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【二次関数】直線との交点の求め方【中3数学】【必須】

「グラフの交点を求めよ」という問題で、何をすればいいかわからなくなったことはないだろうか。

グラフは描けるのに、交点の座標となると手が止まる。そんな経験をしている人は多い。

実は、交点を求めるのに難しい計算は必要ない。連立方程式を解くだけである。

この記事では、二次関数と直線の交点を確実に求める手順を、ステップバイステップで解説する。

🔰 初めての方へ:数学が苦手でも大丈夫。「代入して方程式を解く」という基本操作の組み合わせだけで、必ず交点が求められる。

対象:中学3年 所要時間:約15分
目次

この記事で使う用語

先に、この記事で登場する専門用語をまとめておく。わからない言葉が出てきたら、ここに戻って確認しよう。

交点こうてん
2つのグラフが交わる点のこと。交点の座標とは、その点の $(x, y)$ の値である。
連立方程式れんりつほうていしき
2つ以上の方程式を同時に満たす解を求めること。ここでは「2つの式に共通する $(x, y)$」を見つける。
代入だいにゅう
文字の部分に、別の式や数値を当てはめること。$y = x + 1$ を $y = x^2$ に代入するとは、$y$ の部分を $x + 1$ に置き換えること。
二次方程式にじほうていしき
$x^2$ を含む方程式のこと。$ax^2 + bx + c = 0$ の形で表される。
因数分解いんすうぶんかい
式をかけ算の形に戻すこと。$x^2 – 3x + 2 = (x-1)(x-2)$ のように変形する。

道具(考え方)を手に入れる

難しい公式はない。「交点とは何か」を理解すれば、やることは自然に決まる。

🎯 この方法でできること:
二次関数 $y = ax^2 + bx + c$ と直線 $y = mx + n$ が交わる点の座標を求められる。

交点とは何か?

交点とは、2つのグラフの両方を通る点である。

つまり、交点の座標 $(x, y)$ は:

  • 二次関数の式を満たす($y = ax^2 + bx + c$ が成り立つ)
  • 直線の式も満たす($y = mx + n$ が成り立つ)

この「両方の式を同時に満たす $(x, y)$」を求めればよい。これが連立方程式れんりつほうていしきである。

$$\begin{cases} y = ax^2 + bx + c \\ y = mx + n \end{cases}$$

使い方マニュアル

交点を求める手順は以下の通りである。

1

2つの式の $y$ を等しいとおく。

(なぜ?:交点では同じ $y$ の値になるので、右辺どうしを等号で結べる)

$$ax^2 + bx + c = mx + n$$
2

整理して二次方程式にじほうていしきを作る。

(なぜ?:右辺を0にすることで、因数分解や解の公式が使える形になる)

$$ax^2 + (b-m)x + (c-n) = 0$$
3

二次方程式を解いて $x$ の値を求める。

(なぜ?:この $x$ が交点の $x$ 座標になる)

4

求めた $x$ をどちらかの式に代入して $y$ を求める。

(なぜ?:$x$ がわかれば、元の式から $y$ が計算できる。直線の式を使うと計算が簡単)

💡 ポイント
Step4で $y$ を求めるとき、直線の式を使うと計算が楽である。二次関数の式を使っても答えは同じになるが、二乗の計算が必要になる分、手間がかかる。

図で理解する

📊 この図の見方

二次関数と直線がどのように交わるかを示している。

  • 青い曲線:二次関数 $y = x^2 – 2x – 3$ のグラフ(放物線)
  • オレンジの直線:$y = x + 1$ のグラフ
  • 赤い点:2つのグラフの交点
💡 図から読み取れること
  • 放物線と直線は2点で交わっている(交点が2つ)
  • 交点の座標は $(-1, 0)$ と $(4, 5)$
  • これらの点は、放物線上にも直線上にも存在している

実際に解いてみよう

ステップ1:まずは簡単な問題で練習

🔰 易 ウォームアップ
$y = x^2$ と $y = 2x$ の交点を求めよ。
(💡 $y$ どうしを等しいとおくだけ!)
1

$y$ を等しいとおく。

$$x^2 = 2x$$
2

右辺を左辺に移項して整理する。

$$x^2 – 2x = 0$$
3

$x$ でくくる(因数分解いんすうぶんかい)。

$$x(x – 2) = 0$$

よって $x = 0$ または $x = 2$

4

$y = 2x$ に代入して $y$ を求める。

$x = 0$ のとき:$y = 2 \times 0 = 0$

$x = 2$ のとき:$y = 2 \times 2 = 4$

答え:$(0, 0)$ と $(2, 4)$

(💡 確認:$(2, 4)$ を $y = x^2$ に代入すると $y = 4$ ✓、$y = 2x$ に代入しても $y = 4$ ✓)

