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【文字と式】数量を文字式で表す|代金・速さ・割合【中1数学】【必須】

「りんご $x$ 個の代金を文字式で表せ」と言われて、何を書けばいいか戸惑とまどっていないだろうか。

「速さと時間から距離を求めろ」と言われても、どの文字をどこに入れるか分からない。そんな悩みを抱えているなら、安心してほしい。

文字式で数量すうりょうを表すには、たった3つの型を覚えるだけでいい。この記事を読めば、代金・速さ・割合の文字式がスラスラ書けるようになる。

対象:中学1年生 所要時間:約10分
目次

そもそも「数量を文字式で表す」とは?

「数量を文字式で表す」とは、具体的な数字が分からない部分を文字に置き換えて、式を作ることである。

数量すうりょうとは、「個数」「代金」「距離」「時間」など、数で表せるもののことである。

例えば、「りんご1個120円」のとき、5個買うと代金はいくらだろうか。

$$120 \times 5 = 600 \text{(円)}$$

では、「りんごを $x$ 個買う」ときの代金は? $x$ が何個か分からなくても、式は作れる。

$$120 \times x = 120x \text{(円)}$$

このように、分からない数を文字に置き換えて式を作るのが「数量を文字式で表す」ということである。

代金の文字式:「単価×個数」の型

買い物の代金を求める公式こうしきは次の通りである。

$$\text{代金} = \text{単価} \times \text{個数}$$

単価たんかとは、1個あたりの値段のことである。

例題1:りんごの代金

1個 $a$ 円のりんごを5個買ったときの代金を文字式で表せ。

1

公式に当てはめる。

代金 = 単価 × 個数

2

単価は $a$ 円、個数は5個だから、

$$\text{代金} = a \times 5 = 5a \text{(円)}$$

文字式では「$a \times 5$」を「$5a$」と書く。数字を文字の前に書くのがルールである。

例題2:2種類の品物の合計

1個 $a$ 円のりんごを3個、1個 $b$ 円のみかんを4個買ったときの合計代金を文字式で表せ。

1

りんごの代金を求める。

$$a \times 3 = 3a \text{(円)}$$
2

みかんの代金を求める。

$$b \times 4 = 4b \text{(円)}$$
3

合計代金は、りんご+みかん。

$$(3a + 4b) \text{(円)}$$

速さの文字式:「速さ×時間=距離」の型

はやさの問題では、次の3つの公式を使い分ける。

$$\text{距離} = \text{速さ} \times \text{時間}$$
$$\text{速さ} = \text{距離} \div \text{時間} = \frac{\text{距離}}{\text{時間}}$$
$$\text{時間} = \text{距離} \div \text{速さ} = \frac{\text{距離}}{\text{速さ}}$$

「みはじ」や「きはじ」と覚えた人もいるだろう。距離(み/き)=速さ(は)×時間(じ) の頭文字である。

例題3:距離を求める

時速 $v$ km で $t$ 時間進んだときの距離を文字式で表せ。

1

公式:距離 = 速さ × 時間

2

速さは $v$ km/時、時間は $t$ 時間だから、

$$\text{距離} = v \times t = vt \text{(km)}$$

例題4:時間を求める

$a$ km の道のりを時速4km で歩いたときにかかる時間を文字式で表せ。

1

公式:時間 = 距離 ÷ 速さ

2

距離は $a$ km、速さは4km/時だから、

$$\text{時間} = a \div 4 = \frac{a}{4} \text{(時間)}$$

文字式で「÷」は分数で表す。$a \div 4$ は $\dfrac{a}{4}$ と書く。

割合の文字式:「もとの量×割合」の型

割合わりあいの問題では、次の公式を使う。

$$\text{比べる量} = \text{もとにする量} \times \text{割合}$$

パーセント・割の変換

割合は小数や分数で表す必要がある。変換ルールを確認しよう。

表現小数分数
10%0.1$\dfrac{1}{10}$
20%0.2$\dfrac{1}{5}$
$a$%$\dfrac{a}{100}$$\dfrac{a}{100}$
1割0.1$\dfrac{1}{10}$
$a$ 割$\dfrac{a}{10}$$\dfrac{a}{10}$

「%」は「100で割る」、「割」は「10で割る」と覚えよう。

例題5:割引後の値段

定価 $a$ 円の商品を20%引きで買ったときの代金を文字式で表せ。

1

20%引きということは、払うのは残りの80%である。

100% − 20% = 80%

2

80% を小数にすると 0.8 である。

3

代金 = もとの値段 × 割合 だから、

$$\text{代金} = a \times 0.8 = 0.8a \text{(円)}$$

例題6:増加後の量

昨年の生徒数が $n$ 人で、今年は $x$% 増えた。今年の生徒数を文字式で表せ。

1

$x$% 増えるということは、今年は昨年の $(100 + x)$% である。

2

$(100 + x)$% を分数にすると $\dfrac{100 + x}{100}$ である。

3

今年の生徒数 = 昨年 × 割合 だから、

$$\text{今年の生徒数} = n \times \frac{100 + x}{100} = \frac{n(100 + x)}{100} \text{(人)}$$

別解として、$n + \dfrac{nx}{100}$(昨年+増加分)と表すこともできる。

図で理解する:3つの型の使い分け

よくある質問と答え

Q. 「$a \times 5$」と「$5 \times a$」、どちらで書けばいいですか?

A. 文字式のルールでは、数字を文字の前に書く。だから「$5a$」と書くのが正しい。「$a5$」とは書かない。

Q. 「÷」を使った式はどう書けばいいですか?

A. 文字式では「÷」の代わりに分数を使う。例えば「$a \div 3$」は「$\dfrac{a}{3}$」と書く。

Q. 単位はつけるべきですか?

A. 問題で「単位をつけて答えよ」と指示がある場合はつける。指示がなければ、式だけでもよい。ただし、自分が何を計算しているか確認するために、途中で単位を意識することは大切である。

よくある間違いと対策

1

間違い:数字と文字の順番を逆にする

誤:$a5$ 正:$5a$

対策:「数字が先、文字が後」と覚える。

2

間違い:%をそのまま計算に使う

誤:$a \times 20$% 正:$a \times 0.2$

対策:%は必ず100で割って小数にしてから計算する。

3

間違い:「〜引き」と「〜」を混同する

20%引き → 払うのは80%(残り)

20% → そのまま20%

対策:「引き」があるときは「100% − ○%」を計算する。

練習問題

問1. 1本 $x$ 円の鉛筆を7本買ったときの代金を文字式で表せ。
問2. $a$ km の道のりを時速5km で歩いたときにかかる時間を文字式で表せ。
問3. 定価 $b$ 円の商品を3割引きで買ったときの代金を文字式で表せ。

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記事を読んで「なるほど」と思えたなら、第一段階はクリアである。

ただ、人間の記憶は不安定である。「分かった」感覚が消える前に手を動かし、
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まとめ

この記事では、数量を文字式で表す方法について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 代金:単価 × 個数
  • 速さ・距離・時間:距離 = 速さ × 時間(みはじの公式)
  • 割合:もとにする量 × 割合(%は100で割る、割は10で割る)

文字式のルールとして、「数字を文字の前に書く」「÷は分数で表す」も忘れないようにしよう。

理解できたら、あとは手を動かすだけである。

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