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【二次方程式】数に関する問題【alg-quad-eq-014】【必須】

「二次方程式は解けるのに、文章題になると何をすればいいかわからない」——そんな経験はないだろうか。

特に「数に関する問題」は、問題文を読んでも式が立てられない、式を立てても答えが合わない、と悩む人が多い。

実は、この手の問題には決まったパターンがある。「何を $x$ とおくか」さえ間違えなければ、あとは機械的に式を組み立てるだけである。この記事では、数に関する問題を確実に解けるようになるまで、手順を1つずつ確認していく。

対象:中学3年 所要時間:約12分
目次

そもそも「数に関する問題」とは?

数に関する問題とは、整数せいすう連続れんぞくする数について、その関係を二次方程式で表して解く問題である。

整数とは、$\cdots, -2, -1, 0, 1, 2, 3, \cdots$ のように、小数や分数を含まない数のことである。

具体的には、次のような問題が出題される。

  • ある整数とその2乗の関係
  • 連続する整数の積や和
  • 2つの数の和と積の関係

例えば「ある正の整数を2乗した数は、もとの数の5倍より6大きい。この整数を求めよ。」という問題では、

  • 「ある正の整数」を $x$ とおく
  • 「2乗した数」は $x^2$
  • 「もとの数の5倍より6大きい」は $5x + 6$

これらが等しいので、$x^2 = 5x + 6$ という方程式ができる。

問題を解く手順を図で理解する

数に関する問題は、次の4ステップで解ける。この流れを視覚的に確認しよう。

ステップ 1/4

このように、問題を解く流れは決まっている。特に大切なのは Step 1Step 4 である。何を $x$ とおくかを間違えると式が立てられないし、最後に条件を確認しないと誤答になる。

パターン別の解き方

数に関する問題には、いくつかの定番パターンがある。それぞれの「$x$ のおき方」を覚えておこう。

パターン1:ある整数とその2乗

ある正の整数を2乗した数は、もとの数の5倍より6大きい。この整数を求めよ。

Step 1:何を $x$ とおくか

求めたい「ある正の整数」を $x$ とおく。

Step 2:関係を式に表す

  • 2乗した数 → $x^2$
  • もとの数の5倍より6大きい → $5x + 6$

これらが等しいので、

$$x^2 = 5x + 6$$

Step 3:方程式を解く

$$\begin{aligned} x^2 &= 5x + 6 \\[8pt] x^2 – 5x – 6 &= 0 \\[8pt] (x – 6)(x + 1) &= 0 \\[8pt] x &= 6, \quad x = -1 \end{aligned}$$

Step 4:条件を確認

問題は「正の整数」を求めているので、$x = -1$ は不適。

よって、答えは 6 である。

因数分解いんすうぶんかいのコツ:$x^2 – 5x – 6 = 0$ では、かけて $-6$、たして $-5$ になる2数を探す。$-6$ と $1$ がそれにあたる。

パターン2:連続する整数

連続する2つの正の整数がある。それぞれを2乗した数の和が85になるとき、この2つの整数を求めよ。

Step 1:何を $x$ とおくか

連続する2つの整数なので、小さい方を $x$ とおくと、大きい方は $x + 1$ と表せる。

連続する整数の表し方:連続する2つの整数は $x, x+1$。連続する3つの整数は $x, x+1, x+2$ または $x-1, x, x+1$ と表す。

Step 2:関係を式に表す

それぞれを2乗した数の和が85なので、

$$x^2 + (x + 1)^2 = 85$$

Step 3:方程式を解く

$$\begin{aligned} x^2 + (x + 1)^2 &= 85 \\[8pt] x^2 + x^2 + 2x + 1 &= 85 \\[8pt] 2x^2 + 2x + 1 &= 85 \\[8pt] 2x^2 + 2x – 84 &= 0 \\[8pt] x^2 + x – 42 &= 0 \\[8pt] (x + 7)(x – 6) &= 0 \\[8pt] x &= -7, \quad x = 6 \end{aligned}$$

両辺を2で割って計算を簡単にしている。係数けいすうが大きいときは、共通因数でくくれないか確認しよう。

Step 4:条件を確認

$x$ は正の整数なので、$x = -7$ は不適。$x = 6$ のとき、もう一方は $x + 1 = 7$。

確かめ:$6^2 + 7^2 = 36 + 49 = 85$ ✓

よって、答えは 6と7 である。

パターン3:2つの数の和と積

和が10、積が21になる2つの正の整数を求めよ。

Step 1:何を $x$ とおくか

一方の整数を $x$ とおくと、和が10なので、もう一方は $10 – x$ と表せる。

Step 2:関係を式に表す

積が21なので、

$$x(10 – x) = 21$$

Step 3:方程式を解く

$$\begin{aligned} x(10 – x) &= 21 \\[8pt] 10x – x^2 &= 21 \\[8pt] -x^2 + 10x – 21 &= 0 \\[8pt] x^2 – 10x + 21 &= 0 \\[8pt] (x – 3)(x – 7) &= 0 \\[8pt] x &= 3, \quad x = 7 \end{aligned}$$

$-x^2$ のままだと因数分解しにくいので、両辺に $-1$ をかけて $x^2$ の係数を正にしている。

Step 4:条件を確認

$x = 3$ のとき、もう一方は $10 – 3 = 7$。$x = 7$ のとき、もう一方は $10 – 7 = 3$。

どちらも同じ組み合わせなので、答えは 3と7 である。

よくある間違いと対策

対策のポイント

1
解を求めたら必ず問題文に戻る
「正の整数」「自然数」「負の数」など、条件を再確認する。
2
日本語を丁寧に数式に変換する
「〜より大きい」は足し算、「〜より小さい」は引き算。「〜の2乗」は $x^2$。
3
展開てんかいの公式を確認する
$(x + a)^2 = x^2 + 2ax + a^2$ を正確に使う。

よくある質問と答え

Q. 「ある整数」と「ある正の整数」は何が違うの?

A. 「ある整数」は負の数も0も含むが、「ある正の整数」は1以上の整数だけを指す。最後に解を選ぶとき、この条件に合わないものは除外する必要がある。

Q. 連続する整数を $x-1, x, x+1$ とおくのと $x, x+1, x+2$ とおくのはどちらが正しい?

A. どちらも正しい。ただし、3つの連続する整数の真ん中を $x$ とおく($x-1, x, x+1$)と、和を求めるときに $3x$ となり計算が楽になることが多い。

Q. 2つの解が両方とも条件を満たすことはある?

A. ある。例えば「和と積」の問題では、2つの解がそのまま求める2つの数になることが多い。問題をよく読んで判断しよう。

練習問題

問1. ある正の整数を2乗すると、もとの数の3倍より4だけ大きくなる。この整数を求めよ。
問2. 連続する2つの正の整数がある。大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引くと19になる。この2つの整数を求めよ。
問3. 和が12、積が32になる2つの正の整数を求めよ。

まとめ

この記事では、二次方程式を使った「数に関する問題」の解き方を学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • Step 1:何を $x$ とおくかを決める(連続する整数は $x, x+1$ など)
  • Step 2:問題文の条件を式に表す(日本語→数式の変換を丁寧に)
  • Step 3:方程式を解く(因数分解または解の公式)
  • Step 4:条件を確認して答える(正の整数、自然数などに注意)

パターンを覚えて繰り返し練習すれば、この手の問題は確実に得点源になる。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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