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【文字と式】商の表し方|わり算と分数表記【中1数学】【基礎】

「$a \div b$ を文字で書くとき、どう表せばいいの?」とこまっていないだろうか。

わり算は、かけ算のように「$\times$ を省略して並べる」という方法が使えない。そこで登場するのが分数ぶんすうを使った表し方である。

安心してほしい。ルールはたった1つだけ。この記事を読めば、わり算を正しく文字式で表せるようになる。

対象:中学1年生 所要時間:約10分
目次

そもそも「しょう」とは?

しょうとは、わり算の答えのことである。例えば $12 \div 3 = 4$ のとき、$4$ が商である。

小学校では「$12 \div 3$」のように「$\div$」の記号を使ってきた。しかし、中学の文字式では「$\div$」の記号を使わないのがルールである。

では、どうやって書くのか?答えは分数で表すである。

わり算は分数で表す

文字式では、わり算を次のように分数で書く。

$$a \div b = \frac{a}{b}$$

つまり、「割られる数」が分子、「割る数」が分母になる。

分子とは分数の上の部分、分母とは分数の下の部分のことである。

具体的な例で確認しよう。

わり算の形分数の形
$x \div 3$$\dfrac{x}{3}$
$a \div b$$\dfrac{a}{b}$
$6 \div y$$\dfrac{6}{y}$
$2x \div 5$$\dfrac{2x}{5}$

このように、「$\div$」を見たら「分数にする」と覚えておこう。

なぜ分数で書くのか?

「$\div$ のままでいいじゃないか」と思うかもしれない。分数で書く理由は2つある。

理由1:式が見やすくなる

例えば「$x$ を $3$ で割って、さらに $2$ をかける」という計算を考えよう。

$$x \div 3 \times 2 \quad \text{これは見づらい}$$
$$\frac{x}{3} \times 2 = \frac{2x}{3} \quad \text{これなら分かりやすい}$$

理由2:計算がしやすくなる

分数にしておくと、約分や通分といった操作がスムーズにできる。これは方程式を解くときに大活躍する。

商の表し方を図で理解する

「$a \div b$」と「$\dfrac{a}{b}$」が同じであることを、視覚的に確認しよう。

アニメーションを再生すると、「割られる数 $a$」が分子(上)に、「割る数 $b$」が分母(下)に移動することが分かる。

商の表し方の手順

わり算を分数で表す手順を確認しよう。

1

「$\div$」を見つける

式の中に「$\div$」があれば、分数に変換するサインである。

2

割られる数を分子に書く

「$\div$」の左側にあるものを、分数の上(分子)に書く。

3

割る数を分母に書く

「$\div$」の右側にあるものを、分数の下(分母)に書く。

例題で確認しよう

例題1:$y \div 4$ を文字式で表せ。

$$\begin{aligned} y \div 4 &= \frac{y}{4} \end{aligned}$$

割られる数 $y$ が分子、割る数 $4$ が分母になる。

例題2:$3a \div b$ を文字式で表せ。

$$\begin{aligned} 3a \div b &= \frac{3a}{b} \end{aligned}$$

「$3a$」全体が割られる数なので、そのまま分子に入れる。

例題3:$x \div 2 \times 3$ を文字式で表せ。

$$\begin{aligned} x \div 2 \times 3 &= \frac{x}{2} \times 3 \\[8pt] &= \frac{3x}{2} \end{aligned}$$

まず $x \div 2$ を分数にして $\dfrac{x}{2}$ とし、それに $3$ をかける。

よくある間違いと対策

間違い1:分子と分母を逆にしてしまう

$a \div b$ を $\dfrac{b}{a}$ と書いてしまうケース。

対策:「割られる数が上(分子)、割る数が下(分母)」と声に出して確認する。

間違い2:「$\div$」をそのまま残してしまう

「$x \div 3$」のままにしてしまうケース。

対策:文字式では「$\div$」は使わないと覚える。必ず分数に直す。

間違い3:約分やくぶんを忘れる

$\dfrac{4x}{2}$ を約分せずに放置するケース。

対策:分数にしたら、約分できないか必ず確認する。$\dfrac{4x}{2} = 2x$ となる。

この単元のよくある質問

Q. 分数で書くのと「$\div$」で書くのは、どちらが正しいのですか?

A. 数学的にはどちらも同じ意味である。しかし、中学以降の文字式では分数で書くのがルールとなっている。テストでは必ず分数で表そう。

Q. $\dfrac{a}{b}$ と $a \times \dfrac{1}{b}$ は同じですか?

A. 同じである。「$b$ で割る」ことは「$\dfrac{1}{b}$ をかける」ことと同じ意味になる。これは逆数ぎゃくすうという考え方につながる。

Q. $\dfrac{x}{1}$ のように分母が $1$ のときはどう書きますか?

A. 分母が $1$ のときは、分数を使わずそのまま $x$ と書く。$\dfrac{x}{1} = x$ である。

練習問題

問1. $a \div 5$ を文字式で表せ。
問2. $2x \div y$ を文字式で表せ。
問3. $6a \div 3$ を文字式で表せ。

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記事を読んで「なるほど」と思えたなら、第一段階はクリアである。

ただ、人間の記憶は不安定である。「分かった」感覚が消える前に手を動かし、
「テスト本番で迷わず手が動く状態」へ、記憶を書き換えてみないか?

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まとめ

この記事では、わり算(商)の文字式での表し方について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 文字式では「$\div$」を使わず、分数で表す
  • $a \div b = \dfrac{a}{b}$(割られる数が分子、割る数が分母)
  • 分数にしたら、約分できないか確認する

理解できたら、あとは手を動かすだけである。

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