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【文字と式】式の値|代入して計算する【中1数学】【基礎】

「$x = 3$ のとき、$2x + 5$ の値を求めよ」という問題を見て、何をすればいいのか分からないと困っていないだろうか。

安心してほしい。しきあたいを求める問題は、文字を数字に置き換えて計算するだけである。

この記事を読めば、式の値を求める手順が身につき、テストで確実に得点できるようになる。

対象:中学1年生 所要時間:約10分
目次

そもそも「式の値」とは?

「式の値」とは、文字に具体的な数を代入だいにゅうして計算した結果のことである。

代入とは、文字の代わりに数を入れることである。例えば「$x$ に $3$ を代入する」とは、式の中の $x$ をすべて $3$ に置き換えることを意味する。

具体例で見てみよう。

式 $2x + 5$ があるとする。ここで $x = 3$ のとき、$x$ を $3$ に置き換えると、

$$2 \times 3 + 5 = 6 + 5 = 11$$

となる。この $11$ が「$x = 3$ のときの式の値」である。

文字式では「$2 \times x$」を「$2x$」と書く約束があった。代入するときは、省略されている「$\times$」を復活させて計算する。

式の値を図で理解する

代入の流れを図で確認しよう。下のアニメーションでは、式 $3x – 2$ に $x = 4$ を代入する様子を示す。

このように、「文字を数字に置き換える → 計算する」という流れで式の値を求める。

式の値を求める手順

式の値は、次の3ステップで求められる。

1

文字を( )で囲んだ数に置き換える

代入する数は必ず( )で囲む。これがミスを防ぐコツである。

2

省略されている「×」を書き足す

$2x$ は $2 \times x$ の省略形なので、$\times$ を復活させる。

3

四則計算のルールに従って計算する

かけ算・わり算を先に、その後たし算・ひき算を計算する。

例題で手順を確認しよう

例題1:基本の代入

問題:$x = 5$ のとき、$4x – 7$ の値を求めよ。

解答

$$\begin{aligned} 4x – 7 &= 4 \times (5) – 7 \\[8pt] &= 20 – 7 \\[8pt] &= 13 \end{aligned}$$

$x$ を $(5)$ に置き換えた。かっこをつける習慣をつけよう。

例題2:負の数を代入する

問題:$a = -2$ のとき、$3a + 10$ の値を求めよ。

解答

$$\begin{aligned} 3a + 10 &= 3 \times (-2) + 10 \\[8pt] &= -6 + 10 \\[8pt] &= 4 \end{aligned}$$

負の数を代入するときは、必ず( )をつける。つけないと符号を間違えやすい。

例題3:2乗のある式

問題:$x = -3$ のとき、$x^2 – 5x$ の値を求めよ。

$x^2$ は「$x$ の2乗」と読み、$x \times x$ のことである。

解答

$$\begin{aligned} x^2 – 5x &= (-3)^2 – 5 \times (-3) \\[8pt] &= 9 – (-15) \\[8pt] &= 9 + 15 \\[8pt] &= 24 \end{aligned}$$

$(-3)^2 = (-3) \times (-3) = 9$ である。負の数の2乗は正になる。

例題4:分数を代入する

問題:$y = \dfrac{1}{2}$ のとき、$6y + 3$ の値を求めよ。

解答

$$\begin{aligned} 6y + 3 &= 6 \times \left(\frac{1}{2}\right) + 3 \\[8pt] &= 3 + 3 \\[8pt] &= 6 \end{aligned}$$

例題5:2つの文字に代入する

問題:$a = 3$、$b = -4$ のとき、$2a – 3b$ の値を求めよ。

解答

$$\begin{aligned} 2a – 3b &= 2 \times (3) – 3 \times (-4) \\[8pt] &= 6 – (-12) \\[8pt] &= 6 + 12 \\[8pt] &= 18 \end{aligned}$$

よくある間違いと対策

1

( )を忘れて符号を間違える

❌ $3a$ に $a = -2$ を代入 → $3 \times -2 = …$(混乱)

⭕ $3a$ に $a = -2$ を代入 → $3 \times (-2) = -6$

負の数を代入するときは、絶対に( )をつけること。

2

$-x^2$ と $(-x)^2$ を混同する

$x = 3$ のとき、

$-x^2 = -(3)^2 = -9$($x^2$ を計算してからマイナスをつける)

$(-x)^2 = (-3)^2 = 9$($-x$ 全体を2乗する)

問題文の式をよく見て、どちらのパターンか確認しよう。

3

計算の順番を間違える

❌ $3 + 2 \times 4 = 5 \times 4 = 20$

⭕ $3 + 2 \times 4 = 3 + 8 = 11$

かけ算・わり算は、たし算・ひき算より先に計算する。

この単元のよくある質問

Q. なぜ代入するときに( )をつけるのですか?

A. 符号のミスを防ぐためである。特に負の数を代入するとき、かっこがないと「$3 \times -2$」のように式が見づらくなり、計算ミスの原因になる。正の数でもかっこをつける習慣をつけておくと安全である。

Q. $2x$ の $\times$ は、いつも書かないといけませんか?

A. 代入して計算するときは、省略されている $\times$ を書き足す必要がある。$2x$ のままでは計算できないので、$2 \times (数)$ の形に直してから計算しよう。

Q. 分数を代入するとき、計算が複雑になります。コツはありますか?

A. 分数を代入するときは、約分できるかどうかを先に確認するとよい。例えば $6 \times \dfrac{1}{2}$ なら、$6$ と $2$ を約分して $3$ になる。いきなり通分するより、約分を先に考えると楽になる。

練習問題

問1. $x = 4$ のとき、$5x – 9$ の値を求めよ。
問2. $a = -5$ のとき、$2a + 12$ の値を求めよ。
問3. $x = -2$ のとき、$x^2 + 3x – 1$ の値を求めよ。

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記事を読んで「なるほど」と思えたなら、第一段階はクリアである。

ただ、人間の記憶は不安定である。「分かった」感覚が消える前に手を動かし、
「テスト本番で迷わず手が動く状態」へ、記憶を書き換えないだろうか。

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まとめ

この記事では、式の値を求める方法について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 式の値とは、文字に数を代入して計算した結果のこと
  • 代入するときは、数を( )で囲む
  • 省略されている「$\times$」を復活させてから計算する
  • 負の数を代入するときは、特に注意が必要

理解できたら、あとは手を動かすだけである。

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