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【資料の分析】平均値|データの合計÷個数【中1数学】【基礎】

「平均を求めなさい」と言われたとき、なんとなく「全部足して割ればいい」と思っていないだろうか。

実際、それで正解が出ることも多い。しかし「何を何で割っているのか」を意識していないと、データの個数を数え間違えたり、合計の計算でミスをしたりする。テストで「惜しい間違い」をする人の多くは、この基本があいまいなままである。

この記事では、平均値へいきんちの意味と求め方を、順を追って確認する。読み終わるころには「なぜこの式で平均が出るのか」がはっきりわかるようになる。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも平均値とは?

平均値とは、データ全体を「均等にならしたときの値」である。

例えば、5人のテストの点数が次のようだったとする。

70 80 60 90 50

このとき、「5人が全員同じ点数だったとしたら、何点ずつになるか?」を考えるのが平均値である。

代表値だいひょうちとは、データ全体の特徴を1つの数で表したものである。平均値は代表値の1つであり、「データの中心」を表す値としてよく使われる。

平均値の公式

平均値は次の公式で求められる。

$$\text{平均値} = \frac{\text{データの合計}}{\text{データの個数}}$$

日本語で書くと「全部足して、個数で割る」である。

個数こすう」とは、データがいくつあるかを表す数である。5人分のデータなら個数は5、10日分のデータなら個数は10である。

平均値を図で理解する

平均値の意味を、図で確認しよう。下のアニメーションでは、5人の点数を「水」に見立てて、均等にならす様子を表している。

バラバラだった高さが、すべて同じ高さ(70点)になった。これが「平均値」の意味である。

ポイント:平均値とは「全員が同じ値だったとしたら、いくつになるか」を表す数である。

平均値の求め方【手順】

平均値を求める手順を、具体的な例で確認しよう。

例題:5人のテストの点数が 70点、80点、60点、90点、50点 のとき、平均値を求めなさい。

1

データの合計を求める

すべての値を足し合わせる。

$$70 + 80 + 60 + 90 + 50 = 350$$
2

データの個数を数える

データは5人分なので、個数は $5$ である。

3

合計 ÷ 個数 を計算する

$$\text{平均値} = \frac{350}{5} = 70$$

答え:平均値は $70$ 点

計算の流れを図で確認する

上の計算を図にすると、次のようになる。

このように、「合計を求める → 個数で割る」の2ステップで平均値が求まる。

よくある間違いと対策

平均値の計算でよくある間違いを確認しておこう。

1

個数の数え間違い

データが「10, 20, 30, 40」のとき、個数は $4$ である。「40」を個数と勘違いしないこと。

対策:データを1つずつ指差しながら数える習慣をつける。

2

合計の計算ミス

足し算の途中で数字を見落としたり、繰り上がりを忘れたりする。

対策:電卓を使う場合も、概算で確かめる。「70+80+60+90+50 は、だいたい 70×5=350 くらい」と見当をつける。

3

「÷個数」を忘れる

合計を求めただけで答えにしてしまう。

対策:「平均 = 合計 ÷ 個数」の公式を、問題を解くたびに書いてから計算を始める。

平均値が整数にならない場合

平均値は、必ずしも整数せいすうになるとは限らない。

:3人のテストの点数が 70点、80点、75点 のとき

$$\begin{aligned} \text{合計} &= 70 + 80 + 75 = 225 \\[8pt] \text{平均値} &= \frac{225}{3} = 75 \end{aligned}$$

この場合は整数になった。では次の例はどうだろうか。

:3人のテストの点数が 70点、80点、73点 のとき

$$\begin{aligned} \text{合計} &= 70 + 80 + 73 = 223 \\[8pt] \text{平均値} &= \frac{223}{3} = 74.333... \end{aligned}$$

このように割り切れない場合は、問題の指示に従って四捨五入ししゃごにゅうする。

「小数第1位まで求めなさい」と言われたら $74.3$ 、「小数第2位まで求めなさい」と言われたら $74.33$ と答える。

この単元のよくある質問

Q. 平均値と「真ん中の値」は同じですか?

A. 違う。「真ん中の値」は中央値ちゅうおうちと呼ばれ、平均値とは別の代表値である。例えば「1, 2, 100」のデータでは、平均値は $(1+2+100)÷3 = 34.3...$ だが、中央値は真ん中の $2$ である。

Q. 平均値はどんなときに使いますか?

A. データ全体の「中心」を知りたいときに使う。テストの平均点、1日の平均気温、月の平均売上など、日常でも広く使われている。

Q. 平均値が実際のデータに存在しないことはありますか?

A. ある。例えば「1, 2, 3」の平均値は $2$ でデータに存在するが、「1, 2, 4」の平均値は $(1+2+4)÷3 = 2.33...$ であり、データには存在しない値になる。

練習問題

問1. 4人の身長が 155cm、160cm、158cm、163cm のとき、平均値を求めなさい。
問2. 6日間の最高気温が 28℃、30℃、27℃、31℃、29℃、25℃ のとき、平均値を求めなさい。
問3. あるクラスの5人のテストの平均点が72点だった。5人の合計点は何点か。

まとめ

この記事では、平均値について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 平均値とは「データを均等にならしたときの値」である
  • 公式:平均値 = データの合計 ÷ データの個数
  • 個数の数え間違い、合計の計算ミスに注意する
  • 割り切れない場合は、指示に従って四捨五入する

平均値は、データの分析で最も基本となる考え方である。公式を覚えるだけでなく、「なぜこの計算で平均が出るのか」を理解しておくと、応用問題にも対応できるようになる。

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