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【空間図形】球の表面積|公式と計算【中1数学】【必須】

球の表面積を求めよと言われて、公式は覚えているのに実際の計算で手が止まってしまう——そんな経験はないだろうか。

「$4\pi r^2$ は知っているけど、$r$ に何を代入するのかわからない」「半径と直径を間違えてしまう」「計算の途中で $\pi$ の扱いに迷う」——これらはすべて、公式の意味を理解しないまま丸暗記していることが原因である。

この記事では、球の表面積の公式がなぜそうなるのかを図解し、実際の計算手順を一つずつ確認する。読み終わるころには、どんな半径の球でも迷わず表面積を求められるようになる。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも球とは?

まず、きゅうという立体の定義を確認しよう。

きゅうとは、ある1点(中心)から等しい距離にある点をすべて集めた立体のことである。ボールやシャボン玉、地球儀などが身近な例だ。

球には以下の特徴がある。

  • 中心ちゅうしん:球のちょうど真ん中にある点
  • 半径はんけい:中心から球の表面までの距離(記号は $r$)
  • 直径ちょっけい:球を中心を通る直線で切ったときの幅(半径の2倍、つまり $2r$)

例えば、半径が $5$ cm の球なら、中心からどの方向に測っても表面までの距離は $5$ cm である。直径は $5 \times 2 = 10$ cm となる。

球の表面積の公式

球の表面積ひょうめんせきを求める公式は以下の通りである。

$$S = 4\pi r^2$$

ここで、

  • $S$ :表面積
  • $\pi$ :円周率えんしゅうりつ(約 $3.14$)
  • $r$ :球の半径

「$4\pi r^2$」を声に出して読むと「よんパイアールにじょう」となる。「4」「$\pi$」「$r^2$」の3つを掛け合わせる形である。

具体的な数値で確認しよう。半径 $r = 3$ cm の球の表面積は、

$$S = 4\pi \times 3^2 = 4\pi \times 9 = 36\pi \text{ (cm}^2\text{)}$$

このように、半径を2乗して、それに $4\pi$ を掛ければ表面積が求まる。

公式を図で理解する

なぜ表面積が $4\pi r^2$ になるのか、イメージをつかもう。

実は、球の表面積は「同じ半径の円の面積の4倍」に等しい。

円の面積は $\pi r^2$ である。これが4つ分で $4\pi r^2$ となり、球の表面積と一致する。

この関係を使って公式を覚えると忘れにくい。「球の表面は、同じ大きさの円4枚分」と覚えよう。

球の表面積を求める手順

実際に球の表面積を計算する手順を確認しよう。

1
半径 $r$ を確認する
問題文から半径の値を読み取る。直径が与えられている場合は、2で割って半径を求める。
2
半径を2乗する
$r^2$ を計算する。例えば $r = 5$ なら $r^2 = 25$ となる。
3
$4\pi$ を掛ける
2乗した値に $4\pi$ を掛けて、$S = 4\pi r^2$ の形で答える。

例題で練習しよう

例題1:半径が与えられている場合

問題:半径 $6$ cm の球の表面積を求めよ。

解答

公式 $S = 4\pi r^2$ に $r = 6$ を代入する。

$$\begin{aligned} S &= 4\pi r^2 \\[8pt] &= 4\pi \times 6^2 \\[8pt] &= 4\pi \times 36 \\[8pt] &= 144\pi \text{ (cm}^2\text{)} \end{aligned}$$

答え:$144\pi$ cm²

例題2:直径が与えられている場合

問題:直径 $10$ cm の球の表面積を求めよ。

解答

まず、直径から半径を求める。

$$r = \frac{10}{2} = 5 \text{ (cm)}$$

公式 $S = 4\pi r^2$ に $r = 5$ を代入する。

$$\begin{aligned} S &= 4\pi r^2 \\[8pt] &= 4\pi \times 5^2 \\[8pt] &= 4\pi \times 25 \\[8pt] &= 100\pi \text{ (cm}^2\text{)} \end{aligned}$$

答え:$100\pi$ cm²

例題3:数値で答える場合

問題:半径 $4$ cm の球の表面積を求めよ。ただし、円周率は $3.14$ とする。

解答

まず $\pi$ をつけたまま計算する。

$$\begin{aligned} S &= 4\pi \times 4^2 \\[8pt] &= 4\pi \times 16 \\[8pt] &= 64\pi \text{ (cm}^2\text{)} \end{aligned}$$

次に $\pi = 3.14$ を代入する。

$$\begin{aligned} S &= 64 \times 3.14 \\[8pt] &= 200.96 \text{ (cm}^2\text{)} \end{aligned}$$

答え:$200.96$ cm²

よくある間違いと対策

球の表面積の計算でつまずきやすいポイントを確認しよう。

間違い1:直径をそのまま代入してしまう

間違い例:直径 $8$ cm の球で、$S = 4\pi \times 8^2 = 256\pi$ としてしまう。

正しい計算

$$r = \frac{8}{2} = 4 \text{ (cm)}$$ $$S = 4\pi \times 4^2 = 64\pi \text{ (cm}^2\text{)}$$

公式の $r$ は必ず「半径」である。問題文で「直径」と書かれていたら、必ず2で割ってから代入しよう。

間違い2:$4\pi r^2$ を $4\pi r \times 2$ と計算してしまう

間違い例:$r^2$(アールの2乗)を $r \times 2$ と勘違いする。

正しい理解:$r^2 = r \times r$ である。例えば $r = 3$ なら $r^2 = 3 \times 3 = 9$ となる。

間違い3:体積の公式と混同する

球には表面積と体積たいせきの2つの公式がある。

求めるもの公式
表面積$S = 4\pi r^2$
体積$V = \dfrac{4}{3}\pi r^3$

表面積は「面の広さ」なので $r^2$(2乗)、体積は「空間の大きさ」なので $r^3$(3乗)と覚えよう。

この単元のよくある質問

Q. なぜ球の表面積は円の面積の「4倍」なのですか?

A. これは数学的に証明できる事実である。球を薄い輪切りにして、それらの帯の面積を全部足し合わせると、ちょうど円の面積の4倍($4\pi r^2$)になる。中学では証明より公式の使い方を優先して覚えよう。

Q. 答えを $\pi$ をつけたまま書いてもいいですか?

A. 問題文に「$\pi$ を使って答えよ」「円周率は $3.14$ とする」などの指示がなければ、$\pi$ をつけたまま答えるのが一般的である。例えば「$36\pi$ cm²」のように書く。

Q. 半球の表面積はどう求めますか?

A. 半球は「球を半分に切った形」である。表面積は「曲面部分」+「切り口の円」で求める。曲面部分は $4\pi r^2 \div 2 = 2\pi r^2$、切り口の円は $\pi r^2$ なので、合計 $3\pi r^2$ となる。

練習問題

問1. 半径 $7$ cm の球の表面積を求めよ。
問2. 直径 $12$ cm の球の表面積を求めよ。
問3. 半径 $5$ cm の球の表面積を求めよ。ただし、円周率は $3.14$ とする。

まとめ

この記事では、球の表面積の公式と計算方法について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 球の表面積の公式は $S = 4\pi r^2$
  • 直径が与えられたら、2で割って半径にしてから代入する
  • 「球の表面は、同じ半径の円4枚分」と覚えると忘れにくい
  • 表面積は $r^2$、体積は $r^3$ で区別する

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