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【平面図形】円周角の定理の逆|4点が同一円周上【中3数学】【必須】

「この4点は同じ円の上にあるか?」と聞かれて、困った経験はないだろうか。

円周角の定理は知っている。でも、その「逆」を使って4点が同一円周上にあることを証明するとなると、どう考えればいいかわからない。そんな声をよく聞く。

実は、円周角の定理の逆は「2点から見た角度が等しければ、4点は同じ円上にある」というシンプルなルールである。この記事では、なぜそう言えるのかを図解し、証明問題で使えるようになるまで順を追って解説する。

対象:中学3年 所要時間:約12分
目次

そもそも「円周角の定理の逆」とは?

まず、円周角の定理を思い出そう。

円周角えんしゅうかくの定理とは、「同じに対する円周角は等しい」という定理ていりである。つまり、円周上のどこから弧を見ても、その角度は同じになる。

円周角の定理のは、次のように言い換えられる。

2点 A, B に対して、同じ側にある2点 P, Q が

$$\angle APB = \angle AQB$$

を満たすとき、4点 A, B, P, Q は同一円周上にある。

言葉で言うと、「線分ABを同じ側から見たとき、Pから見た角度とQから見た角度が等しければ、4点は同じ円の上にある」ということだ。

この性質を使って、4点が同じ円上にあることを共円きょうえんと呼ぶことがある。「共に円の上にある」という意味である。

円周角の定理の逆を図で理解する

なぜ角度が等しいと同じ円上にあると言えるのか。図を見ながら考えよう。

アニメーションの流れを説明しよう。

1まず、線分ABと点Pがある。Pから見た角度∠APBを確認する。
2次に、点Qを追加する。Qから見た角度∠AQBが、∠APBと等しいとする。
3すると、4点A, B, P, Qを通る円が存在する。これが円周角の定理の逆である。

なぜ「逆」が成り立つのか

円周角の定理の逆がなぜ成り立つのか、もう少し詳しく見てみよう。

「定理の逆」とは、もとの定理の条件と結論を入れ替えたものである。もとの定理が正しくても、逆が正しいとは限らない。しかし、円周角の定理の逆は正しいことが証明しょうめいされている。

直感的な理解としては、次のように考えるとよい。

13点A, B, Pを通る円は、ただ1つだけ存在する。
2この円周上のどの点から弧ABを見ても、角度は∠APBと等しくなる(円周角の定理)。
3逆に、∠AQB = ∠APB となる点Qは、この円周上にしか存在しない。
4よって、角度が等しければ、Qは必ず円周上にある。

証明問題での使い方

実際の問題では、次の手順で使う。

14点のうち、線分を作る2点(A, Bなど)を決める。
2残りの2点(P, Q)から、その線分を見た角度を求める。
3∠APB = ∠AQB が成り立つことを示す。
4「円周角の定理の逆より、4点A, B, P, Qは同一円周上にある」と結論する。

例題:4点が同一円周上にあることを示す

具体的な例題で確認しよう。

問題:四角形ABCDにおいて、∠DAB = ∠DCB であるとき、4点A, B, C, Dは同一円周上にあることを証明せよ。

解答

1線分DBに注目する。
2点Aから見た∠DABと、点Cから見た∠DCBを比較する。
3仮定より、∠DAB = ∠DCB である。
4点Aと点Cは、線分DBに対して同じ側にある。
5よって、円周角の定理の逆より、4点A, B, C, Dは同一円周上にある。

「同じ側にある」という条件は大切である。反対側にある場合は、この定理を直接使えない。

よくある間違いと対策

円周角の定理の逆を使うとき、間違えやすいポイントを確認しよう。

1どの線分を見ているか不明確
「∠APB = ∠AQB」と書くとき、線分ABを見ていることを明確にする。P, Qがどこから見ているかをはっきり示そう。
2「同じ側」の確認を忘れる
円周角の定理の逆は、2点が線分に対して同じ側にあるときのみ使える。反対側にある場合は、別の補助線ほじょせんや考え方が必要になる。
3角度が等しいことの根拠を示さない
「∠APB = ∠AQB」であることを、なぜそう言えるのか明記する。仮定なのか、計算結果なのかを明確に。

円周角の定理の逆の別の表現

円周角の定理の逆は、次のような形で出題されることもある。

別の表現:四角形ABCDにおいて、対角の和が180°であるとき、4点は同一円周上にある。

$$\angle A + \angle C = 180° \quad \text{または} \quad \angle B + \angle D = 180°$$

これは、円に内接ないせつする四角形の性質(対角の和が180°)の逆である。

内接とは、図形のすべての頂点ちょうてんが円周上にあることをいう。

この単元のよくある質問

Q. 円周角の定理の逆はどんなときに使うのですか?

A. 4点が同一円周上にあることを証明したいときに使う。2点から同じ線分を見た角度が等しければ、4点は同じ円上にある。

Q. 「同じ側にある」とはどういう意味ですか?

A. 線分ABを引いたとき、その線分を境に平面が2つの部分に分かれる。点Pと点Qが同じ部分にあるとき、「同じ側にある」という。反対側にある場合は、この定理を直接適用できない。

Q. 対角の和が180°になることと、円周角の定理の逆はどう関係していますか?

A. どちらも4点が同一円周上にあることを示す方法である。円周角の定理の逆は「同じ弧を見る角度が等しい」、対角の和は「円に内接する四角形の性質」を使う。問題によって使いやすい方を選ぶ。

練習問題

問1. 四角形ABCDにおいて、∠ABD = ∠ACD = 35° である。このとき、4点A, B, C, Dが同一円周上にあることを説明せよ。
問2. 四角形ABCDにおいて、∠A = 70°、∠C = 110° である。このとき、4点A, B, C, Dが同一円周上にあるかどうか判定し、その理由を述べよ。
問3. △ABCの外側に点Dがあり、∠BAC = ∠BDC = 50° である。4点A, B, C, Dについて、同一円周上にあるかどうか調べよ。

まとめ

この記事では、円周角の定理の逆について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 円周角の定理の逆:2点から同じ線分を見た角度が等しければ、4点は同一円周上にある
  • 「同じ側にある」という条件を忘れないこと
  • 対角の和が180°であることも、4点が同一円周上にある条件として使える

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