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【比例・反比例】グラフの読み取り問題【中1数学】【応用】

「グラフを見て式を答えよ」という問題で、何をどう読み取ればいいのかわからない——そんな経験はないだろうか。

座標を読み間違えたり、比例と反比例を取り違えたり、式の形をど忘れしたり。グラフの読み取り問題でつまずく人は多い。

実は、グラフ問題には「読み取る順番」がある。この記事では、水そうに水を入れる場面を例に、グラフから式を導く手順を徹底解説する。

対象:中学1年 所要時間:約12分
目次

グラフの読み取りで確認すべき3つのポイント

比例・反比例のグラフを読み取るとき、次の3つを順番に確認する。

1グラフの形を見る:原点を通る直線か、曲線か
2座標を1つ読み取る:グラフ上の点の $x$ 座標と $y$ 座標を確認
3式に代入して比例定数ひれいていすうを求める:$a = \dfrac{y}{x}$(比例)または $a = xy$(反比例)

比例定数ひれいていすうとは、比例の式 $y = ax$ や反比例の式 $y = \dfrac{a}{x}$ に出てくる $a$ のことである。グラフの傾きや曲がり具合を決める数だ。

例題:水そうのグラフを読み取る

次のグラフは、空の水そうに一定の割合で水を入れたときの、時間 $x$ 分と水量 $y$ リットルの関係を表している。

ステップ1:グラフの形を確認する

このグラフは原点 O を通る直線である。

原点を通る直線は比例のグラフだ。したがって、式は $y = ax$ の形になる。

もしグラフが曲線(双曲線)なら反比例である。比例と反比例の見分け方は「原点を通る直線か、曲線か」で判断できる。

ステップ2:座標を読み取る

グラフ上の点を1つ選び、その座標を読み取る。

赤い点に注目すると、この点は $x = 4$、$y = 20$ の位置にある。

つまり、「4分後に水量が20リットル」ということだ。

座標を読むときは、グリッド線(補助線)を使って慎重に確認しよう。目盛りの単位(1目盛りがいくつか)も要チェックだ。

ステップ3:比例定数 $a$ を求める

比例の式 $y = ax$ に、読み取った座標 $(4, 20)$ を代入する。

$$\begin{aligned} 20 &= a \times 4 \\[8pt] a &= \frac{20}{4} \\[8pt] a &= 5 \end{aligned}$$

したがって、式は $y = 5x$ である。

答えの意味を確認する

$y = 5x$ は「1分あたり5リットルずつ水が増える」ことを表している。

$x$(分)12345
$y$(L)510152025

たしかにグラフと一致している。

グラフ読み取りの手順をアニメーションで確認

グラフから式を求める流れを、順を追って見てみよう。

アニメーションの流れ:

  1. まず、グラフが原点を通る直線であることを確認(比例と判断)
  2. 次に、グラフ上の点 $(4, 20)$ の座標を読み取る
  3. 最後に、$a = \dfrac{20}{4} = 5$ と計算し、$y = 5x$ を得る

反比例グラフの読み取り

比例だけでなく、反比例のグラフも読み取れるようになろう。

反比例グラフの特徴

このグラフは原点を通らない曲線双曲線そうきょくせん)である。

曲線のグラフは反比例だ。式は $y = \dfrac{a}{x}$ の形になる。

比例定数の求め方

グラフ上の点 $(2, 6)$ を読み取り、反比例の式に代入する。

$$\begin{aligned} 6 &= \frac{a}{2} \\[8pt] a &= 6 \times 2 \\[8pt] a &= 12 \end{aligned}$$

したがって、式は $y = \dfrac{12}{x}$ である。

反比例の比例定数は $a = xy$($x$ と $y$ の積)で求められる。比例の $a = \dfrac{y}{x}$ と混同しないこと。

比例と反比例の見分け方まとめ

比例反比例
グラフの形原点を通る直線曲線(双曲線)
式の形$y = ax$$y = \dfrac{a}{x}$
$a$ の求め方$a = \dfrac{y}{x}$$a = xy$

よくある間違いと対策

1 座標の読み間違い
目盛りの単位を確認せずに読むと、「1目盛り=1」と思い込んで間違える。まず「1目盛りがいくつか」を確認しよう。
2 比例定数の計算を逆にする
比例は $a = \dfrac{y}{x}$、反比例は $a = xy$ である。「比例は割る、反比例は掛ける」と覚えておこう。
3 式の形を間違える
$a = 5$ と求めたあと、$y = 5$ と書いてしまう人がいる。比例なら $y = 5x$、反比例なら $y = \dfrac{5}{x}$ である。

この単元のよくある質問

Q. グラフ上に読みやすい点がないときはどうすればいいですか?

A. グリッド線(補助線)の交点を探そう。$x$ と $y$ がともに整数になる点を選ぶと計算しやすい。もし整数の点がなければ、できるだけ目盛りに近い点を慎重に読み取る。

Q. 比例定数 $a$ がマイナスになることはありますか?

A. ある。比例で右下がりの直線なら $a < 0$、反比例で第2・第4象限を通る曲線なら $a < 0$ である。座標の符号に注意して計算しよう。

Q. 反比例のグラフが原点を通らないのはなぜですか?

A. 反比例の式 $y = \dfrac{a}{x}$ で $x = 0$ を代入すると分母が0になり、計算できない。だから反比例のグラフは原点に近づくが、決して通らない。

練習問題

問1. 次のグラフは比例のグラフである。式を求めよ。
問2. 次のグラフは反比例のグラフである。式を求めよ。
問3. 下のグラフは、ある自動車が一定の速さで走ったときの、走行時間 $x$ 時間と走行距離 $y$ kmの関係を表している。このとき、式を求め、5時間後の走行距離を求めよ。

まとめ

この記事では、比例・反比例のグラフから式を求める方法を学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 原点を通る直線 → 比例($y = ax$)、曲線 → 反比例($y = \dfrac{a}{x}$)
  • グラフ上の点の座標を正確に読み取る
  • 比例定数は、比例なら $a = \dfrac{y}{x}$、反比例なら $a = xy$ で求める
  • 目盛りの単位と座標の読み取りは慎重に

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