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【反比例】反比例の判定|xyの積が一定【中1数学】【基礎】

「この問題、比例?反比例?どっち?」——テストのたびにこの判断で迷っている人は多い。

公式は覚えているのに、いざ問題を見ると「どちらに当てはめればいいかわからない」という状態ではないだろうか。実は、反比例かどうかを見分けるコツはたった1つ。「$xy$のせきが一定かどうか」を調べるだけである。

この記事では、反比例の判定方法を、具体的な数値と図を使って「迷わず判断できる」レベルまで身につけてもらう。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも反比例とは?

まず、反比例の定義を確認しよう。

反比例はんぴれいとは、2つの数量 $x$ と $y$ の関係が $y = \dfrac{a}{x}$($a$ は0でない定数)の形で表せるとき、「$y$ は $x$ に反比例する」という。この $a$ を比例定数ひれいていすうと呼ぶ。

この式を変形すると、大事なことがわかる。

$$y = \frac{a}{x}$$

両辺りょうへんに $x$ をかけると、

$$xy = a$$

つまり、反比例では「$x$ と $y$ の積が常に一定」になる。この「積が一定」という性質が、反比例を見分けるカギである。

比例と反比例の違い

比例と反比例を比較すると、判定基準がはっきりする。

関係式の形特徴判定方法
比例$y = ax$$x$ が増えると $y$ も増える$\dfrac{y}{x}$ が一定
反比例$y = \dfrac{a}{x}$$x$ が増えると $y$ は減る$xy$ が一定

比例は「商(割り算)が一定」、反比例は「積(かけ算)が一定」と覚えておこう。

反比例の判定を図で理解する

反比例では、$xy$($x$ と $y$ の積)が常に同じ値になる。これを図で確認してみよう。

アニメーションを再生すると、グラフ上のどの点でも $xy = 12$ になることがわかる。この「積が一定」という性質が、反比例の証拠である。

反比例の判定手順

表やグラフから「反比例かどうか」を判定する手順を確認しよう。

1

$xy$ の積を計算する

表の各行について、$x$ と $y$ をかけ算する。

2

積がすべて同じ値か確認する

全ての組で $xy$ が同じ値なら、反比例である。

3

比例定数を読み取る

一定になった $xy$ の値が比例定数 $a$ である。式は $y = \dfrac{a}{x}$ となる。

例題で手順を確認

次の表が反比例を表しているか判定し、反比例なら式を求めよう。

$x$23468
$y$128643

【解答】

まず、各組の $xy$ を計算する。

$$\begin{aligned} x = 2 \text{ のとき} &: xy = 2 \times 12 = 24 \\[6pt] x = 3 \text{ のとき} &: xy = 3 \times 8 = 24 \\[6pt] x = 4 \text{ のとき} &: xy = 4 \times 6 = 24 \\[6pt] x = 6 \text{ のとき} &: xy = 6 \times 4 = 24 \\[6pt] x = 8 \text{ のとき} &: xy = 8 \times 3 = 24 \end{aligned}$$

すべての組で $xy = 24$ となる。よって、この関係は反比例である。

比例定数は $a = 24$ なので、式は

$$y = \frac{24}{x}$$

反比例ではない例

次の表が反比例かどうか判定してみよう。

$x$1234
$y$8642

各組の $xy$ を計算する。

$$\begin{aligned} x = 1 \text{ のとき} &: xy = 1 \times 8 = 8 \\[6pt] x = 2 \text{ のとき} &: xy = 2 \times 6 = 12 \\[6pt] x = 3 \text{ のとき} &: xy = 3 \times 4 = 12 \\[6pt] x = 4 \text{ のとき} &: xy = 4 \times 2 = 8 \end{aligned}$$

$xy$ の値が $8, 12, 12, 8$ と一定ではない。よって、この関係は反比例ではない

「$x$ が増えると $y$ が減る」というだけでは反比例とは言えない。必ず「$xy$ が一定」かどうかで判定しよう。

よくある間違いと対策

1

「減っているから反比例」と早とちり

$x$ が増えて $y$ が減る関係は反比例以外にもある。必ず $xy$ を計算して一定か確認すること。

2

比例定数と勘違いする

比例は「$\dfrac{y}{x}$ が一定」、反比例は「$xy$ が一定」である。割り算と掛け算を間違えないこと。

3

一部の組だけで判断する

2〜3組だけ計算して「一定だ」と判断するのは危険。全ての組で確認すること。

この単元のよくある質問

Q. 比例と反比例、どちらを先に調べればいいですか?

A. 問題によって効率的な方を選ぶとよい。表を見て「$x$が増えると$y$も増えている」なら比例を、「$x$が増えると$y$が減っている」なら反比例を先に調べると効率がよい。ただし、最終的には計算で確認することが大切である。

Q. $xy$の積が負の数でも反比例といえますか?

A. いえる。$xy = -6$(一定)なら、$y = -\dfrac{6}{x}$ という反比例である。比例定数 $a$ は負の数になることもある。

Q. $x = 0$ のときはどうなりますか?

A. 反比例の式 $y = \dfrac{a}{x}$ では、$x = 0$ のとき分母が0になるため定義できない。そのため、反比例のグラフは原点を通らない。表に $x = 0$ の値は含まれない。

練習問題

問1. 次の表は反比例を表しているか判定し、反比例なら式を求めよ。
$x$12510
$y$201042
問2. 次の表は反比例を表しているか判定せよ。
$x$2468
$y$9753
問3. $y$ が $x$ に反比例し、$x = 3$ のとき $y = -8$ である。このとき、$x = 6$ のときの $y$ の値を求めよ。

まとめ

この記事では、反比例の判定方法について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 反比例の判定は「$xy$ が一定かどうか」で行う
  • 比例は「$\dfrac{y}{x}$ が一定」、反比例は「$xy$ が一定」
  • 「減っているから反比例」ではなく、必ず計算で確認する
  • 一定になった $xy$ の値が比例定数 $a$ となり、式は $y = \dfrac{a}{x}$

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