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【二次方程式】二次方程式とは?基本の形と意味【基礎】

二次方程式にじほうていしき」という言葉を聞いて、身構えてしまう人は多い。

一次方程式はなんとか解けたのに、「二次」になった途端、急に難しく感じる。公式を覚えろと言われても、なぜその形なのかわからない。そんな状態で問題を解こうとしても、手が止まるのは当然である。

実は、二次方程式の正体は「$x^2$ を含む方程式」というだけである。この記事では、二次方程式とは何か、その基本の形と意味を、具体例を使って一つずつ確認していく。

対象:中学3年 所要時間:約8分
目次

そもそも二次方程式とは?

まず、「方程式」という言葉の意味を確認しよう。

方程式ほうていしきとは、「まだわからない数 $x$ を含む等式」のことである。$x$ の値を求めることを「方程式をく」という。

一次方程式では、$x$ は1乗($x^1 = x$)の形で登場した。

例えば、$2x + 3 = 7$ は一次方程式である。

これに対して、二次方程式は、$x$ が2乗($x^2$)の形で登場する方程式である。

二次方程式にじほうていしきとは、$x^2$ を含む方程式のことである。「二次」とは「2乗」を意味する。

例えば、以下はすべて二次方程式である。

  • $x^2 = 9$
  • $x^2 – 5x + 6 = 0$
  • $2x^2 + 3x – 1 = 0$

どの式にも $x^2$ が含まれていることを確認してほしい。

二次方程式の基本形

二次方程式には「基本形」と呼ばれる標準的な書き方がある。

$$ax^2 + bx + c = 0$$

ここで、$a$、$b$、$c$ は数(係数けいすう)を表し、$a \neq 0$ という条件がつく。

係数とは、文字の前についている数のことである。$3x^2$ の係数は $3$、$-5x$ の係数は $-5$ である。

なぜ $a \neq 0$ という条件がつくのだろうか。

もし $a = 0$ だったら、$ax^2$ の部分が消えて $bx + c = 0$ となり、これは一次方程式になってしまう。$x^2$ の項がなければ二次方程式とは呼べないのである。

具体例で確認する

基本形 $ax^2 + bx + c = 0$ に当てはめて、$a$、$b$、$c$ の値を確認してみよう。

二次方程式 $a$ の値 $b$ の値 $c$ の値
$x^2 – 5x + 6 = 0$ $1$ $-5$ $6$
$2x^2 + 3x – 1 = 0$ $2$ $3$ $-1$
$x^2 – 9 = 0$ $1$ $0$ $-9$
$3x^2 + 6x = 0$ $3$ $6$ $0$

3番目と4番目の例を見てほしい。$b = 0$ や $c = 0$ の場合もある。$x^2$ の項さえあれば二次方程式である。

二次方程式を図で理解する

二次方程式 $ax^2 + bx + c = 0$ の意味を、グラフで視覚的に理解しよう。

$y = ax^2 + bx + c$ というグラフを考えると、これは放物線ほうぶつせんと呼ばれる曲線になる。

二次方程式を解くとは、「この放物線が $x$ 軸と交わる点の $x$ 座標を求めること」と同じ意味である。

グラフの赤い点($x = 1$ と $x = 3$)が、二次方程式の「解」である。

ボタンを押して $a$ の値を変えると、放物線の形は変わるが、$x$ 軸との交点(解)は変わらないことがわかる。

二次方程式の「解」とは

方程式のかいとは、等式を成り立たせる $x$ の値のことである。

一次方程式 $2x + 3 = 7$ の解は $x = 2$ であった。

では、二次方程式の場合はどうだろうか。

$x^2 = 9$ の解を考える。

$x$ を2乗して $9$ になる数は何だろうか。

$3 \times 3 = 9$ だから、$x = 3$ は解である。

しかし、$(-3) \times (-3) = 9$ でもある。

したがって、$x = -3$ も解である。

このように、二次方程式の解は2つある場合が多い。これが一次方程式との大きな違いである。

二次方程式の解の個数は、0個、1個、2個のいずれかである。解が1個の場合は「重解じゅうかい」と呼ばれる。

二次方程式かどうかの判定

ある式が二次方程式かどうかを判定するには、次の2点を確認すればよい。

1

$x^2$ の項があるか

$x^2$ が含まれていなければ、二次方程式ではない。

2

$x^3$ 以上の項がないか

$x^3$ や $x^4$ などが含まれていれば、三次方程式や四次方程式であり、二次方程式ではない。

判定の練習

二次方程式か 理由
$x^2 + 2x – 3 = 0$ $x^2$ があり、$x^3$ 以上がない
$3x + 5 = 0$ × $x^2$ がない(一次方程式)
$x^3 – x^2 + 1 = 0$ × $x^3$ がある(三次方程式)
$x^2 = 16$ $x^2$ があり、$x^3$ 以上がない

よくある質問と答え(FAQ)

Q. 二次方程式と二次関数は何が違うのですか?

A. 二次方程式は「$ax^2 + bx + c = 0$」という等式で、$x$ の値を求めることが目的です。一方、二次関数は「$y = ax^2 + bx + c$」という関係式で、$x$ の値に対応する $y$ の値を求めます。二次方程式を解くことは、二次関数のグラフが $x$ 軸と交わる点を求めることと同じです。

Q. 二次方程式の解が2つあるのはなぜですか?

A. $x^2$ は「$x$ を2回かける」という意味なので、正の数でも負の数でも同じ結果になることがあるためです。例えば $3 \times 3 = 9$ と $(-3) \times (-3) = 9$ のように、符号が異なる2つの数が同じ2乗の値を持つことがあります。

Q. $ax^2 + bx + c = 0$ で $a = 0$ だとなぜダメなのですか?

A. $a = 0$ の場合、$ax^2$ の項が消えて $bx + c = 0$ となり、これは一次方程式になってしまいます。二次方程式の定義は「$x^2$ の項を含む方程式」なので、$a = 0$ では二次方程式とは呼べません。

練習問題

問1. 次の方程式のうち、二次方程式であるものをすべて選べ。
① $x^2 – 4 = 0$
② $2x + 1 = 0$
③ $x^3 + x^2 = 0$
④ $3x^2 – 2x + 5 = 0$
問2. 二次方程式 $2x^2 – 5x + 3 = 0$ の係数 $a$, $b$, $c$ の値をそれぞれ答えよ。
問3. $x = 2$ は二次方程式 $x^2 – 3x + 2 = 0$ の解であるか確かめよ。

まとめ

この記事では、二次方程式の基本について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 二次方程式とは、$x^2$ を含む方程式のことである
  • 基本形は $ax^2 + bx + c = 0$(ただし $a \neq 0$)
  • 二次方程式の解は2つある場合が多い
  • 二次方程式を解くことは、グラフが $x$ 軸と交わる点を求めることと同じ

次の記事では、二次方程式の具体的な解き方を学んでいこう。

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