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【平面図形】平行四辺形になる条件|5つの条件【中2数学】【必須】

「平行四辺形であることを証明せよ」という問題を見て、何から手をつければいいかわからなくなった経験はないだろうか。

辺の長さを調べるのか、角度を測るのか、対角線を見るのか。選択肢が多すぎて迷ってしまう人は少なくない。

実は、平行四辺形になる条件は5つしかない。この5つを覚えてしまえば、「どれか1つを示せば証明完了」という明確なゴールが見えてくる。この記事では、5つの条件を図解とアニメーションで1つずつ確認していく。

対象:中学2年 所要時間:約12分
目次

そもそも平行四辺形へいこうしへんけいとは?

平行四辺形の定義ていぎから確認しよう。

$$\text{平行四辺形} = \text{2組の向かい合う辺がそれぞれ平行な四角形}$$

「向かい合う辺」とは、隣り合っていない辺のことである。四角形ABCDでいえば、辺ABと辺CD、辺BCと辺DAがそれぞれ向かい合う辺である。

つまり、AB // CD かつ BC // DA であれば、四角形ABCDは平行四辺形である。これが定義だ。

しかし、毎回「2組の辺が平行」を示すのは大変である。そこで、「これを示せば平行四辺形といえる」という条件じょうけんが5つ用意されている。

平行四辺形になる5つの条件

以下の5つの条件のうち、どれか1つを満たせばその四角形は平行四辺形である。

条件内容
条件①2組の向かい合う辺がそれぞれ平行
条件②2組の向かい合う辺がそれぞれ等しい
条件③2組の向かい合う角がそれぞれ等しい
条件④対角線たいかくせんがそれぞれの中点で交わる
条件⑤1組の向かい合う辺が平行で等しい

条件①は定義そのものである。条件②〜⑤は、定義とは違う角度から平行四辺形を特定する方法だ。

5つの条件を図で理解する

それぞれの条件がどのような状態を表しているか、図で確認しよう。ボタンを押すと、各条件のポイントが順番に表示される。

アニメーションで確認したように、どの条件も「向かい合う辺」や「向かい合う角」「対角線」に注目している。問題を解くときは、これらの要素を意識して図を見よう。

各条件の詳しい説明

条件① 2組の向かい合う辺がそれぞれ平行(定義)

これは平行四辺形の定義そのものである。

$$\text{AB} \parallel \text{DC} \quad \text{かつ} \quad \text{AD} \parallel \text{BC}$$

証明問題で「2組の辺が平行」を示せたら、それだけで平行四辺形といえる。

条件② 2組の向かい合う辺がそれぞれ等しい

$$\text{AB} = \text{DC} \quad \text{かつ} \quad \text{AD} = \text{BC}$$

「それぞれ等しい」とは、ABとDC、ADとBCのように向かい合う辺どうしが等しいということである。隣り合う辺(例:ABとBC)が等しくても、この条件にはならない。

条件③ 2組の向かい合う角がそれぞれ等しい

$$\angle A = \angle C \quad \text{かつ} \quad \angle B = \angle D$$

向かい合う角(対角たいかく)がそれぞれ等しければ、平行四辺形である。

条件④ 対角線がそれぞれの中点で交わる

対角線ACと対角線BDの交点をOとすると、

$$\text{AO} = \text{CO} \quad \text{かつ} \quad \text{BO} = \text{DO}$$

「中点で交わる」とは、交点Oが両方の対角線の真ん中にあるということである。つまり、対角線がお互いを2等分している状態だ。

条件⑤ 1組の向かい合う辺が平行で等しい

$$\text{AB} \parallel \text{DC} \quad \text{かつ} \quad \text{AB} = \text{DC}$$

この条件は少し特殊である。「平行」と「等しい」を同じ1組の辺で同時に満たせば、残りの1組も自動的に条件を満たす。

条件①〜④は「2組」について調べる必要があるが、条件⑤は「1組」で済む。そのため、証明問題ではこの条件を使うと手順が少なくなることがある。

条件の使い分け:どれを使えばいいか

5つの条件のうち、どれを使うかは問題の状況によって決まる。以下の表を参考にしよう。

問題で与えられている情報使いやすい条件
平行線が与えられている条件①または条件⑤
合同ごうどうな三角形がある条件②または条件④
角度の情報がある条件③
中点が与えられている条件④
1組の辺の情報がある条件⑤

