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【比例】ばねの伸びと重さの問題【中1数学】【必須】

「ばねにおもりをつるすと伸びる」——これは誰でも知っている。しかし、「何グラムで何センチ伸びるか」と聞かれると、途端に手が止まる人が多い。

テストで出てくるばねの問題、なんとなく公式っぽいものを使って解こうとするけれど、数字を当てはめる場所がわからない。グラフを読み取る問題では、目盛りの見方で迷ってしまう。そんな経験はないだろうか。

実は、ばねの問題は「比例ひれい」の考え方さえ身につければ、すべて同じパターンで解ける。この記事では、ばねの伸びと重さの関係を、具体的な数値と図解で順を追って説明する。読み終わる頃には、どんな数字が出てきても迷わず解けるようになる。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも「ばねの伸び」と「比例」の関係とは?

ばねに重りをつるすと、ばねは伸びる。このとき、重りの重さを2倍にすると、ばねの伸びも2倍になる。重さを3倍にすると、伸びも3倍になる。

このように、一方が2倍、3倍になると、もう一方も2倍、3倍になる関係を「比例」という。

比例ひれいとは、2つの量の間に「片方が○倍になると、もう片方も○倍になる」という関係があることである。

具体的な例を見てみよう。

重さ(g)1020304050
伸び(cm)246810

重さが10gから20gに2倍になると、伸びも2cmから4cmに2倍になっている。重さが10gから50gに5倍になると、伸びも2cmから10cmに5倍になっている。これが比例の関係である。

比例の式を立てる方法

比例の関係にある2つの量は、次の式で表せる。

$$y = ax$$

$y$ は伸び(cm)、$x$ は重さ(g)、$a$ は比例定数ひれいていすう(1gあたり何cm伸びるか)を表す。

先ほどの表で、比例定数 $a$ を求めてみよう。

重さ10gのとき、伸びは2cmである。これを式に当てはめる。

$$\begin{aligned} 2 &= a \times 10 \\[8pt] a &= \frac{2}{10} \\[8pt] a &= 0.2 \end{aligned}$$

つまり、このばねは「1gあたり0.2cm伸びる」ということである。

したがって、ばねの伸びと重さの関係は次の式で表せる。

$$y = 0.2x$$

ばねの伸びを図で理解する

ばねの伸びと重さの関係をグラフで見てみよう。横軸に重さ、縦軸に伸びをとると、原点を通る直線になる。

グラフを見ると、すべての点が一直線上に並んでいることがわかる。これが比例の特徴である。比例のグラフは必ず原点(0, 0)を通る直線になる。

ばねの問題を解く手順

ばねの問題には、主に次の2つのパターンがある。

パターン1:比例定数を求める問題
パターン2:伸び(または重さ)を求める問題

それぞれの解き方を見ていこう。

パターン1:比例定数を求める

1
問題文から「重さ」と「伸び」の値を読み取る
2
$y = ax$ の式に当てはめる($y$ に伸び、$x$ に重さを代入)
3
$a$ について解く(両辺を $x$ で割る)

例題1:ばねに40gの重りをつるしたら、6cm伸びた。比例定数を求めよ。

$$\begin{aligned} y &= ax \\[8pt] 6 &= a \times 40 \\[8pt] a &= \frac{6}{40} \\[8pt] a &= 0.15 \end{aligned}$$

答え:$a = 0.15$(1gあたり0.15cm伸びる)

パターン2:伸び(または重さ)を求める

1
まず比例定数 $a$ を求める(わかっていない場合)
2
$y = ax$ の式を立てる
3
求めたい値($x$ または $y$)を代入して計算する

例題2:上の例題1のばねに、60gの重りをつるすと何cm伸びるか。

$$\begin{aligned} y &= 0.15x \\[8pt] y &= 0.15 \times 60 \\[8pt] y &= 9 \end{aligned}$$

答え:9cm

例題3:上の例題1のばねを12cm伸ばすには、何gの重りが必要か。

$$\begin{aligned} y &= 0.15x \\[8pt] 12 &= 0.15x \\[8pt] x &= \frac{12}{0.15} \\[8pt] x &= 80 \end{aligned}$$

答え:80g

ばねの「自然長」に注意しよう

ここまでは「伸び」について考えてきた。しかし、問題によっては「ばねの長さ」を聞かれることがある。

自然長しぜんちょうとは、ばねに何もつるしていないときの長さのことである。

ばねの長さ = 自然長 + 伸び

この関係を忘れないようにしよう。

例題4:自然長が5cmのばねに、30gの重りをつるしたら、ばねの長さが11cmになった。このばねに50gの重りをつるすと、ばねの長さは何cmになるか。

1
まず「伸び」を求める。ばねの長さ11cm − 自然長5cm = 伸び6cm
2
比例定数を求める
$$\begin{aligned} 6 &= a \times 30 \\[8pt] a &= \frac{6}{30} = 0.2 \end{aligned}$$
3
50gのときの伸びを求める
$$\begin{aligned} y &= 0.2 \times 50 \\[8pt] y &= 10 \end{aligned}$$
4
ばねの長さを求める。自然長5cm + 伸び10cm = 15cm

答え:15cm

よくある間違いと対策

1
「伸び」と「長さ」を混同する
問題文をよく読み、「伸び」を聞かれているのか「長さ」を聞かれているのか確認しよう。長さを聞かれている場合は、自然長を足すことを忘れずに。
2
比例定数の意味を忘れる
$a = 0.2$ なら「1gあたり0.2cm伸びる」という意味である。この意味がわかっていれば、検算もしやすくなる。
3
割り算の向きを間違える
$a$ を求めるときは「伸び ÷ 重さ」である。「重さ ÷ 伸び」ではないので注意しよう。

この単元のよくある質問

Q. 比例定数が小数になったら間違い?

A. 間違いではない。ばねの問題では、比例定数が0.2や0.15のような小数になることが多い。分数のまま答えてもよいし、問題の指示に従おう。

Q. グラフから比例定数を読み取るには?

A. グラフ上の点を1つ選び、その点の座標(重さ, 伸び)を読み取って、「伸び ÷ 重さ」を計算すればよい。原点以外のどの点を選んでも同じ値になる。

Q. 実際のばねは本当に比例するの?

A. 実際のばねも、ある範囲内では比例する(これをフックの法則という)。ただし、重りが重すぎるとばねが伸びきってしまい、比例しなくなる。中学の問題では、比例する範囲で出題される。

練習問題

問1. ばねに25gの重りをつるしたら、5cm伸びた。このばねの比例定数を求めよ。
問2. 問1のばねに、80gの重りをつるすと何cm伸びるか。
問3. 自然長が8cmのばねに、40gの重りをつるしたら、ばねの長さが14cmになった。このばねに100gの重りをつるすと、ばねの長さは何cmになるか。

まとめ

この記事では、ばねの伸びと重さの関係について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • ばねの伸びと重さは比例の関係にあり、$y = ax$ で表せる
  • 比例定数 $a$ は「伸び ÷ 重さ」で求める
  • 「伸び」と「長さ」を区別する(長さ = 自然長 + 伸び)

比例の考え方がわかれば、どんな数値が出てきても同じ手順で解ける。繰り返し練習して、手が自然に動くようになろう。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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