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【1次関数】1次関数とは|y = ax + b の形【中2数学】【基礎】

「関数って何?」「一次関数いちじかんすうと比例は何が違うの?」——そんな疑問を抱えていないだろうか。

実は、一次関数は小学校で習った比例の「少しだけ進化した形」にすぎない。比例がわかれば、一次関数も必ず理解できる。

この記事では、$y = ax + b$ という式の意味を、グラフと具体例を使ってゼロから解説する。読み終わるころには「一次関数ってこういうことか」と納得できるはずである。

対象:中学2年 所要時間:約8分
目次

そもそも「関数」とは?

まず、「関数かんすう」という言葉の意味を確認しよう。

関数とは、「ある値が決まると、それに応じて別の値がただ1つ決まる関係」のことである。

具体例で考えてみよう。

例:ジュースの自動販売機

120円のジュースを買うとき、買う本数を決めると支払う金額が決まる。

  • 1本買う → 120円
  • 2本買う → 240円
  • 3本買う → 360円

「本数」を決めれば「金額」がただ1つに決まる。このとき、「金額は本数の関数である」という。

数学では、決める方の値を $x$、決まる方の値を $y$ と表す。この例では次のように書ける。

$$y = 120x$$

$x$ に値を代入すれば $y$ が求まる。これが関数の基本である。

一次関数とは?

一次関数とは、$y$ が $x$ の式で次の形になる関数のことである。

$$y = ax + b$$

$a$ と $b$ は決まった数(定数ていすう)である。$a$ は 0 ではない。

$a$ と $b$ にはそれぞれ名前がついている。

  • $a$:傾きかたむき(グラフの傾斜を決める)
  • $b$:切片せっぺん(グラフが $y$ 軸と交わる点を決める)

いくつか具体例を見てみよう。

傾き $a$切片 $b$
$y = 2x + 3$23
$y = -x + 5$−15
$y = \dfrac{1}{2}x – 4$$\dfrac{1}{2}$−4
$y = 3x$30

最後の $y = 3x$ のように、$b = 0$ のとき(つまり $y = ax$ の形)は、小学校で習った「比例ひれい」と同じである。比例は一次関数の特別な場合なのだ。

傾きと切片を図で理解する

$y = ax + b$ の $a$ と $b$ がグラフにどう影響するか、視覚的に確認しよう。

切片 $b$ の意味:グラフが $y$ 軸と交わる点の $y$ 座標である。$y = 2x + 1$ では $b = 1$ なので、点 $(0, 1)$ を通る。

傾き $a$ の意味:$x$ が 1 増えたとき、$y$ がどれだけ増えるかを表す。$a = 2$ なら、$x$ が 1 増えると $y$ は 2 増える。

傾きが変わるとグラフはどう変わる?

傾き $a$ の値によって、グラフの「急さ」や「向き」が変わる。実際に比べてみよう。

傾きの特徴をまとめる

傾き $a$ の値グラフの特徴
$a > 0$(正)右上がり
$a < 0$(負)右下がり
$|a|$ が大きい急な直線
$|a|$ が小さいゆるやかな直線

$|a|$ は $a$ の絶対値ぜったいちである。符号を無視した大きさを表す。

一次関数と比例の違い

小学校で習った比例と一次関数の関係を整理しよう。

比例一次関数
$y = ax$$y = ax + b$
切片$b = 0$$b$ は任意
グラフ原点を通る直線原点を通るとは限らない直線

つまり、比例は $b = 0$ の特別な一次関数である。一次関数の方が比例より広い概念なのだ。

上のグラフを見ると、$y = 2x$ と $y = 2x + 2$ は傾きが同じ(平行)で、切片の分だけ上下にずれていることがわかる。

一次関数かどうかの見分け方

ある式が一次関数かどうかを判断する手順を確認しよう。

1
式を $y = (\text{xの式})$ の形に変形する
2
右辺が $ax + b$ の形($a \neq 0$)になっていれば一次関数

例題:次の式は一次関数かどうか判断せよ。

(1) $y = 3x – 5$

$$y = 3x + (-5)$$

$a = 3$, $b = -5$ なので一次関数である

(2) $y = x^2 + 1$

$x^2$(xの2乗)があるので、$y = ax + b$ の形ではない。一次関数ではない

一次関数の「一次」とは、$x$ の次数じすうが1であることを意味する。$x^2$ は二次、$x^3$ は三次である。

(3) $y = 7$

$x$ が含まれていないので、$y = 0 \cdot x + 7$ と書ける。しかし $a = 0$ なので一次関数ではない(定数関数という)。

(4) $2y = 4x + 6$

両辺を 2 で割ると

$$y = 2x + 3$$

$a = 2$, $b = 3$ なので一次関数である

よくある質問と答え

Q. 一次関数のグラフはなぜ直線になるのですか?

A. 傾き $a$ が一定だからである。$x$ が 1 増えるごとに $y$ は常に $a$ だけ増える。この「一定の割合で増える」という性質が、グラフを直線にする。

Q. $y = ax + b$ の $a$ と $b$ を逆に覚えてしまいます。どうすればいいですか?

A. 「$a$ は $x$ にくっついている」と覚えよう。$ax$ で「aとxはセット」と意識すれば、残った $b$ が切片だとわかる。

Q. 傾きがマイナスのとき、グラフが右下がりになる理由がわかりません。

A. 傾き $a = -1$ なら、$x$ が 1 増えると $y$ は $-1$ 増える、つまり 1 減る。$x$ が大きくなるほど $y$ が小さくなるので、右下がりになる。

練習問題

問1. 次の一次関数の傾きと切片をそれぞれ答えよ。
(1) $y = 4x + 3$
(2) $y = -2x + 7$
(3) $y = \dfrac{3}{2}x – 1$
問2. 次のうち、一次関数であるものをすべて選べ。
ア. $y = 5x$
イ. $y = x^2 – 3$
ウ. $y = -x + 4$
エ. $y = \dfrac{2}{x}$
オ. $3y = 6x – 9$
問3. 一次関数 $y = 2x – 4$ について、$x = 3$ のときの $y$ の値を求めよ。

まとめ

この記事では、一次関数の基本について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 一次関数は $y = ax + b$ の形で表される関数である
  • $a$ は傾き(グラフの急さと向きを決める)、$b$ は切片($y$ 軸との交点)
  • 比例 $y = ax$ は、切片 $b = 0$ の特別な一次関数である
  • 傾きが正なら右上がり、負なら右下がりのグラフになる

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