例題で条件の使い方を確認する

実際の証明問題で、条件をどう使うか見てみよう。

例題

四角形ABCDにおいて、対角線AC、BDの交点をOとする。AO = CO、BO = DO であるとき、四角形ABCDは平行四辺形であることを証明せよ。

解答

条件④「対角線がそれぞれの中点で交わる」を使う。

$$\begin{aligned} &\text{仮定より} \\[8pt] &\text{AO} = \text{CO} \quad \cdots ① \\[8pt] &\text{BO} = \text{DO} \quad \cdots ② \\[8pt] &①②より、\text{対角線AC、BDはそれぞれの中点Oで交わる。} \\[8pt] &\text{よって、平行四辺形になる条件④より、} \\[8pt] &\text{四角形ABCDは平行四辺形である。} \end{aligned}$$

証明のポイントは、問題で与えられた条件(AO = CO、BO = DO)が、5つの条件のどれに当てはまるかを見つけることである。この例題では条件④にぴったり当てはまる。

よくある間違いと対策

間違い1

「1組だけ」等しいのに条件②を使う

条件②は「2組の向かい合う辺がそれぞれ等しい」である。AB = DC だけでは不十分で、AD = BC も示す必要がある。

間違い2

条件⑤の「平行で等しい」を別々の辺で示す

条件⑤は「AB // DC かつ AB = DC」のように、同じ1組の辺が平行かつ等しい必要がある。「AB // DC かつ AD = BC」では条件⑤にならない。

間違い3

対角線の長さが等しいだけで条件④を使う

条件④は「対角線がそれぞれの中点で交わる」である。AC = BD(対角線の長さが等しい)だけでは条件④にならない。AO = CO かつ BO = DO を示す必要がある。

5つの条件の覚え方

語呂合わせで覚えよう。

覚え方

「平平(へいへい)、等等(とうとう)、角角(かくかく)、中中(ちゅうちゅう)、平等(びょうどう)」

  • 平平 → 2組の辺が平行(条件①)
  • 等等 → 2組の辺が等しい(条件②)
  • 角角 → 2組の角が等しい(条件③)
  • 中中 → 対角線が中点で交わる(条件④)
  • 平等 → 1組の辺が平行で等しい(条件⑤)

この単元のよくある質問

Q. 5つの条件をすべて覚える必要がありますか?

A. はい、5つすべて覚える必要がある。証明問題では、問題の条件に合った条件を選んで使う必要があるため、どれか1つだけ覚えても対応できない。語呂合わせ「平平、等等、角角、中中、平等」で覚えよう。

Q. ひし形や長方形も平行四辺形の条件を満たしますか?

A. はい、満たす。ひし形、長方形、正方形はすべて平行四辺形の一種である。これらは5つの条件をすべて満たした上で、さらに追加の条件(ひし形なら4辺が等しい、長方形なら4角が直角など)を満たしている。

Q. 証明問題で条件を2つ使ってもいいですか?

A. 5つの条件のうち1つを満たせば平行四辺形といえるので、1つで十分である。ただし、条件を満たすことを示すために、合同な三角形を使うなど複数のステップが必要になることはある。

練習問題

問1. 四角形ABCDにおいて、AB = DC = 5cm、AD = BC = 3cm であるとき、四角形ABCDが平行四辺形であることを証明せよ。
問2. 四角形ABCDにおいて、AB // DC、AB = DC であるとき、四角形ABCDが平行四辺形であることを証明せよ。
問3. 四角形ABCDにおいて、∠A = ∠C = 70°、∠B = ∠D = 110° であるとき、四角形ABCDが平行四辺形であることを証明せよ。

まとめ

この記事では、平行四辺形になる5つの条件について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 平行四辺形になる条件は5つあり、どれか1つを満たせば平行四辺形といえる
  • 条件①:2組の向かい合う辺がそれぞれ平行(定義)
  • 条件②:2組の向かい合う辺がそれぞれ等しい
  • 条件③:2組の向かい合う角がそれぞれ等しい
  • 条件④:対角線がそれぞれの中点で交わる
  • 条件⑤:1組の向かい合う辺が平行で等しい
  • 語呂合わせ「平平、等等、角角、中中、平等」で覚えよう

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