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【反比例】反比例の式 y=a/x|積が一定【中1数学】【基礎】

「反比例の式って、なんで $y = \dfrac{a}{x}$ なの?」と疑問に思ったことはないだろうか。

比例は $y = ax$ で覚えやすいのに、反比例になると急に分数が出てきて混乱する。式を覚えても、どう使えばいいかわからない。そんな声をよく聞く。

実は、反比例の式には「せきが一定」というシンプルな法則が隠れている。この法則さえ理解すれば、式の意味も使い方も自然とわかるようになる。

この記事では、反比例の式 $y = \dfrac{a}{x}$ の意味を、具体例と図解で順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも反比例とは?

前回の記事で学んだように、反比例とは「一方が2倍、3倍になると、もう一方が $\dfrac{1}{2}$ 倍、$\dfrac{1}{3}$ 倍になる関係」のことである。

反比例はんぴれいの「反」は「反対」の意味。比例とは反対の動きをすることからこの名前がついた。

例えば、12個のクッキーを何人かで分ける場面を考えてみよう。

人数 $x$(人)1234612
1人あたり $y$(個)1264321

人数が増えると、1人あたりの個数は減る。これが反比例である。

「積が一定」という法則

ここで、上の表の $x$ と $y$ をけ合わせてみよう。

$x$1234612
$y$1264321
$x \times y$121212121212

どの組み合わせでも、$x \times y = 12$ になっている。

これが反比例の最も重要な性質である。

$$\text{反比例では、} x \times y = \text{(一定の数)}$$

この「一定の数」を比例定数ひれいていすうと呼び、記号 $a$ で表す。比例のときと同じ名前だが、意味が少し違うので注意。

反比例の式を図で理解する

「積が一定」という法則から、反比例の式がどのように導かれるか、アニメーションで確認しよう。

式の導出を言葉で整理すると、次のようになる。

1反比例では、$x$ と $y$ の積が常に一定である。
2この一定の値を $a$ とおくと、$x \times y = a$ と書ける。
3両辺りょうへんを $x$ で割ると、$y = \dfrac{a}{x}$ となる。
$$\text{反比例の式:} y = \frac{a}{x}$$

$a$ は比例定数と呼ばれる。反比例では $a = xy$(積)で求められる。

比例定数 $a$ の求め方

反比例の式を作るには、まず比例定数 $a$ を求める必要がある。

$a$ の求め方は簡単。$x$ と $y$ の値を掛け合わせればよい。

$$a = x \times y$$

例えば、$x = 3$ のとき $y = 8$ ならば:

$$a = 3 \times 8 = 24$$

よって、反比例の式は $y = \dfrac{24}{x}$ となる。

比例定数の意味をグラフで見る

比例定数 $a$ が変わると、グラフの形はどう変わるだろうか。アニメーションで確認してみよう。

アニメーションからわかること:

  • $a$ が大きいほど、グラフは原点げんてんから離れた位置を通る
  • $a$ が正のとき、グラフは第1象限しょうげんと第3象限を通る
  • どのグラフも、$x$ 軸や $y$ 軸に交わることはない

象限とは、座標平面を $x$ 軸と $y$ 軸で4つに分けた領域のこと。右上が第1象限、反時計回りに第2、第3、第4象限と呼ぶ。

例題で手順を確認しよう

実際に反比例の式を求める問題を解いてみよう。

例題:$y$ は $x$ に反比例し、$x = 4$ のとき $y = 6$ である。$y$ を $x$ の式で表せ。

1反比例なので、$y = \dfrac{a}{x}$ の形になる。
2比例定数 $a$ を求める。$a = x \times y$ だから:
$$a = 4 \times 6 = 24$$
3$a = 24$ を式に代入する。
$$y = \frac{24}{x}$$

これが答えである。

よくある間違いと対策

反比例の式で間違いやすいポイントを3つ紹介する。

1比例定数を $y \div x$ で求めてしまう
比例は $a = \dfrac{y}{x}$(割り算)だが、反比例は $a = x \times y$(掛け算)である。「反比例 = 積が一定」と覚えよう。
2$y = ax$ と書いてしまう
それは比例の式である。反比例は $y = \dfrac{a}{x}$ と分数の形になる。
3$x = 0$ を代入してしまう
$y = \dfrac{a}{x}$ で $x = 0$ を代入すると、0で割ることになり計算できない。反比例のグラフが $y$ 軸と交わらないのはこのためである。

この単元のよくある質問

Q. 比例定数 $a$ が負の数になることはありますか?

A. ある。例えば $x = 2$、$y = -6$ のとき、$a = 2 \times (-6) = -12$ となる。$a$ が負のとき、グラフは第2象限と第4象限を通る。

Q. 反比例の式 $y = \dfrac{a}{x}$ は $xy = a$ と書いても同じですか?

A. 同じである。$y = \dfrac{a}{x}$ の両辺に $x$ を掛けると $xy = a$ になる。問題に応じて使いやすい形を選べばよい。

Q. 反比例のグラフはなぜ曲線になるのですか?

A. $x$ が大きくなると $y = \dfrac{a}{x}$ の値は小さくなり、$x$ が小さくなると $y$ の値は大きくなる。この変化が一定の割合ではないため、直線にならず曲線になる。

練習問題

問1. $y$ は $x$ に反比例し、$x = 5$ のとき $y = 4$ である。$y$ を $x$ の式で表せ。
問2. $y$ は $x$ に反比例し、$x = 3$ のとき $y = -8$ である。$y$ を $x$ の式で表せ。
問3. $y = \dfrac{18}{x}$ について、$x = 6$ のときの $y$ の値を求めよ。

まとめ

この記事では、反比例の式 $y = \dfrac{a}{x}$ について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 反比例では「$x \times y$ = 一定」という法則が成り立つ
  • 比例定数 $a$ は $a = x \times y$(積)で求める
  • 反比例の式は $y = \dfrac{a}{x}$ の形で表す
  • $a$ が大きいほど、グラフは原点から離れる

次回は、反比例のグラフの書き方と読み取り方を学ぼう。

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