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図やアニメーションが崩れている場合はご連絡ください。

【平面図形】証明の進め方|仮定と結論を整理する【中2数学】【必須】

証明問題を見た瞬間、「何を書けばいいかわからない」と固まってしまった経験はないだろうか。

公式や定理は覚えているのに、いざ証明を書こうとすると手が止まる。途中まで書いたのに、どこに向かっているのかわからなくなる。そんな悩みを抱えている人は多い。

実は、証明が書けない原因の多くは「仮定かてい結論けつろんの整理ができていない」ことにある。この記事では、証明問題を解くための最初のステップである「仮定と結論の整理」を、図解とアニメーションでわかりやすく解説する。

対象:中学2年 所要時間:約8分
目次

そもそも「仮定」と「結論」とは?

証明問題には、必ず2つの情報が含まれている。

仮定とは、「問題の中で最初から正しいとされている条件」のことである。「〜ならば」の前にある部分が仮定である。

結論とは、「証明によって導きたいこと」である。「〜ならば」の後ろにある部分が結論である。

具体的に見てみよう。

$$\text{「} AB = AC \text{ ならば } \angle B = \angle C \text{ である」}$$

この文では、

  • 仮定:$AB = AC$(2つの辺が等しい)
  • 結論:$\angle B = \angle C$(2つの角が等しい)

となる。証明とは、「仮定が正しいとき、結論も正しい」ことを論理的ろんりてきに示す作業である。

仮定と結論を図で理解する

証明の流れを視覚的に確認してみよう。仮定から結論へ、どのように進んでいくかがわかるアニメーションである。

このように、証明は「仮定(スタート)」から「結論(ゴール)」へ向かう道筋を示す作業である。途中で定理や性質を使って、論理をつなげていく。

仮定と結論を整理する手順

実際の問題で、仮定と結論をどう見つけるかを練習しよう。

1

「〜ならば」を探す

問題文の中から「ならば」「のとき」「とすると」などの言葉を探す。この言葉の前が仮定、後ろが結論である。

2

仮定を書き出す

問題で「すでにわかっていること」をすべて書き出す。図に書き込むと整理しやすい。

3

結論を確認する

「何を示せばよいか」を明確にする。証明のゴールを見失わないために、最初に確認しておく。

例題:仮定と結論を整理してみよう

次の問題を使って、実際に仮定と結論を整理する練習をしよう。

問題:$\triangle ABC$ において、$AB = AC$ のとき、$\angle B = \angle C$ であることを証明せよ。

この問題を整理すると、次のようになる。

項目 内容
仮定 $AB = AC$(2辺が等しい)
結論 $\angle B = \angle C$(2角が等しい)

図の中で、仮定は赤い等辺マークで、結論として示したいことは緑の角度マークで表している。

このように、仮定と結論を図に書き込むことで、「何がわかっていて」「何を示せばよいか」が一目でわかるようになる。

仮定と結論を使った証明の書き方

仮定と結論が整理できたら、次は実際に証明を書いてみよう。証明は以下の形式で書くのが基本である。

1

仮定を書く

「$AB = AC$ である」のように、問題で与えられた条件を書く。

2

根拠こんきょを示しながら進める

「〜だから」「〜より」「〜なので」といった言葉で、なぜそう言えるかを説明する。

3

結論を書く

最後に「よって、$\angle B = \angle C$ である」のように、示したかったことを書いて終わる。

証明の流れを図で確認

先ほどの例題について、仮定から結論への道筋を図で確認してみよう。

仮定から結論へ、「補助線を引く」「三角形の合同を示す」という2つのステップを経て進んでいる。このように、ゴールから逆算して「どんな道具を使えばたどり着けるか」を考えるのが証明のコツである。

よくある間違いと対策

証明問題でよくある間違いを3つ紹介する。

1

結論を仮定として使ってしまう

「$\angle B = \angle C$ だから〜」と、証明すべきことを最初から使ってしまうミス。これは循環論法じゅんかんろんぽうと呼ばれ、証明として認められない。

対策:最初に仮定と結論を書き出し、結論は「最後に導くもの」と意識する。

2

根拠を書かない

「$\triangle ABM \equiv \triangle ACM$」と書くだけで、なぜ合同かを説明しない。

対策:「〜だから」「〜より」を必ず書く習慣をつける。

3

どこに向かっているかわからなくなる

途中で何を示したかったか忘れてしまう。

対策:問題文の横に「結論:$\angle B = \angle C$」とメモしておく。

この単元のよくある質問

Q. 仮定と結論の見分け方がわかりません。

A. 問題文の「〜ならば」「〜のとき」という言葉を探そう。その前が仮定、後ろが結論である。もしこの言葉がなくても、「問題で与えられている条件」が仮定、「示せ・証明せよ」と言われていることが結論である。

Q. 仮定が複数あるときはどうすればいいですか?

A. すべて書き出して、番号をつけて整理しよう。例えば「$AB = AC$ かつ $\angle A = 60°$ のとき」であれば、仮定①:$AB = AC$、仮定②:$\angle A = 60°$ のように分けて書く。

Q. 証明を書くとき、どこまで詳しく書けばいいですか?

A. 「なぜそう言えるのか」という根拠を必ず書く。例えば「$AB = AC$ だから」ではなく「仮定より $AB = AC$」のように、どこから来た情報かを明確にする。

練習問題

問1. 次の文について、仮定と結論を答えなさい。
「$\triangle ABC$ において、$\angle A = 90°$ ならば、$BC^2 = AB^2 + AC^2$ である」
問2. 次の文について、仮定と結論を答えなさい。
「平行四辺形の対角線は、それぞれの中点で交わる」
問3. 次の問題文から仮定と結論を整理し、証明の最初と最後に書くべき文を答えなさい。
「$\triangle ABC$ において、$M$ は辺 $BC$ の中点である。$AM = BM$ ならば、$\angle BAC = 90°$ であることを証明せよ。」

まとめ

この記事では、証明問題を解くための最初のステップである「仮定と結論の整理」について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 仮定:問題で最初から正しいとされている条件(「〜ならば」の前)
  • 結論:証明によって導きたいこと(「〜ならば」の後ろ)
  • 仮定と結論を最初に整理し、図に書き込むと証明が書きやすくなる
  • 証明は「仮定→根拠を示しながら進める→結論」の流れで書く

仮定と結論を正しく整理できれば、証明の半分は終わったようなものである。次は、具体的にどんな定理や性質を使うかを学んでいこう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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