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【連立方程式】代入法と加減法の使い分け|どちらが速い?【中2数学】【必須】

【連立方程式】代入法と加減法の使い分け|どちらが速い?

「代入法と加減法、どっちを使えばいいのかわからない」とこまっていないだろうか。

どちらの方法でも答えは同じだが、問題によって計算がラクになる方法がある。

安心してほしい。この記事を読めば、問題を見た瞬間に「こっちが速い」と判断できるようになる。

対象:中学2年生|所要時間:約10分

目次

そもそも代入法と加減法とは?

連立方程式れんりつほうていしきを解く方法には、主に2つある。

代入法だいにゅうほうとは、一方の式を変形して「$x = …$」や「$y = …$」の形にし、それをもう一方の式に代入だいにゅうする方法である。

加減法かげんほうとは、2つの式を足したり引いたりして、一方の文字を消す方法である。

どちらを使っても答えは同じになる。しかし、計算の手間は大きく変わる

判断基準:3秒で見分けるコツ

問題を見たら、まず次の2つをチェックしよう。

1

「$x = …$」や「$y = …$」の形がすでにあるか?

あれば代入法が速い。

2

係数けいすうが揃っている文字があるか?

あれば加減法が速い。

係数とは、文字の前についている数のことである。例えば $3x + 2y = 5$ では、$x$ の係数は $3$、$y$ の係数は $2$ である。

パターン別の判断フローチャート

【例題1】代入法が速いパターン

次の連立方程式を解きなさい。

$$\begin{cases} y = 2x + 1 \\ 3x + y = 11 \end{cases}$$

判断:1つ目の式がすでに「$y = …$」の形 → 代入法が速い。

1

「$y = 2x + 1$」を2つ目の式に代入する。

$$3x + (2x + 1) = 11$$
2

$x$ についての方程式を解く。

$$\begin{aligned} 3x + 2x + 1 &= 11 \\[6pt] 5x + 1 &= 11 \\[6pt] 5x &= 10 \\[6pt] x &= 2 \end{aligned}$$
3

$x = 2$ を「$y = 2x + 1$」に代入する。

$$\begin{aligned} y &= 2 \times 2 + 1 \\[6pt] y &= 5 \end{aligned}$$

答え:$x = 2,\ y = 5$

【例題2】加減法が速いパターン(係数が同じ)

次の連立方程式を解きなさい。

$$\begin{cases} 2x + 3y = 13 \\ 2x + y = 7 \end{cases}$$

判断:$x$ の係数がどちらも $2$ で揃っている → 加減法が速い。

1

2つの式を引き算して $x$ を消す。

$$\begin{aligned} (2x + 3y) – (2x + y) &= 13 – 7 \\[6pt] 2x + 3y – 2x – y &= 6 \\[6pt] 2y &= 6 \\[6pt] y &= 3 \end{aligned}$$
2

$y = 3$ を2つ目の式に代入する。

$$\begin{aligned} 2x + 3 &= 7 \\[6pt] 2x &= 4 \\[6pt] x &= 2 \end{aligned}$$

答え:$x = 2,\ y = 3$

【例題3】加減法が速いパターン(符号違い)

次の連立方程式を解きなさい。

$$\begin{cases} 3x + 2y = 16 \\ x – 2y = 0 \end{cases}$$

判断:$y$ の係数が $+2$ と $-2$ で符号違いふごうちがい加減法(足し算)が速い。

1

2つの式を足し算して $y$ を消す。

$$\begin{aligned} (3x + 2y) + (x – 2y) &= 16 + 0 \\[6pt] 3x + 2y + x – 2y &= 16 \\[6pt] 4x &= 16 \\[6pt] x &= 4 \end{aligned}$$
2

$x = 4$ を2つ目の式に代入する。

$$\begin{aligned} 4 – 2y &= 0 \\[6pt] -2y &= -4 \\[6pt] y &= 2 \end{aligned}$$

答え:$x = 4,\ y = 2$

【例題4】係数を揃えてから加減法

次の連立方程式を解きなさい。

$$\begin{cases} 2x + 3y = 12 \\ 3x + 2y = 13 \end{cases}$$

判断:「$x = …$」の形はない。係数も揃っていない。 → 係数を揃えて加減法を使う。

1

$x$ の係数を揃える。1つ目を3倍、2つ目を2倍する。

$$\begin{cases} 6x + 9y = 36 \\ 6x + 4y = 26 \end{cases}$$
2

引き算して $x$ を消す。

$$\begin{aligned} (6x + 9y) – (6x + 4y) &= 36 – 26 \\[6pt] 5y &= 10 \\[6pt] y &= 2 \end{aligned}$$
3

