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【文字と式】分数係数の1次式の計算【中1数学】【応用】

「分数が出てきた瞬間、やる気がなくなる」「通分ってどうやるんだっけ?」と困っていないだろうか。

安心してほしい。分数係数けいすうの計算は、通分のルールさえ守れば、整数の計算と同じである。

この記事を読めば、分数が混じった1次式の加減もスムーズに解けるようになる。

対象:中学1年生 所要時間:約10分
目次

そもそも分数係数の1次式とは?

分数係数の1次式とは、文字の前についている数(係数)が分数になっている式のことである。

係数けいすうとは、文字の前についている数のことである。例えば $3x$ の係数は $3$、$\dfrac{1}{2}x$ の係数は $\dfrac{1}{2}$ である。

具体的には、次のような式である。

$$\frac{1}{2}x + \frac{2}{3}x$$
$$\frac{3}{4}a – \frac{1}{6}a$$

これらの式を計算するには、通分つうぶんが必要になる。

通分とは、分母をそろえることである。分母がそろっていないと、分数どうしの足し算・引き算はできない。

分数係数の計算を図で理解する

$\dfrac{1}{2}x + \dfrac{1}{3}x$ を例に、通分の仕組みを視覚的に確認しよう。

図のように、$\dfrac{1}{2}x$ を $\dfrac{3}{6}x$ に、$\dfrac{1}{3}x$ を $\dfrac{2}{6}x$ に変換する。分母が同じ $6$ になれば、分子どうしを足して $\dfrac{5}{6}x$ が得られる。

分数係数の計算手順

分数係数の1次式を計算する手順は、次の3ステップである。

1
分母の最小公倍数を見つける

すべての分数の分母を見て、最小公倍数(LCM)を求める。

2
通分する

各分数の分母を最小公倍数にそろえる。分母を何倍したか、分子も同じだけ掛ける。

3
分子どうしを計算する

分母がそろったら、分子の係数どうしを足したり引いたりする。

例題で手順を確認しよう

例題1:足し算

$\dfrac{1}{2}x + \dfrac{2}{3}x$ を計算せよ。

$$\begin{aligned} &\frac{1}{2}x + \frac{2}{3}x \\[8pt] &= \frac{1 \times 3}{2 \times 3}x + \frac{2 \times 2}{3 \times 2}x \quad \text{(分母を6にそろえる)} \\[8pt] &= \frac{3}{6}x + \frac{4}{6}x \\[8pt] &= \frac{3 + 4}{6}x \quad \text{(分子どうしを足す)} \\[8pt] &= \frac{7}{6}x \end{aligned}$$

$2$ と $3$ の最小公倍数は $6$ である。$\dfrac{1}{2}$ は分母・分子を $3$ 倍して $\dfrac{3}{6}$、$\dfrac{2}{3}$ は分母・分子を $2$ 倍して $\dfrac{4}{6}$ になる。

例題2:引き算

$\dfrac{3}{4}a - \dfrac{1}{6}a$ を計算せよ。

$$\begin{aligned} &\frac{3}{4}a - \frac{1}{6}a \\[8pt] &= \frac{3 \times 3}{4 \times 3}a - \frac{1 \times 2}{6 \times 2}a \quad \text{(分母を12にそろえる)} \\[8pt] &= \frac{9}{12}a - \frac{2}{12}a \\[8pt] &= \frac{9 - 2}{12}a \quad \text{(分子どうしを引く)} \\[8pt] &= \frac{7}{12}a \end{aligned}$$

$4$ と $6$ の最小公倍数は $12$ である。$4 \times 3 = 12$、$6 \times 2 = 12$ と考えるとよい。

例題3:3つ以上の項

$\dfrac{1}{2}x + \dfrac{1}{3}x - \dfrac{1}{4}x$ を計算せよ。

$$\begin{aligned} &\frac{1}{2}x + \frac{1}{3}x - \frac{1}{4}x \\[8pt] &= \frac{6}{12}x + \frac{4}{12}x - \frac{3}{12}x \quad \text{(分母を12にそろえる)} \\[8pt] &= \frac{6 + 4 - 3}{12}x \\[8pt] &= \frac{7}{12}x \end{aligned}$$

$2$、$3$、$4$ の最小公倍数は $12$ である。3つ以上あっても、すべての分母を同じ数にそろえれば計算できる。

通分の最小公倍数の見つけ方

最小公倍数がすぐに分からないときは、次の方法を使おう。

慣れてくると、よく使う組み合わせは覚えてしまうのが早い。

分母の組み合わせ最小公倍数
2 と 36
2 と 44
2 と 510
3 と 412
3 と 515
4 と 612
2, 3, 412
2, 3, 66

よくある間違いと対策

1
分子だけ通分してしまう

❌ $\dfrac{1}{2}x + \dfrac{2}{3}x = \dfrac{3}{2}x + \dfrac{4}{3}x$

✅ 分母も分子も同じ数を掛ける。$\dfrac{1}{2} \times \dfrac{3}{3} = \dfrac{3}{6}$ のように、分母・分子両方を $3$ 倍する。

2
分母どうしを足してしまう

❌ $\dfrac{1}{2}x + \dfrac{1}{3}x = \dfrac{2}{5}x$(分母 $2+3=5$ としてしまう)

✅ 分母は足さない。通分して分母をそろえてから、分子だけを足す。

3
約分やくぶんを忘れる

❌ $\dfrac{4}{6}x$(約分できるのにそのまま)

✅ 答えが出たら、分子と分母に共通する約数がないか確認する。$\dfrac{4}{6}x = \dfrac{2}{3}x$

約分とは、分子と分母を同じ数で割って、より簡単な分数にすることである。

この単元のよくある質問

Q. 通分するとき、最小公倍数でなくてもいいですか?

A. はい、共通の倍数であれば計算できる。例えば $\dfrac{1}{2}x + \dfrac{1}{3}x$ で分母を $6$ ではなく $12$ にしても答えは同じ。ただし、数が大きくなって計算ミスしやすくなるため、最小公倍数を使うのがおすすめである。

Q. 答えが仮分数(分子>分母)になったら、帯分数に直すべきですか?

A. 中学数学では、仮分数のままでよい。$\dfrac{7}{6}x$ を $1\dfrac{1}{6}x$ と書く必要はない。むしろ仮分数の方が後の計算で扱いやすい。

Q. 整数と分数が混じった式はどうすればいいですか?

A. 整数は「分母が1の分数」と考える。例えば $2x + \dfrac{1}{3}x$ なら、$2x = \dfrac{2}{1}x = \dfrac{6}{3}x$ と変形してから計算する。

練習問題

問1. $\dfrac{1}{3}x + \dfrac{1}{4}x$ を計算せよ。
問2. $\dfrac{5}{6}a - \dfrac{1}{2}a$ を計算せよ。
問3. $\dfrac{2}{3}y + \dfrac{3}{4}y - \dfrac{1}{2}y$ を計算せよ。

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まとめ

この記事では、分数係数の1次式の計算について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 分数係数の計算は通分してから分子を計算する
  • 通分には最小公倍数を使うと楽である
  • 分母・分子両方に同じ数を掛けることを忘れない
  • 答えが出たら約分できないか確認する

理解できたら、あとは手を動かすだけである。

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