MENU
図やアニメーションが崩れている場合はご連絡ください。

【資料の分析】範囲(レンジ)|データの散らばり【中1数学】【基礎】

テストの点数を比べるとき、「クラスの平均点」だけ見ていないだろうか。実は、平均点が同じでも、点数のばらつきがまったく違うことがある。

「平均は同じなのに、なぜこっちのクラスは成績がバラバラに見えるのだろう」「データの散らばりって、どうやって数字で表すのだろう」——そんな疑問を持ったことはないだろうか。

その答えの第一歩が、今回学ぶ範囲はんい(レンジ)である。この記事では、範囲の求め方と意味を、具体例とアニメーションで順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも「範囲(レンジ)」とは?

範囲はんいとは、データの最大値と最小値の差のことである。英語では「レンジ(Range)」と呼ぶ。

$$\text{範囲} = \text{最大値} – \text{最小値}$$

最大値さいだいちとは、データの中で一番大きい値のことである。最小値さいしょうちとは、データの中で一番小さい値のことである。

例えば、5人のテストの点数が次のようだったとする。

AさんBさんCさんDさんEさん
65点72点58点80点70点

このとき、最大値は $80$ 点、最小値は $58$ 点である。よって、

$$\text{範囲} = 80 – 58 = 22 \text{(点)}$$

つまり、このクラスの点数は「$22$ 点の幅に収まっている」ということがわかる。

範囲が表す「散らばり」を図で理解する

範囲が大きいと、データは広く散らばっている。範囲が小さいと、データは狭い範囲に集まっている。

次のアニメーションで、2つのクラスを比べてみよう。どちらも平均点は $70$ 点だが、範囲が違う。

アニメーションを見るとわかるように、

  • クラスA:範囲 $= 90 - 45 = 45$(点が広く散らばっている)
  • クラスB:範囲 $= 75 - 65 = 10$(点が狭い範囲に集まっている)

このように、範囲を見れば「データがどれくらい散らばっているか」が数字でわかる。

範囲の求め方【3ステップ】

1

最大値を見つける

データの中で一番大きい値を探す。

2

最小値を見つける

データの中で一番小さい値を探す。

3

最大値から最小値を引く

$\text{範囲} = \text{最大値} - \text{最小値}$ を計算する。

例題で確認しよう

次のデータは、ある生徒が1週間で読んだ本のページ数である。範囲を求めよ。

128152052518

【解答】

1

最大値を見つける。

データを見比べると、一番大きいのは $25$ である。

2

最小値を見つける。

データを見比べると、一番小さいのは $5$ である。

3

範囲を計算する。

$$\text{範囲} = 25 - 5 = 20 \text{(ページ)}$$

答え:$20$ ページ

よくある間違いと対策

1

最小値から最大値を引いてしまう

「$5 - 25 = -20$」のように計算してしまうミス。

対策:範囲は「幅」なので、必ず正の数になる。「大きい方 − 小さい方」と覚えよう。

2

最大値・最小値の見落とし

データが多いとき、うっかり別の値を最大・最小と間違えてしまう。

対策:データを小さい順(または大きい順)に並べ替えてから、両端の値を取り出そう。

3

単位を忘れる

答えに単位をつけ忘れてしまう。

対策:元のデータに単位があれば、範囲にも同じ単位をつける。点数なら「点」、長さなら「cm」など。

この単元のよくある質問

Q. 範囲と平均はどう違うのですか?

A. 平均はデータの「真ん中あたりの値」を表し、範囲はデータの「散らばりの幅」を表す。平均が同じでも、範囲が違えばデータの散らばり方は大きく異なる。両方を見ることで、データの特徴がよくわかる。

Q. 範囲が大きいと、何がわかるのですか?

A. 範囲が大きいと、データの値にばらつきがあることがわかる。例えば、テストの範囲が大きいクラスは、得意な人と苦手な人の差が大きいということである。

Q. 範囲だけ見ればデータの散らばりは十分にわかりますか?

A. 範囲は最大値と最小値だけで決まるため、途中のデータがどう分布しているかはわからない。より詳しく散らばりを知りたいときは、四分位範囲しぶんいはんい標準偏差ひょうじゅんへんさなどを使う(高校で学ぶ)。

練習問題

問1. 次のデータは、6人の生徒の身長(cm)である。範囲を求めよ。
$158, \ 162, \ 155, \ 170, \ 165, \ 160$
問2. 次のデータは、あるお店の1週間の来客数(人)である。範囲を求めよ。
$45, \ 52, \ 38, \ 61, \ 55, \ 42, \ 58$
問3. クラスAとクラスBのテスト結果が以下の通りだった。どちらのクラスの方が点数の散らばりが大きいか、範囲を比較して答えよ。
クラスA:$72, \ 68, \ 75, \ 70, \ 65$
クラスB:$90, \ 55, \ 70, \ 80, \ 60$

まとめ

この記事では、データの散らばりを表す「範囲(レンジ)」について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 範囲 $=$ 最大値 $-$ 最小値
  • 範囲が大きいほど、データは広く散らばっている
  • 平均だけでなく範囲も見ることで、データの特徴がよくわかる

範囲の計算は簡単だが、データ分析の第一歩として非常に重要である。最大値と最小値を見つける練習を繰り返し、確実に求められるようにしよう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

コメント

コメントする

目次