y$軸とは交わらない。

このように、軸に限りなく近づくけれど決して交わらない線のことを「漸近線ぜんきんせん」という。双曲線にとって$x$軸と$y$軸が漸近線である。

$a$の符号による形の違い

次に、$a$が正の場合と負の場合で、グラフがどう変わるか確認しよう。

このように、$a$の符号によってグラフが現れる象限しょうげんが変わる。

象限とは、座標軸で分けられた4つの領域のことである。右上が第1象限、左上が第2象限、左下が第3象限、右下が第4象限である。

$a$の符号 グラフの位置
$a > 0$(正) 第1象限と第3象限(右上と左下)
$a < 0$(負) 第2象限と第4象限(左上と右下)

$|a|$の大きさとグラフの形

次に、$a$の絶対値ぜったいち(符号を無視した大きさ)によって、グラフの曲がり具合がどう変わるか見てみよう。

$|a|$が大きいほど、グラフは原点から離れた位置を通る。逆に$|a|$が小さいと、グラフは原点に近い位置を通る。

双曲線の描き方

反比例のグラフを正確に描くための手順を確認しよう。

1

座標軸を描く

$x$軸と$y$軸を描き、原点Oを書く。

2

点をいくつかとる

$x$に具体的な値を代入して、対応する$y$の値を求める。整数になる点を選ぶと楽である。

3

点をプロットする

求めた点を座標平面上に記入する。

4

滑らかな曲線で結ぶ

点を滑らかな曲線で結ぶ。直線で結んではいけない。

例題:$y=\dfrac{4}{x}$ のグラフを描く

まず、$x$に値を代入して点を求める。

$x$ $-4$ $-2$ $-1$ $1$ $2$ $4$
$y$ $-1$ $-2$ $-4$ $4$ $2$ $1$

例えば $x=2$ のとき:

$$y = \frac{4}{2} = 2$$

これらの点をプロットし、滑らかに結べばグラフの完成である。

よくある質問と答え

Q. なぜグラフが2つに分かれるのですか?

A. $x$が正のときと負のときで、$y$の符号が変わるからである。$a>0$の場合、$x>0$なら$y>0$(右上)、$x<0$なら$y<0$(左下)となり、2つの領域に分かれる。

Q. $x=0$ のとき $y$ はいくつになりますか?

A. $x=0$ を代入すると $y=\dfrac{a}{0}$ となり、0で割ることはできないため、$y$の値は存在しない。だからグラフは$y$軸を通らない。

Q. 比例と反比例のグラフの見分け方は?

A. 比例のグラフは原点を通る直線、反比例のグラフは原点を通らない曲線(双曲線)である。形を見れば一目でわかる。

練習問題

問1. $y=\dfrac{12}{x}$ のグラフについて、次の問いに答えよ。
(1)グラフはどの象限を通るか。
(2)点$(3, 4)$はこのグラフ上にあるか。
問2. 反比例 $y=\dfrac{a}{x}$ のグラフが点$(2, -5)$を通るとき、$a$の値を求めよ。
問3. $y=\dfrac{-8}{x}$ のグラフについて、$x=4$のときの$y$の値を求めよ。また、このグラフはどの象限を通るか。

まとめ

この記事では、反比例のグラフ(双曲線)の特徴について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 反比例のグラフは双曲線と呼ばれる滑らかな曲線である
  • グラフは原点について対称で、座標軸と交わらない
  • $a>0$なら第1・第3象限、$a<0$なら第2・第4象限を通る
  • $|a|$が大きいほど、グラフは原点から離れる

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