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【1次関数】式の求め方③|グラフから求める【中2数学】【必須】

グラフを見て式を求めなさい、という問題で「何をどう読み取ればいいのかわからない」と困っていないだろうか。

傾きや切片という言葉は知っていても、グラフのどこを見ればそれがわかるのか、自信が持てない人は多い。

実は、グラフから式を求めるには「2つの数字」を読み取るだけでよい。この記事では、その読み取り方を図解とアニメーションで丁寧に解説する。

対象:中学2年 所要時間:約8分
目次

そもそもグラフから何を読み取るのか?

1次関数の式は $y = ax + b$ の形で表される。この式を完成させるには、次の2つの値が必要である。

  • $a$(傾き):直線の「かたむき具合」を表す数
  • $b$(切片):直線が $y$ 軸と交わる点の $y$ 座標ざひょう

傾きかたむきとは、$x$ が1増えたときに $y$ がどれだけ変化するかを表す数である。右上がりなら正、右下がりなら負になる。

切片せっぺんとは、直線が $y$ 軸と交わる点の $y$ 座標のことである。$x = 0$ のときの $y$ の値と同じである。

つまり、グラフから $a$ と $b$ の2つを読み取れば、式が完成する。

グラフから式を求める手順

グラフから1次関数の式を求める手順は、次の3ステップである。

1
切片 $b$ を読み取る
直線が $y$ 軸と交わる点を見つける。その点の $y$ 座標が切片 $b$ である。
2
傾き $a$ を読み取る
グラフ上の2点を選び、「$x$ の増加量」と「$y$ の増加量」を求める。
$a = \dfrac{yの増加量}{xの増加量}$ で計算する。
3
式 $y = ax + b$ に代入する
求めた $a$ と $b$ を式に当てはめて完成。

グラフの読み取り方を図で理解する

まず、切片と傾きをグラフからどう読み取るか、アニメーションで確認しよう。

このアニメーションでは、次の手順でグラフを読み取っている。

  1. まず直線を表示
  2. $y$ 軸との交点(赤い点)を確認 → 切片 $b = 1$
  3. グラフ上の2点(緑の点)から増加量を読み取る → 傾き $a = \dfrac{1}{2}$
  4. 式を完成 → $y = \dfrac{1}{2}x + 1$

例題:グラフから式を求める

次のグラフで表される1次関数の式を求めよう。

解答

1
切片を読み取る
グラフが $y$ 軸と交わる点を見ると、$y = -1$ の位置である(赤い点)。
よって、$b = -1$
2
傾きを読み取る
グラフ上の2点、例えば $(1, 0)$ と $(3, 2)$ を選ぶ(緑の点)。
$$a = \frac{yの増加量}{xの増加量} = \frac{2 – 0}{3 – 1} = \frac{2}{2} = 1$$
よって、$a = 1$
3
式を完成させる
$a = 1$、$b = -1$ を $y = ax + b$ に代入する。
$$y = 1 \cdot x + (-1) = x – 1$$

答え:$y = x – 1$

傾きの読み取りパターン

傾きを読み取るときは、格子点こうしてん(座標が整数になる点)を2つ選ぶと計算しやすい。

格子点とは、$x$ 座標も $y$ 座標も整数になる点のことである。グラフの目盛りの交点がこれに当たる。

パターン1:右上がりの直線(傾きが正)

パターン2:右下がりの直線(傾きが負)

傾きの符号を間違えやすい人は、「右に進んだとき、上がるか下がるか」で判断するとよい。上がれば正、下がれば負である。

よくある間違いと対策

1
切片を $x$ 軸との交点と勘違いする
切片 $b$ は「$y$ 軸との交点」の $y$ 座標である。$x$ 軸との交点ではないので注意しよう。
覚え方:$y = ax + b$ で $x = 0$ を代入すると $y = b$ となる。これが $y$ 軸との交点である。
2
傾きの分数を上下逆にする
傾き $a = \dfrac{yの増加量}{xの増加量}$ である。分母が $x$、分子が $y$ であることを確認しよう。
覚え方:「$y$ のほうが上にいる」→ 分子は $y$
3
右下がりの直線で傾きを正にしてしまう
右下がりのグラフでは、$y$ の増加量がマイナスになる。これを見落とすと符号を間違える。
対策:傾きを求めたら、グラフの向きと符号が合っているか必ず確認する。

よくある質問と答え

Q. 切片が負の数(マイナス)のときはどうなるの?

A. 直線が $y$ 軸の負の部分(原点より下)で交わっている場合、切片 $b$ は負の数になる。例えば $(0, -2)$ で交わっていれば $b = -2$ である。式は $y = ax – 2$ のような形になる。

Q. 傾きが分数になるのはどういうとき?

A. $x$ が1増えたときに $y$ が1未満しか増えない(または減らない)場合、傾きは分数になる。例えば $x$ が2増えたときに $y$ が1増えるなら、傾きは $\dfrac{1}{2}$ である。ゆるやかな傾きの直線でよく見られる。

Q. グラフ上の2点をどこで選べばいいの?

A. 格子点(目盛りの交点)を選ぶと、座標が整数になり計算しやすい。なるべく離れた2点を選ぶと、読み取り誤差が小さくなる。

練習問題

問1. 次のグラフで表される1次関数の式を求めよ。
(グラフは $(0, 3)$ を通り、$(2, 7)$ も通る直線である)
問2. 次のグラフで表される1次関数の式を求めよ。
(グラフは $(0, 4)$ を通り、$(3, -2)$ も通る直線である)
問3. 次のグラフで表される1次関数の式を求めよ。
(グラフは $(0, -2)$ を通り、$(4, 0)$ も通る直線である)

まとめ

この記事では、グラフから1次関数の式を求める方法を学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 切片 $b$ は、直線と $y$ 軸の交点の $y$ 座標
  • 傾き $a$ は、$\dfrac{yの増加量}{xの増加量}$ で求める
  • 右上がりなら傾きは正、右下がりなら傾きは負
  • 格子点を使うと読み取りやすい

グラフから2つの数字を読み取るだけで式が完成する。何度も練習して、確実に得点できるようにしよう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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