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【文字と式】等式と不等式|関係を式で表す【中1数学】【必須】

「等しい」や「以上」「未満」といった関係を、どうやって式で表せばいいのかこまっていないだろうか。

安心してほしい。実は、使う記号はたった数種類だけである。

この記事を読めば、言葉で書かれた関係を正しく式に変換できるようになる。

対象:中学1年生 所要時間:約10分
目次

そもそも等式・不等式とは?

等式とうしきとは、「左辺と右辺がひとしい」という関係を表す式のことである。

「左辺」とは $=$ の左側、「右辺」とは $=$ の右側のことである。

例えば「$x$ に $3$ を足すと $10$ になる」は、次のように書ける。

$$x + 3 = 10$$

一方、不等式ふとうしきとは、「大きい・小さい」や「以上・以下」といった大小関係を表す式のことである。

例えば「$x$ は $5$ より大きい」は、次のように書ける。

$$x > 5$$

等式と不等式の記号を覚えよう

まずは記号の意味を整理しておこう。

記号 読み方 意味
$=$ イコール 等しい $x = 5$
$>$ 大なり より大きい $x > 5$($x$ は $5$ より大きい)
$<$ 小なり より小さい $x < 5$($x$ は $5$ より小さい)
$\geq$ 大なりイコール 以上 $x \geq 5$($x$ は $5$ 以上)
$\leq$ 小なりイコール 以下 $x \leq 5$($x$ は $5$ 以下)

「$5$ より大きい」と「$5$ 以上」は違う意味である。「$5$ より大きい」には $5$ は含まれないが、「$5$ 以上」には $5$ が含まれる。

記号の向きを図で理解する

$>$ と $<$ の向きで混乱する人は多い。次の図で確認しよう。

ポイントは2つある。

  • 記号の開いている方が大きい値を指す($>$ なら左が大きい)
  • 「より大きい/小さい」は境界を含まない(白丸で表す)
  • 「以上/以下」は境界を含む(黒丸で表す)

言葉から式への変換手順

言葉で書かれた関係を式に直すには、次の手順で考える。

1

何を文字で置くか決める

問題文に「$x$ を使って」などの指示があればそれに従う。なければ自分で決めてよい。

2

左辺と右辺を分ける

「〜は〜に等しい」「〜は〜より大きい」の「は」の前が左辺、後が右辺になることが多い。

3

適切な記号を選ぶ

「等しい」なら $=$、「より大きい」なら $>$、「以下」なら $\leq$ を使う。

例題で確認しよう

例題1:等式

問題:「$x$ の $3$ 倍から $2$ を引くと $7$ になる」を等式で表せ。

1

文字は $x$ と指定されている。

2

「$x$ の $3$ 倍から $2$ を引いたもの」→ $3x – 2$(左辺)

「$7$ になる」→ $7$(右辺)

3

「〜になる」は「等しい」という意味なので、$=$ を使う。

答え:

$$3x – 2 = 7$$

例題2:不等式(より大きい)

問題:「$x$ に $5$ を足した値は $12$ より大きい」を不等式で表せ。

1

文字は $x$ と指定されている。

2

「$x$ に $5$ を足した値」→ $x + 5$(左辺)

「$12$ より大きい」→ $12$(右辺の基準)

3

「より大きい」なので $>$ を使う。左辺が右辺より大きい。

答え:

$$x + 5 > 12$$

例題3:不等式(以下)

問題:「$1$ 個 $a$ 円のりんごを $6$ 個買うと、代金は $1000$ 円以下である」を不等式で表せ。

1

文字は $a$(りんご $1$ 個の値段)である。

2

「$a$ 円のりんごを $6$ 個買う代金」→ $6a$(左辺)

「$1000$ 円以下」→ $1000$(右辺の基準)

3

「以下」なので $\leq$ を使う。左辺は右辺以下。

答え:

$$6a \leq 1000$$

よくある間違いと対策

1

「以上」と「より大きい」を混同する

「$5$ 以上」には $5$ が含まれる($\geq$)。「$5$ より大きい」には $5$ は含まれない($>$)。日本語の意味をしっかり区別しよう。

2

不等号の向きを逆にしてしまう

「$x$ は $5$ より大きい」は $x > 5$ である。$5 > x$ と書くと「$5$ が $x$ より大きい」という逆の意味になってしまう。

3

「未満」の記号を間違える

「$5$ 未満」は「$5$ より小さい」と同じ意味である。$x < 5$ と書く。$\leq$ ではない。

言葉と記号の対応表

迷ったときはこの表を見て確認しよう。

日本語表現 記号 境界を含むか
〜に等しい、〜になる $=$
〜より大きい $>$ 含まない
〜より小さい、〜未満 $<$ 含まない
〜以上 $\geq$ 含む
〜以下 $\leq$ 含む

よくある質問と答え

Q. 「$5$ 以上」と「$5$ より大きい」は何が違いますか?

A. 「$5$ 以上」には $5$ 自身が含まれますが、「$5$ より大きい」には $5$ は含まれません。例えば、$x \geq 5$ なら $x = 5$ も正しいですが、$x > 5$ なら $x = 5$ は正しくありません。

Q. 不等号の向きがどちらか分からなくなります。覚え方はありますか?

A. 不等号は「口が開いている方が大きい値」を指すと覚えましょう。例えば $>$ は左に口が開いているので、左側が大きいという意味です。

Q. 「未満」は「以下」と同じですか?

A. 違います。「$5$ 未満」は「$5$ より小さい」と同じ意味で、$5$ を含みません($x < 5$)。「$5$ 以下」は $5$ を含みます($x \leq 5$)。

練習問題

問1. 「$x$ を $2$ 倍して $4$ を足すと $10$ に等しい」を等式で表せ。
問2. 「$y$ は $-3$ 以上である」を不等式で表せ。
問3. 「$1$ 本 $a$ 円の鉛筆を $5$ 本買い、$50$ 円の消しゴムを $1$ 個買うと、合計は $300$ 円未満である」を不等式で表せ。

Core-dorill

基礎を、何度でも。

記事を読んで「なるほど」と思えたなら、第一段階はクリアである。

ただ、人間の記憶は不安定だ。「分かった」感覚が消える前に手を動かし、
「テスト本番で迷わず手が動く状態」へ、記憶を書き換えてみないか。

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まとめ

この記事では等式と不等式について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 等式は「等しい」関係を $=$ で表す
  • 不等式は大小関係を $>$、$<$、$\geq$、$\leq$ で表す
  • 「以上・以下」は境界を含み、「より大きい・未満」は境界を含まない
  • 不等号は「口が開いている方が大きい」と覚える

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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