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【連立方程式】加減法|式を足したり引いたりして解く【中2数学】【必須】

【連立方程式】加減法|式を足したり引いたりして解く

連立方程式を見て、「どうやって解くんだっけ…」と手が止まってしまった経験はないだろうか。

特に加減法かげんほうは、「式を足す?引く?どっち?」と迷いやすいポイントである。

安心してほしい。加減法の考え方は実はとてもシンプルだ。「同じ文字を消す」、これだけである。

この記事を読めば、加減法の手順が身につき、連立方程式を迷わず解けるようになる。

対象:中学2年生|所要時間:約10分

目次

そもそも加減法とは?

加減法かげんほうとは、連立方程式の2つの式を足したり引いたりして、一方の文字を消す解き方である。

消去しょうきょとは、式から特定の文字をなくすことである。例えば $x$ と $y$ がある式から $y$ を消せば、$x$ だけの式になる。

具体的に見てみよう。次の連立方程式を考える。

$$\begin{cases} x + y = 5 \\ x – y = 1 \end{cases}$$

この2つの式を足すと、どうなるだろうか。

$$\begin{aligned} &(x + y) + (x – y) = 5 + 1 \\[8pt] &2x = 6 \end{aligned}$$

$+y$ と $-y$ が打ち消し合って、$y$ が消えた。これが加減法の核心である。

$+y$ と $-y$ を足すと $0$ になる。これを利用して文字を消去する。

加減法の手順

加減法で連立方程式を解く手順は、以下の4ステップである。

1

消したい文字の係数けいすうを確認する

2つの式で、同じ文字の係数が「同じ」か「符号が逆」かを見る。

2

式を足すか引くかを決める

係数が同じなら「引く」、符号が逆なら「足す」。

3

一方の文字の値を求める

文字が1つになった式を解く。

4

もう一方の文字の値を求める

求めた値を元の式に代入だいにゅうする。

係数とは、文字の前についている数のことである。$3x$ の係数は $3$、$-2y$ の係数は $-2$ である。

例題1:符号が逆のパターン(足す)

次の連立方程式を加減法で解いてみよう。

$$\begin{cases} 2x + y = 7 \quad \cdots① \\ x – y = 2 \quad \cdots② \end{cases}$$

【ステップ1】係数を確認

$y$ の係数を見ると、①は $+1$、②は $-1$ である。符号が逆だ。

【ステップ2】足すか引くか決める

符号が逆なので、足す

【ステップ3】$x$ の値を求める

①と②を足す。

$$\begin{aligned} 2x + y &= 7 \quad \cdots① \\ +)\quad x – y &= 2 \quad \cdots② \\ \hline 3x &= 9 \\[8pt] x &= 3 \end{aligned}$$

【ステップ4】$y$ の値を求める

$x = 3$ を②に代入する。

$$\begin{aligned} 3 – y &= 2 \\[8pt] -y &= 2 – 3 \\[8pt] -y &= -1 \\[8pt] y &= 1 \end{aligned}$$

【答え】$x = 3$、$y = 1$

答えが正しいか確認するには、両方の式に代入してみる。①に代入すると $2 \times 3 + 1 = 7$(正しい)。②に代入すると $3 – 1 = 2$(正しい)。

例題2:係数が同じパターン(引く)

次の連立方程式を解いてみよう。

$$\begin{cases} 3x + 2y = 11 \quad \cdots① \\ 3x + y = 8 \quad \cdots② \end{cases}$$

【ステップ1】係数を確認

$x$ の係数を見ると、①も②も $3$ で同じだ。

【ステップ2】足すか引くか決める

係数が同じなので、引く

【ステップ3】$y$ の値を求める

①から②を引く。

$$\begin{aligned} 3x + 2y &= 11 \quad \cdots① \\ -)\quad 3x + y &= 8 \quad \cdots② \\ \hline y &= 3 \end{aligned}$$

【ステップ4】$x$ の値を求める

$y = 3$ を②に代入する。

$$\begin{aligned} 3x + 3 &= 8 \\[8pt] 3x &= 8 – 3 \\[8pt] 3x &= 5 \\[8pt] x &= \frac{5}{3} \end{aligned}$$

【答え】$x = \dfrac{5}{3}$、$y = 3$

例題3:係数をそろえるパターン

実際の問題では、係数がそのままでは消せないことも多い。そんなときは片方または両方の式を何倍かして係数をそろえる

$$\begin{cases} 2x + 3y = 12 \quad \cdots① \\ 3x + 2y = 13 \quad \cdots② \end{cases}$$

$x$ の係数は $2$ と $3$、$y$ の係数は $3$ と $2$。どちらもそのままでは消せない。

【係数をそろえる】

$x$ を消すことにしよう。$x$ の係数を $6$(最小公倍数)にそろえる。

  • ①を $3$ 倍する:$6x + 9y = 36 \quad \cdots①’$
  • ②を $2$ 倍する:$6x + 4y = 26 \quad \cdots②’$

