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【資料の分析】四分位数|データを4等分する値【中2数学】【必須】

テストの点数を見て「自分は真ん中くらいかな?」と思ったことはないだろうか。しかし「真ん中」にもいろいろな意味がある。

平均点と自分の点数を比べても、データ全体の中で自分がどのあたりにいるのかはわかりにくい。「上位何%くらい?」「下から数えてどのあたり?」という疑問に答えるには、別の道具が必要である。

その道具が四分位数しぶんいすうである。データを4つのグループに分ける境目の値を知れば、自分の位置がはっきりわかる。この記事では、四分位数の求め方を手順通りに解説する。

対象:中学2年 所要時間:約10分
目次

そもそも四分位数とは?

四分位数とは、データを小さい順に並べたとき、全体を4等分する位置にある値のことである。

四分位しぶんいとは「4つに分ける」という意味である。データを25%ずつの4つのグループに分ける境目が四分位数である。

四分位数には3つの種類がある。

名前 記号 意味
第1四分位数だいいちしぶんいすう $Q_1$ 下から25%の位置にある値
第2四分位数だいにしぶんいすう $Q_2$ 下から50%の位置にある値(中央値ちゅうおうちと同じ)
第3四分位数だいさんしぶんいすう $Q_3$ 下から75%の位置にある値

例えば、クラス40人のテストで第3四分位数が80点なら、「80点以上の人は上位25%(10人)」ということがわかる。

四分位数を図で理解する

9人のデータを例に、四分位数がどの位置にあるかを見てみよう。

このように、四分位数はデータを4つのグループに分ける「境目」の値である。

四分位数の求め方【手順】

四分位数を求める手順は、データの個数が奇数か偶数かで少し異なる。まずは奇数個の場合から見ていこう。

データが奇数個の場合

9個のデータ「23, 35, 42, 48, 55, 61, 68, 74, 89」で四分位数を求める。

1

データを小さい順に並べる

すでに並んでいる:23, 35, 42, 48, 55, 61, 68, 74, 89

2

中央値(第2四分位数)を求める

9個のデータの真ん中は5番目である。

$$Q_2 = 55$$
3

中央値より小さいグループで中央値を求める → 第1四分位数

中央値(55)より小さいデータ:23, 35, 42, 48(4個)

4個の中央値は、2番目と3番目の平均である。

$$Q_1 = \frac{35 + 42}{2} = \frac{77}{2} = 38.5$$
4

中央値より大きいグループで中央値を求める → 第3四分位数

中央値(55)より大きいデータ:61, 68, 74, 89(4個)

4個の中央値は、2番目と3番目の平均である。

$$Q_3 = \frac{68 + 74}{2} = \frac{142}{2} = 71$$

データが奇数個のとき、中央値($Q_2$)は前半・後半どちらのグループにも含めない

データが偶数個の場合

8個のデータ「15, 28, 36, 45, 52, 63, 77, 84」で四分位数を求める。

1

データを小さい順に並べる

すでに並んでいる:15, 28, 36, 45, 52, 63, 77, 84

2

中央値(第2四分位数)を求める

8個のデータの中央値は、4番目と5番目の平均である。

$$Q_2 = \frac{45 + 52}{2} = \frac{97}{2} = 48.5$$
3

前半グループで中央値を求める → 第1四分位数

前半(1〜4番目):15, 28, 36, 45

4個の中央値は、2番目と3番目の平均である。

$$Q_1 = \frac{28 + 36}{2} = \frac{64}{2} = 32$$
4

後半グループで中央値を求める → 第3四分位数

後半(5〜8番目):52, 63, 77, 84

4個の中央値は、2番目と3番目の平均である。

$$Q_3 = \frac{63 + 77}{2} = \frac{140}{2} = 70$$

データが偶数個のとき、前半と後半でデータをちょうど半分に分ける。

四分位数の求め方を図で確認する

奇数個と偶数個で、どのようにグループを分けるかを図で確認しよう。

ポイントは次の2つである。

  • 奇数個:中央値を除いた前半・後半でそれぞれ中央値を求める
  • 偶数個:ちょうど半分に分けた前半・後半でそれぞれ中央値を求める

よくある間違いと対策

四分位数を求めるときに、多くの人がつまずくポイントを3つ紹介する。

1

データを並べ替え忘れる

四分位数を求める前に、必ずデータを小さい順に並べる。並べ替えずに計算すると、まったく違う答えになる。

2

奇数個のとき、中央値を前半・後半に含めてしまう

9個のデータなら、中央値(5番目)は前半にも後半にも含めない。前半は1〜4番目、後半は6〜9番目である。

3

偶数個のとき、中央値を計算し忘れる

偶数個のデータでは、第2四分位数(中央値)も2つの値の平均で求める必要がある。

この単元のよくある質問

Q. 四分位数と中央値は何が違うのですか?

A. 中央値はデータの真ん中の値で、第2四分位数($Q_2$)と同じである。四分位数は中央値に加えて、下位25%の位置($Q_1$)と上位25%の位置($Q_3$)も表す。つまり、四分位数は中央値を含む3つの値のセットである。

Q. 四分位数が小数になることはありますか?

A. ある。2つの値の平均を求める場面では、小数になることが多い。例えば、35と42の平均は38.5である。小数になっても、そのまま答えとして使う。

Q. 四分位数は何に使うのですか?

A. データのばらつきを調べるのに使う。特に「四分位範囲しぶんいはんい」($Q_3 - Q_1$)は、データの中央50%がどれくらい広がっているかを示す。また、箱ひげ図を描くときにも四分位数を使う。

練習問題

問1. 次のデータの第1四分位数、第2四分位数、第3四分位数を求めなさい。
12, 18, 25, 31, 37, 42, 56
問2. 次のデータの第1四分位数、第2四分位数、第3四分位数を求めなさい。
5, 9, 14, 20, 28, 35, 41, 50, 62, 78
問3. 次のデータの第1四分位数、第2四分位数、第3四分位数を求めなさい。
72, 45, 88, 53, 67, 91, 38, 60

まとめ

この記事では、四分位数の意味と求め方を学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 四分位数はデータを4等分する3つの値($Q_1$, $Q_2$, $Q_3$)である
  • 第2四分位数($Q_2$)は中央値と同じである
  • 奇数個のデータでは、中央値を除いた前半・後半でそれぞれ中央値を求める
  • 偶数個のデータでは、ちょうど半分に分けた前半・後半でそれぞれ中央値を求める
  • データを小さい順に並べることを忘れない

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