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【比例】水そうに水を入れる問題【中1数学】【必須】

「水そうに毎分2リットルずつ水を入れる」——この手の問題、式を立てるところで手が止まっていないだろうか。

「比例の関係なのはわかる。でも、どっちが $x$ でどっちが $y$ かわからない」「表を埋めることはできるけど、式にするとなぜか間違える」——そんな声をよく聞く。

実は、迷う原因は「何が一定か」を意識していないだけである。この記事では、水そうに水を入れる問題を題材に、比例の式を迷わず立てられるようになるまで、順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも「水そう問題」とは?

水そう問題とは、空の水そうに一定の割合わりあいで水を入れていくとき、時間と水の量の関係を考える問題である。

一定の割合で入れるとは、「毎分○リットルずつ」のように、1分あたりに入れる水の量が変わらないことを指す。

例えば、毎分2リットルずつ水を入れるとき:

  • 1分後 → 2リットル
  • 2分後 → 4リットル
  • 3分後 → 6リットル

時間が2倍になれば水の量も2倍、3倍になれば3倍になる。これが比例ひれいの関係である。

水そう問題を図で理解する

水そうに水が溜まっていく様子を見てみよう。時間と水の量がどのように変化するかを確認してほしい。

このアニメーションから、次のことがわかる。

  • 時間 $x$(分)が増えると、水の量 $y$(リットル)も増える
  • グラフは原点を通る直線になる
  • 式は $y = 2x$ である(毎分2リットルだから)

水そう問題の解き方

式を立てる手順

1

何が「一定」かを見つける

「毎分○リットル」のように、1単位あたりの量を探す。これが比例定数ひれいていすうになる。

2

$x$ と $y$ を決める

時間を $x$、水の量を $y$ とするのが基本である。

時間が原因、水の量が結果——原因を $x$、結果を $y$ と考えるとわかりやすい。

3

$y = ax$ の形で式を立てる

$a$ には手順1で見つけた「1分あたりの量」を入れる。

例題を解いてみよう

例題:空の水そうに、毎分3リットルずつ水を入れる。$x$ 分後の水の量を $y$ リットルとするとき、$y$ を $x$ の式で表せ。

1

一定なのは「毎分3リットル」→ 比例定数は $3$

2

$x$ は時間(分)、$y$ は水の量(リットル)

3

式を立てる

$$y = 3x$$

応用:○分後の水の量を求める

例題:$y = 3x$ のとき、8分後の水の量を求めよ。

$$\begin{aligned} y &= 3x \\[8pt] y &= 3 \times 8 \\[8pt] y &= 24 \end{aligned}$$

答え:24リットル

応用:○リットルになるまでの時間を求める

例題:$y = 3x$ のとき、水の量が15リットルになるのは何分後か。

$$\begin{aligned} y &= 3x \\[8pt] 15 &= 3x \\[8pt] x &= 15 \div 3 \\[8pt] x &= 5 \end{aligned}$$

答え:5分後

よくある間違いと対策

1

$x$ と $y$ を逆にしてしまう

「毎分2リットル」なのに $y = \dfrac{x}{2}$ と書いてしまうケース。

対策:具体的な数値で確認する。「2分後なら4リットル」→ $y = 2 \times 2 = 4$ と計算できればOK。

2

比例定数に単位をつけてしまう

$y = 2\text{リットル} \times x$ のように書いてしまうケース。

対策:式には数値だけを使い、単位は問題文や答えの欄で書く。

3

「初めから○リットル入っている」場合に混乱する

この場合は比例ではなく一次関数いちじかんすうになる。

対策:「空の水そう」「最初は空」という言葉があれば比例。なければ問題をよく読む。

比例定数の求め方を確認しよう

問題によっては、比例定数が直接書かれていないこともある。そのときの求め方を確認しておこう。

ポイント:「○分後に△リットル」という情報があれば、$a = y \div x$ で比例定数が求められる。

この単元のよくある質問

Q. 水そう問題と「速さの問題」は何が違うの?

A. 基本的な考え方は同じである。速さの問題では「毎時○km」、水そう問題では「毎分○リットル」というように、単位が違うだけである。どちらも「1単位あたりの量×時間=全体の量」という比例の関係を使う。

Q. 最初から水が入っている場合はどうするの?

A. 最初から水が入っている場合は、比例ではなく一次関数になる。例えば「最初に5リットル入っていて、毎分2リットルずつ入れる」なら、式は $y = 2x + 5$ となる。これは中学1年の後半〜2年で学習する。

Q. グラフを描くときのコツは?

A. 比例のグラフは必ず原点(0, 0)を通る。まず原点を打ち、次に $x = 1$ のときの点を打ち、2点を直線で結べばよい。例えば $y = 3x$ なら、原点と (1, 3) を結ぶ。

練習問題

問1. 空の水そうに、毎分5リットルずつ水を入れる。$x$ 分後の水の量を $y$ リットルとするとき、$y$ を $x$ の式で表せ。
問2. $y = 4x$ で表される比例の関係がある。$x = 6$ のとき、$y$ の値を求めよ。
問3. 空の水そうに一定の割合で水を入れたところ、6分後に18リットルになった。
(1)$y$ を $x$ の式で表せ。
(2)水の量が30リットルになるのは何分後か。

まとめ

この記事では、水そうに水を入れる問題について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 「毎分○リットル」が比例定数になる
  • 時間を $x$、水の量を $y$ として $y = ax$ の形で式を立てる
  • 比例定数がわからないときは $a = y \div x$ で求める

具体的な数値を代入して確かめる習慣をつけると、式の間違いを防げる。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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