$y = 2$ を1つ目の式に代入する。

$$\begin{aligned} 2x + 3 \times 2 &= 12 \\[6pt] 2x + 6 &= 12 \\[6pt] 2x &= 6 \\[6pt] x &= 3 \end{aligned}$$

答え:$x = 3,\ y = 2$

使い分け早見表

問題の特徴 使う方法 理由
「$x = …$」「$y = …$」がある 代入法 そのまま代入できる
係数が同じ文字がある 加減法(引き算) すぐ消せる
係数が符号違いの文字がある 加減法(足し算) すぐ消せる
上記に当てはまらない どちらでもOK 代入法が無難

よくある間違いと対策

1

加減法で符号を間違える

「足す」と「引く」の判断ミス。係数が同じなら引く、符号違いなら足すと覚えよう。

2

代入するとき ( ) をつけ忘れる

「$y = 2x + 1$」を代入するとき、必ず $(2x + 1)$ と括弧かっこをつける。

× $3x + 2x + 1 = 11$(括弧なしで代入)

○ $3x + (2x + 1) = 11$(括弧ありで代入)

3

係数を揃えるとき、片方の式だけ変形する

係数を揃えるときは、必ず式全体(左辺と右辺の両方)に同じ数をかける。

よくある質問と答え

Q. 代入法と加減法、どちらが正しいですか?

A. どちらも正しい方法である。問題によって計算がラクになる方を選ぶとよい。答えは必ず同じになる。

Q. テストではどちらを使うべきですか?

A. 問題を見て3秒で判断しよう。「$x = …$」の形があれば代入法、係数が揃っていれば加減法が速い。迷ったら代入法が無難である。

Q. 係数を揃えるのが面倒なとき、代入法に切り替えてもいいですか?

A. もちろんOKである。一方の式を「$x = …$」や「$y = …$」の形に変形してから代入すればよい。計算量が少ない方を選ぼう。

練習問題

【問1】 次の連立方程式を解きなさい。どちらの方法が速いかも答えよ。

$$\begin{cases} x = 3y – 2 \\ 2x + y = 12 \end{cases}$$

判断:「$x = …$」の形がある → 代入法が速い。

$$\begin{aligned} 2(3y – 2) + y &= 12 \\[6pt] 6y – 4 + y &= 12 \\[6pt] 7y &= 16 \\[6pt] y &= \dfrac{16}{7} \end{aligned}$$
$$\begin{aligned} x &= 3 \times \dfrac{16}{7} – 2 \\[6pt] x &= \dfrac{48}{7} – \dfrac{14}{7} \\[6pt] x &= \dfrac{34}{7} \end{aligned}$$

答え:$x = \dfrac{34}{7},\ y = \dfrac{16}{7}$

【問2】 次の連立方程式を解きなさい。どちらの方法が速いかも答えよ。

$$\begin{cases} 4x + 3y = 18 \\ 4x – y = 10 \end{cases}$$

判断:$x$ の係数がどちらも $4$ で揃っている → 加減法(引き算)が速い。

$$\begin{aligned} (4x + 3y) – (4x – y) &= 18 – 10 \\[6pt] 4y &= 8 \\[6pt] y &= 2 \end{aligned}$$
$$\begin{aligned} 4x – 2 &= 10 \\[6pt] 4x &= 12 \\[6pt] x &= 3 \end{aligned}$$

答え:$x = 3,\ y = 2$

【問3】 次の連立方程式を解きなさい。どちらの方法が速いかも答えよ。

$$\begin{cases} 5x – 2y = 1 \\ 3x + 2y = 15 \end{cases}$$

判断:$y$ の係数が $-2$ と $+2$ で符号違い → 加減法(足し算)が速い。

$$\begin{aligned} (5x – 2y) + (3x + 2y) &= 1 + 15 \\[6pt] 8x &= 16 \\[6pt] x &= 2 \end{aligned}$$
$$\begin{aligned} 3 \times 2 + 2y &= 15 \\[6pt] 6 + 2y &= 15 \\[6pt] 2y &= 9 \\[6pt] y &= \dfrac{9}{2} \end{aligned}$$

答え:$x = 2,\ y = \dfrac{9}{2}$

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この記事で代入法と加減法の使い分けは理解できた。

しかし正直なところ、「明日テストで出たら迷わず解ける自信があるか」と聞かれたらどうだろう。
もし少しでも不安があるなら、あと10問だけ解いてみてほしい。

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まとめ

この記事では、連立方程式の代入法と加減法の使い分けについて学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 「$x = …$」や「$y = …$」の形があれば代入法
  • 係数が同じか符号違いなら加減法
  • どちらでもないときは係数を揃えるか、代入法を使う

使い分けが身につけば、計算時間が大幅に短縮できる。あとは手を動かすだけである。

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