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【平方根】平方根とは?基本の意味と考え方【中3数学】【基礎】

平方根へいほうこんって何?」と聞かれて、すぐに説明できるだろうか。

教科書には「2乗して $a$ になる数」と書いてあるが、それだけでは「だから何?」となってしまう人も多いはずである。記号の $\sqrt{}$ が出てくると、急に難しく感じてしまうこともあるだろう。

実は、平方根は「逆算」の考え方さえわかれば、すんなり理解できる。この記事では、平方根の意味を具体的な数で確認しながら、図解とともに丁寧に解説する。

対象:中学3年 所要時間:約8分
目次

そもそも平方根とは?

平方根とは、2乗してある数になるもとの数のことである。

まず「2乗」を確認しよう。

$$3^2 = 3 \times 3 = 9$$

このとき、$3$ を2乗すると $9$ になる。

では逆に考えてみよう。「2乗して $9$ になる数は何か?」と問われたら、答えは $3$ である。このように、2乗の逆算をして見つかる数が平方根である。

平方へいほうとは「2乗」のこと、こんとは「もとになる数」のことである。つまり平方根は「2乗のもとになる数」という意味である。

正の数の平方根は2つある

ここで注意が必要である。2乗して $9$ になる数は $3$ だけではない。

$$(-3)^2 = (-3) \times (-3) = 9$$

$-3$ を2乗しても $9$ になる。負の数×負の数は正の数になるからである。

したがって、$9$ の平方根は $3$ と $-3$ の2つである。

これをまとめて $\pm 3$ と書く。

$$9 の平方根は \pm 3$$

根号(ルート)の記号

平方根を表す記号として $\sqrt{}$(根号こんごう、ルート)を使う。

  • $\sqrt{9}$ は「$9$ の正の平方根」を表し、$\sqrt{9} = 3$
  • $-\sqrt{9}$ は「$9$ の負の平方根」を表し、$-\sqrt{9} = -3$

$\sqrt{}$ の記号は、正の方だけを表すことに注意しよう。負の平方根を表すときは、前に $-$ をつける。

平方根を図で理解する

平方根は「面積から1辺の長さを求める」と考えるとわかりやすい。

正方形の面積が $9$ のとき、1辺の長さは $3$ である。これは「2乗して $9$ になる正の数」、つまり $\sqrt{9}$ である。

√2 を図で見てみよう

次に、面積が $2$ の正方形を考える。1辺の長さはいくつだろうか。

面積 $4$ の正方形(1辺が $2$)の中に、斜めに正方形を描くと、その面積は $2$ になる。この正方形の1辺の長さが $\sqrt{2}$ である。

$\sqrt{2}$ は約 $1.414…$ と、小数が無限に続く数である。このように、整数の2乗にならない数の平方根は無理数むりすうとなる。

平方根の求め方

平方根を求める手順を確認しよう。

1

「2乗して○になる数は?」と考える

例:$16$ の平方根を求める → 「2乗して $16$ になる数は?」

2

正と負の2つを答える

$4^2 = 16$、$(-4)^2 = 16$ だから、$16$ の平方根は $\pm 4$

3

根号で表す場合は正の方のみ

$\sqrt{16} = 4$(正の平方根のみ)

例題:平方根を求める

問題:次の数の平方根を求めよ。

(1) $25$ の平方根

$$\begin{aligned} 5^2 &= 25 \\[5pt] (-5)^2 &= 25 \\[5pt] \therefore \quad &\pm 5 \end{aligned}$$

(2) $\sqrt{49}$ の値

$$\begin{aligned} 7^2 &= 49 \\[5pt] \therefore \quad \sqrt{49} &= 7 \end{aligned}$$

$\sqrt{}$ は正の平方根だけを表すので、答えは $7$ のみ。$\pm 7$ ではないことに注意しよう。

よくある間違いと対策

平方根でよくある間違いを確認しておこう。

1

$\sqrt{9} = \pm 3$ と答えてしまう

$\sqrt{}$ は正の平方根のみを表す記号である。$\sqrt{9} = 3$ が正解。

「$9$ の平方根」と聞かれたら $\pm 3$、「$\sqrt{9}$ の値」と聞かれたら $3$ と答える。

2

負の数の平方根を求めようとする

2乗して負の数になることはない(正×正=正、負×負=正)。

したがって、$-4$ の平方根は存在しない(中学範囲では)。

3

$\sqrt{4}$ を「ルート4」のまま放置する

$\sqrt{4} = 2$ と計算できる。整数の2乗が根号の中にある場合は、必ず計算して整数にする。

平方根の値を整理しよう

よく使う平方根の値を覚えておくと便利である。

確認(2乗)
$\sqrt{1}$$1$$1^2 = 1$
$\sqrt{4}$$2$$2^2 = 4$
$\sqrt{9}$$3$$3^2 = 9$
$\sqrt{16}$$4$$4^2 = 16$
$\sqrt{25}$$5$$5^2 = 25$
$\sqrt{36}$$6$$6^2 = 36$
$\sqrt{49}$$7$$7^2 = 49$
$\sqrt{64}$$8$$8^2 = 64$
$\sqrt{81}$$9$$9^2 = 81$
$\sqrt{100}$$10$$10^2 = 100$

$1, 4, 9, 16, 25, 36, 49, 64, 81, 100$ のように、整数の2乗で表せる数を平方数へいほうすうという。

この単元のよくある質問

Q. √9 と「9の平方根」は同じ意味ですか?

A. 違う。√9 は正の平方根($3$)だけを表す。「9の平方根」と聞かれたら、正と負の両方($\pm 3$)を答える必要がある。問われ方に注意しよう。

Q. √2 や √3 は正確な値を求められないのですか?

A. 小数で正確に表すことはできない(無限に続く)。しかし、$\sqrt{2}$ という記号自体が正確な値を表している。計算では記号のまま扱い、必要に応じて近似値($\sqrt{2} \approx 1.414$)を使う。

Q. 負の数の平方根はなぜ存在しないのですか?

A. どんな数も2乗すると0以上になる。正の数×正の数=正、負の数×負の数=正、0×0=0 である。2乗して負になる数はないため、負の数の平方根は(実数の範囲では)存在しない。

練習問題

問1. 次の数の平方根を求めよ。
(1) $36$  (2) $81$  (3) $121$
問2. 次の値を求めよ。
(1) $\sqrt{64}$  (2) $-\sqrt{100}$  (3) $\sqrt{144}$
問3. 次の数を小さい順に並べよ。
$3, \quad \sqrt{5}, \quad \sqrt{10}, \quad 2$

まとめ

この記事では、平方根の基本的な意味と考え方について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 平方根とは「2乗してある数になるもとの数」のこと
  • 正の数の平方根は正と負の2つある(例:$9$ の平方根は $\pm 3$)
  • $\sqrt{}$(ルート)は正の平方根のみを表す(例:$\sqrt{9} = 3$)
  • 面積から1辺を求める操作が、平方根を求めることに対応する

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