「$a \div b$ を文字で書くとき、どう表せばいいの?」と困っていないだろうか。
わり算は、かけ算のように「$\times$ を省略して並べる」という方法が使えない。そこで登場するのが分数を使った表し方である。
安心してほしい。ルールはたった1つだけ。この記事を読めば、わり算を正しく文字式で表せるようになる。
そもそも「商」とは?
商とは、わり算の答えのことである。例えば $12 \div 3 = 4$ のとき、$4$ が商である。
小学校では「$12 \div 3$」のように「$\div$」の記号を使ってきた。しかし、中学の文字式では「$\div$」の記号を使わないのがルールである。
では、どうやって書くのか?答えは分数で表すである。
わり算は分数で表す
文字式では、わり算を次のように分数で書く。
つまり、「割られる数」が分子、「割る数」が分母になる。
分子とは分数の上の部分、分母とは分数の下の部分のことである。
具体的な例で確認しよう。
| わり算の形 | 分数の形 |
|---|---|
| $x \div 3$ | $\dfrac{x}{3}$ |
| $a \div b$ | $\dfrac{a}{b}$ |
| $6 \div y$ | $\dfrac{6}{y}$ |
| $2x \div 5$ | $\dfrac{2x}{5}$ |
このように、「$\div$」を見たら「分数にする」と覚えておこう。
なぜ分数で書くのか?
「$\div$ のままでいいじゃないか」と思うかもしれない。分数で書く理由は2つある。
理由1:式が見やすくなる
例えば「$x$ を $3$ で割って、さらに $2$ をかける」という計算を考えよう。
理由2:計算がしやすくなる
分数にしておくと、約分や通分といった操作がスムーズにできる。これは方程式を解くときに大活躍する。
商の表し方を図で理解する
「$a \div b$」と「$\dfrac{a}{b}$」が同じであることを、視覚的に確認しよう。
アニメーションを再生すると、「割られる数 $a$」が分子(上)に、「割る数 $b$」が分母(下)に移動することが分かる。
商の表し方の手順
わり算を分数で表す手順を確認しよう。
「$\div$」を見つける
式の中に「$\div$」があれば、分数に変換するサインである。
割られる数を分子に書く
「$\div$」の左側にあるものを、分数の上(分子)に書く。
割る数を分母に書く
「$\div$」の右側にあるものを、分数の下(分母)に書く。
例題で確認しよう
例題1:$y \div 4$ を文字式で表せ。
割られる数 $y$ が分子、割る数 $4$ が分母になる。
例題2:$3a \div b$ を文字式で表せ。
「$3a$」全体が割られる数なので、そのまま分子に入れる。
例題3:$x \div 2 \times 3$ を文字式で表せ。
まず $x \div 2$ を分数にして $\dfrac{x}{2}$ とし、それに $3$ をかける。
よくある間違いと対策
間違い1:分子と分母を逆にしてしまう
$a \div b$ を $\dfrac{b}{a}$ と書いてしまうケース。
対策:「割られる数が上(分子)、割る数が下(分母)」と声に出して確認する。
間違い2:「$\div$」をそのまま残してしまう
「$x \div 3$」のままにしてしまうケース。
対策:文字式では「$\div$」は使わないと覚える。必ず分数に直す。
間違い3:約分を忘れる
$\dfrac{4x}{2}$ を約分せずに放置するケース。
対策:分数にしたら、約分できないか必ず確認する。$\dfrac{4x}{2} = 2x$ となる。
この単元のよくある質問
Q. 分数で書くのと「$\div$」で書くのは、どちらが正しいのですか?
A. 数学的にはどちらも同じ意味である。しかし、中学以降の文字式では分数で書くのがルールとなっている。テストでは必ず分数で表そう。
Q. $\dfrac{a}{b}$ と $a \times \dfrac{1}{b}$ は同じですか?
A. 同じである。「$b$ で割る」ことは「$\dfrac{1}{b}$ をかける」ことと同じ意味になる。これは逆数という考え方につながる。
Q. $\dfrac{x}{1}$ のように分母が $1$ のときはどう書きますか?
A. 分母が $1$ のときは、分数を使わずそのまま $x$ と書く。$\dfrac{x}{1} = x$ である。
練習問題
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まとめ
この記事では、わり算(商)の文字式での表し方について学んだ。ポイントは以下の通りである。
- 文字式では「$\div$」を使わず、分数で表す
- $a \div b = \dfrac{a}{b}$(割られる数が分子、割る数が分母)
- 分数にしたら、約分できないか確認する
理解できたら、あとは手を動かすだけである。
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