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【資料の分析】中央値(メジアン)|真ん中の値【中1数学】【必須】

「平均点は高いのに、自分の点数は真ん中より下だった」という経験はないだろうか。

実は、平均値だけでは「本当の真ん中」はわからない。極端に高い点数や低い点数があると、平均値は大きくずれてしまうからである。

そこで登場するのが中央値ちゅうおうち(メジアン)である。この記事では、中央値の求め方を、データの個数が奇数の場合・偶数の場合に分けて、順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも中央値とは?

中央値とは、データを小さい順(または大きい順)に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する値のことである。

代表値だいひょうちとは、データ全体の特徴を1つの数値で表したものである。中央値は代表値の一種で、平均値や最頻値さいひんち(モード)と並んでよく使われる。

具体例で確認しよう。5人のテストの点数が次のようだったとする。

$$70, 85, 60, 90, 75$$

まず、小さい順に並べ替える。

$$60, 70, 75, 85, 90$$

5つのデータの真ん中は3番目である。よって、中央値は $75$ 点となる。

「真ん中」を見つけるには、必ず先に並べ替えることが大切である。並べ替えずに「3番目の値」を取ると、間違った答えになる。

中央値と平均値の違い

中央値と平均値は、どちらも「代表的な値」を表すが、性質が異なる。次の例で違いを確認しよう。

5人の貯金額(単位:万円)が次のようだったとする。

$$10, 15, 20, 25, 200$$

平均値を計算すると、

$$\begin{aligned} \text{平均値} &= \frac{10 + 15 + 20 + 25 + 200}{5} \\[8pt] &= \frac{270}{5} \\[8pt] &= 54 \text{(万円)} \end{aligned}$$

一方、中央値は並べ替えた3番目の値なので、

$$\text{中央値} = 20 \text{(万円)}$$

平均値は54万円だが、実際に54万円以上持っている人は1人だけである。200万円という外れ値はずれちに引っ張られて、平均値が実態とかけ離れてしまった。

外れ値とは、他のデータから極端に離れた値のことである。外れ値があるときは、中央値の方がデータの特徴をよく表す。

中央値を図で理解する

中央値の考え方を、数直線上で視覚的に確認しよう。

データを小さい順に並べると、5つの点が数直線上に配置される。5個のデータの真ん中は3番目なので、75が中央値となる。

中央値の求め方

中央値の求め方は、データの個数が奇数か偶数かで異なる。

データが奇数個の場合

1
データを小さい順に並べ替える
2
真ん中の位置を求める:$\dfrac{\text{データの個数} + 1}{2}$ 番目
3
その位置の値が中央値

例題1:次の7つのデータの中央値を求めよ。

$$23, 18, 31, 25, 19, 27, 22$$

解答

手順1:小さい順に並べ替える。

$$18, 19, 22, 23, 25, 27, 31$$

手順2:真ん中の位置を求める。

$$\frac{7 + 1}{2} = \frac{8}{2} = 4 \text{(番目)}$$

手順3:4番目の値を読み取る。

$$\text{中央値} = 23$$

データが偶数個の場合

データが偶数個のとき、ちょうど真ん中の位置がない。そこで、真ん中の2つの値の平均を取る。

1
データを小さい順に並べ替える
2
真ん中の2つの位置を求める:$\dfrac{\text{データの個数}}{2}$ 番目と $\dfrac{\text{データの個数}}{2} + 1$ 番目
3
その2つの値の平均が中央値

例題2:次の6つのデータの中央値を求めよ。

$$45, 38, 52, 41, 47, 39$$

解答

手順1:小さい順に並べ替える。

$$38, 39, 41, 45, 47, 52$$

手順2:真ん中の2つの位置を求める。

$$\frac{6}{2} = 3 \text{(番目)}, \quad \frac{6}{2} + 1 = 4 \text{(番目)}$$

手順3:3番目と4番目の値の平均を求める。

$$\begin{aligned} \text{中央値} &= \frac{41 + 45}{2} \\[8pt] &= \frac{86}{2} \\[8pt] &= 43 \end{aligned}$$

偶数個の場合を図で確認する

6個のデータでは、3番目(41)と4番目(45)が真ん中の2つである。この2つの平均 $\dfrac{41+45}{2}=43$ が中央値となる。

よくある間違いと対策

1
並べ替えを忘れる
元のデータのまま「真ん中」を取ってしまう。→ 必ず最初に小さい順に並べ替える。
2
偶数個のとき、片方だけを答える
真ん中の2つのうち1つだけを中央値としてしまう。→ 偶数個のときは2つの平均を取る。
3
中央値と平均値を混同する
中央値を求めるのに全部足して割ってしまう。→ 中央値は「真ん中の値」、平均値は「全部足して個数で割った値」と区別する。

この単元のよくある質問

Q. 中央値と平均値、どちらを使えばいいですか?

A. 極端に大きい値や小さい値(外れ値)がある場合は中央値の方が実態をよく表す。外れ値がなくデータが均等に散らばっている場合は平均値でも問題ない。

Q. データに同じ値があるときはどうしますか?

A. 同じ値があっても、すべてのデータを並べて数える。例えば「70, 70, 80」なら、70が2つあるとして3つのデータとして扱い、真ん中の2番目(70)が中央値となる。

Q. 中央値は小数になることがありますか?

A. データが偶数個の場合、真ん中2つの平均を取るので小数になることがある。例えば「10, 20, 30, 50」の中央値は $(20+30)\div 2=25$ だが、「10, 20, 31, 50」なら $(20+31)\div 2=25.5$ となる。

練習問題

問1. 次のデータの中央値を求めよ。
$12, 8, 15, 9, 11$
問2. 次のデータの中央値を求めよ。
$24, 18, 32, 27, 21, 29$
問3. 次のデータの中央値を求めよ。
$100, 45, 50, 48, 52, 47, 51$

まとめ

この記事では中央値(メジアン)について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 中央値とは、データを小さい順に並べたときの真ん中の値である
  • データが奇数個のとき:$\dfrac{\text{個数}+1}{2}$ 番目の値
  • データが偶数個のとき:真ん中2つの値の平均
  • 外れ値がある場合、平均値より中央値の方がデータの特徴をよく表す

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