ステップ2:標準的な問題に挑戦

📝 標準 例題
二次関数 $y = x^2 – 2x – 3$ と直線 $y = x + 1$ の交点の座標を求めよ。
1

$y$ を等しいとおく。

(交点では、放物線上の $y$ と直線上の $y$ が同じ値になる)

$$x^2 – 2x – 3 = x + 1$$
2

右辺をすべて左辺に移項する。

($= 0$ の形にすると因数分解できる)

$$\begin{aligned} x^2 – 2x – 3 – x – 1 &= 0 \\ x^2 – 3x – 4 &= 0 \end{aligned}$$
3

因数分解して $x$ を求める。

(かけて $-4$、足して $-3$ になる2数は $-4$ と $1$)

$$(x – 4)(x + 1) = 0$$

よって $x = 4$ または $x = -1$

4

$y = x + 1$(直線の式)に代入して $y$ を求める。

(直線の式を使うと計算が簡単)

$x = 4$ のとき:$y = 4 + 1 = 5$

$x = -1$ のとき:$y = -1 + 1 = 0$

答え:$(-1, 0)$ と $(4, 5)$

✅ 検算:$(4, 5)$ を二次関数に代入すると $y = 16 – 8 – 3 = 5$ ✓

ステップ3:解の公式を使う場合

🔥 やや難 発展例題
$y = x^2 – 4x + 1$ と $y = 2x – 5$ の交点の座標を求めよ。
1

$y$ を等しいとおく。

$$x^2 – 4x + 1 = 2x – 5$$
2

整理する。

$$\begin{aligned} x^2 – 4x + 1 – 2x + 5 &= 0 \\ x^2 – 6x + 6 &= 0 \end{aligned}$$
3

因数分解できないので、解の公式を使う。

(かけて6、足して−6になる整数の組がないため)

$$x = \frac{6 \pm \sqrt{36 – 24}}{2} = \frac{6 \pm \sqrt{12}}{2} = \frac{6 \pm 2\sqrt{3}}{2} = 3 \pm \sqrt{3}$$
4

$y = 2x – 5$ に代入する。

$x = 3 + \sqrt{3}$ のとき:$y = 2(3 + \sqrt{3}) – 5 = 1 + 2\sqrt{3}$

$x = 3 – \sqrt{3}$ のとき:$y = 2(3 – \sqrt{3}) – 5 = 1 – 2\sqrt{3}$

答え:$(3 + \sqrt{3}, 1 + 2\sqrt{3})$ と $(3 – \sqrt{3}, 1 – 2\sqrt{3})$

よくある間違いと対策

⚠️

移項時の符号ミス

$x^2 – 2x – 3 = x + 1$ を整理するとき、右辺の符号を間違えやすい。

❌ よくある失敗:
$x^2 – 2x – 3 – x + 1 = 0$($+1$ を $-1$ にし忘れ)
✅ 正しくは:$x^2 – 2x – 3 – x – 1 = 0$(右辺のすべての項の符号を変える)
⚠️

$y$ の求め忘れ

$x$ を求めただけで終わってしまう人が多い。

❌ よくある失敗:
「$x = 4, -1$」で答えとする
✅ 正しくは:$y$ も求めて「$(-1, 0)$ と $(4, 5)$」と答える
⚠️

$y$ を二次関数で計算して複雑になる

直線の式を使うと計算が楽である。

✅ コツ:
$y$ を求めるときは、計算が簡単な方の式(通常は直線)を使う。

練習問題

🔰 易 問1. $y = x^2$ と $y = 4x$ の交点を求めよ。
📝 標準 問2. $y = x^2 – 4x + 3$ と $y = x – 1$ の交点を求めよ。
🔥 やや難 問3. $y = x^2 + 2x – 8$ と $y = -2x + 4$ の交点を求めよ。

この単元のよくある質問

Q. 交点が1つだけ、または存在しないことはありますか?

A. ある。二次方程式の解が1つだけの場合(直線が放物線に接する場合)は交点が1つ、解がない場合(判別式はんべつしきが負の場合)は交点が存在しない。

Q. どちらの式で $y$ を求めてもいいのですか?

A. どちらでも答えは同じになる。ただし、直線の式を使うと一次式なので計算が楽である。テストでは計算ミスを減らすために、簡単な方を選ぼう。

Q. 因数分解できないときはどうすればいいですか?

A. 解の公式 $x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 – 4ac}}{2a}$ を使う。中学3年で学ぶこの公式を使えば、必ず解を求められる。

まとめ

この記事では、二次関数と直線の交点の求め方を学んだ。ポイントは以下の通りである。

✅ これができればOK

  • □ 2つの式の $y$ を等しいとおける
  • □ 整理して二次方程式を作れる
  • □ 因数分解(または解の公式)で $x$ を求められる
  • □ 直線の式に代入して $y$ を求められる
  • □ 答えを $(x, y)$ の形で書ける

📝 手順のまとめ

  1. $y$ どうしを等しいとおく
  2. 右辺を0にして整理する
  3. 二次方程式を解いて $x$ を求める
  4. 直線の式に代入して $y$ を求める

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