最小公倍数さいしょうこうばいすうとは、2つの数に共通する倍数のうち最も小さいもの。$2$ と $3$ の最小公倍数は $6$ である。

【ステップ3】$y$ の値を求める

係数が同じなので、①’から②’を引く。

$$\begin{aligned} 6x + 9y &= 36 \quad \cdots①’ \\ -)\quad 6x + 4y &= 26 \quad \cdots②’ \\ \hline 5y &= 10 \\[8pt] y &= 2 \end{aligned}$$

【ステップ4】$x$ の値を求める

$y = 2$ を①に代入する。

$$\begin{aligned} 2x + 3 \times 2 &= 12 \\[8pt] 2x + 6 &= 12 \\[8pt] 2x &= 6 \\[8pt] x &= 3 \end{aligned}$$

【答え】$x = 3$、$y = 2$

足すか引くか、迷わないコツ

「足す」か「引く」か迷ったら、消したい文字の係数を見て次のルールを使おう。

係数の状態 操作 理由
符号が逆(例:$+3$ と $-3$) 足す $+3 + (-3) = 0$ で消える
同じ(例:$+3$ と $+3$) 引く $+3 – (+3) = 0$ で消える

「逆なら足す、同じなら引く」と覚えておくとよい。

よくある間違いと対策

1

引き算のとき、符号を間違える

式を引くときは、引く式のすべての項の符号が変わることに注意。

例:$-(3x + y) = -3x – y$($-y$ にも変わる)

2

右辺の計算を忘れる

左辺だけでなく、右辺も同じ操作(足す・引く)をする。

例:$11 – 8 = 3$(右辺も引く)

3

係数をそろえたあと、元の式に代入する

$x$ や $y$ の値を求めるとき、代入するのは元の式(①や②)が計算しやすい。何倍かした式に代入すると数が大きくなりやすい。

よくある質問と答え

Q. 「足す」と「引く」、どちらを使っても解けるのか?

A. 係数をそろえれば、どちらでも解ける。ただし符号が逆なら足す、同じなら引く方が計算がシンプルになる。

Q. 加減法と代入法、どちらを使えばよいか?

A. $y = \cdots$ や $x = \cdots$ の形がすでにある場合は代入法、両方の式が $ax + by = c$ の形なら加減法が便利である。

Q. 答えが分数になってもよいのか?

A. よい。例題2のように $x = \dfrac{5}{3}$ など分数になることもある。約分を忘れずにすること。

練習問題

【問題1】次の連立方程式を加減法で解け。

$$\begin{cases} x + 2y = 8 \\ x – 2y = 0 \end{cases}$$

【解答】

$y$ の係数が $+2$ と $-2$ で符号が逆なので、足す。

$$\begin{aligned} x + 2y &= 8 \\ +)\quad x – 2y &= 0 \\ \hline 2x &= 8 \\[8pt] x &= 4 \end{aligned}$$

$x = 4$ を第2式に代入。

$$\begin{aligned} 4 – 2y &= 0 \\[8pt] -2y &= -4 \\[8pt] y &= 2 \end{aligned}$$

答え:$x = 4$、$y = 2$

【問題2】次の連立方程式を加減法で解け。

$$\begin{cases} 5x + y = 13 \\ 2x + y = 7 \end{cases}$$

【解答】

$y$ の係数が両方 $+1$ で同じなので、引く。

$$\begin{aligned} 5x + y &= 13 \\ -)\quad 2x + y &= 7 \\ \hline 3x &= 6 \\[8pt] x &= 2 \end{aligned}$$

$x = 2$ を第2式に代入。

$$\begin{aligned} 2 \times 2 + y &= 7 \\[8pt] 4 + y &= 7 \\[8pt] y &= 3 \end{aligned}$$

答え:$x = 2$、$y = 3$

【問題3】次の連立方程式を加減法で解け。

$$\begin{cases} 3x + 4y = 18 \\ 2x + 3y = 13 \end{cases}$$

【解答】

係数がそのままでは消せないので、そろえる。$x$ の係数を $6$ にそろえる。

  • 第1式を $2$ 倍:$6x + 8y = 36$
  • 第2式を $3$ 倍:$6x + 9y = 39$

係数が同じなので、引く。

$$\begin{aligned} 6x + 8y &= 36 \\ -)\quad 6x + 9y &= 39 \\ \hline -y &= -3 \\[8pt] y &= 3 \end{aligned}$$

$y = 3$ を第2式に代入。

$$\begin{aligned} 2x + 3 \times 3 &= 13 \\[8pt] 2x + 9 &= 13 \\[8pt] 2x &= 4 \\[8pt] x &= 2 \end{aligned}$$

答え:$x = 2$、$y = 3$

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この記事で加減法の考え方は理解できた。

しかし正直なところ、「明日テストで出たら解ける自信があるか」と聞かれたらどうだろう。
もし少しでも不安があるなら、あと10問だけ解いてみてほしい。

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まとめ

この記事では、連立方程式の加減法について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 加減法は「同じ文字を消す」解き方
  • 係数の符号が逆なら「足す」、同じなら「引く」
  • 係数がそろっていなければ、式を何倍かしてそろえる
  • 一方の値を求めたら、元の式に代入してもう一方を求める

理解できたら、あとは手を動かすだけである。

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