MENU
図やアニメーションが崩れている場合はご連絡ください。

【連立方程式】A=B=Cの形|2組の等式に分ける【中2数学】【必須】

【連立方程式】A=B=Cの形|2組の等式に分ける

「$A = B = C$ の形をした連立方程式れんりつほうていしきが出てきた。どう解けばいいか分からない」と困っていないだろうか。

見慣れない形に戸惑うのは当然である。安心してほしい。実は、2組の等式に分けるだけで、いつも通りの連立方程式として解けるのである。

この記事を読めば、$A = B = C$ の形を見た瞬間に「こう分ければいい」と判断できるようになる。

対象:中学2年生|所要時間:10分

目次

そもそも「A=B=C」とはどういう意味か?

まず、$A = B = C$ という式の意味を確認しよう。

これは「$A$ と $B$ と $C$ の3つがすべて等しい」という意味である。

例えば、$3 = 3 = 3$ は「3と3と3は等しい」という当たり前のことを表している。

では、3つの数が等しいとき、どんな関係が成り立つだろうか。

具体的な数で考えてみよう。$5 = 5 = 5$ のとき、

  • $5 = 5$(1番目と2番目は等しい)
  • $5 = 5$(2番目と3番目は等しい)
  • $5 = 5$(1番目と3番目も等しい)

このように、どの2つを取り出しても等しいのである。

つまり、$A = B = C$ からは次の3つの等式が作れる。

$$A = B, \quad B = C, \quad A = C$$

実際に問題を解くときは、このうち2つだけ選べば十分である。3つ目は使わなくても解ける。

「A=B=C」を2組の等式に分ける方法

$A = B = C$ を分けるとき、おすすめの方法は「隣同士を等式にする」ことである。

1

左側の2つから等式を作る:$A = B$

2

右側の2つから等式を作る:$B = C$

これで連立方程式ができる。

$$\begin{cases} A = B \\ B = C \end{cases}$$

「$A = C$」を使ってもよいが、隣同士を使う方が式変形がシンプルになることが多い。

例題:実際に解いてみよう

次の連立方程式を解いてみよう。

$$3x – 2y = x + y = 7$$

この式では、

  • $A = 3x – 2y$
  • $B = x + y$
  • $C = 7$

である。

手順1:2組の等式に分ける

隣同士を等式にする。

$$\begin{cases} 3x – 2y = x + y \\ x + y = 7 \end{cases}$$

手順2:それぞれの式を整理する

まず①の式を整理する。

$$\begin{aligned} 3x – 2y &= x + y \\[8pt] 3x – 2y – x – y &= 0 \\[8pt] 2x – 3y &= 0 \quad \cdots ①’ \end{aligned}$$

移項いこうとは、等号をまたいで項を移動させることである。移動した項は符号が反転する。

②の式はすでに整理されている。

$$x + y = 7 \quad \cdots ②$$

手順3:連立方程式を解く

整理した2式を並べると、

$$\begin{cases} 2x – 3y = 0 \quad \cdots ①’ \\ x + y = 7 \quad \cdots ② \end{cases}$$

加減法かげんほうで解く。②を3倍して①’に加える。

$$\begin{aligned} ②\times 3: \quad 3x + 3y &= 21 \\[8pt] ①’ + ②\times 3: \quad 2x – 3y + 3x + 3y &= 0 + 21 \\[8pt] 5x &= 21 \\[8pt] x &= \frac{21}{5} \end{aligned}$$

$x = \dfrac{21}{5}$ を②に代入だいにゅうする。

$$\begin{aligned} \frac{21}{5} + y &= 7 \\[8pt] y &= 7 – \frac{21}{5} \\[8pt] y &= \frac{35}{5} – \frac{21}{5} \\[8pt] y &= \frac{14}{5} \end{aligned}$$

答え:$x = \dfrac{21}{5}, \quad y = \dfrac{14}{5}$

手順4:確かめ

求めた解を元の式 $3x – 2y = x + y = 7$ に代入して確認する。

$x + y$ を計算:

$$\frac{21}{5} + \frac{14}{5} = \frac{35}{5} = 7 \quad \checkmark$$

$3x – 2y$ を計算:

$$3 \times \frac{21}{5} – 2 \times \frac{14}{5} = \frac{63}{5} – \frac{28}{5} = \frac{35}{5} = 7 \quad \checkmark$$

どちらも7になったので、正しい解である。

A=B=Cを解く手順まとめ

1

$A = B = C$ を $\begin{cases} A = B \\ B = C \end{cases}$ に分ける

2

それぞれの式を「$(\text{式}) = 0$」や「$(\text{式}) = (\text{数})$」の形に整理する

3

加減法または代入法で連立方程式を解く

4

求めた解を元の式に代入して確かめる

よくある間違いと対策

1

間違い:3つの式をすべて作ろうとする

$A = B$、$B = C$、$A = C$ の3つを作る必要はない。2つで十分である。増やしても計算が複雑になるだけである。

2

間違い:式を整理するときの移項ミス

$3x – 2y = x + y$ を整理するとき、$x + y$ を左辺に移項すると符号が変わる。$-x – y$ になる点に注意。

3

間違い:確かめを省略する

$A = B = C$ の形は計算が複雑になりやすいので、必ず確かめをしよう。3つの値がすべて一致するか確認する。

この単元のよくある質問

Q. どの2つの等式を選んでも答えは同じになりますか?

A. はい、同じになる。$A = B$ と $B = C$ でも、$A = B$ と $A = C$ でも、最終的な答えは変わらない。ただし、計算量が変わることがあるので、シンプルになりそうな組み合わせを選ぶとよい。

Q. Cが数ではなく文字式のときはどうしますか?

A. 同じように2組の等式に分ければよい。例えば $2x + y = 3x – y = x + 4y$ なら、$2x + y = 3x – y$ と $3x – y = x + 4y$ に分けて解く。

Q. 加減法と代入法、どちらを使うべきですか?

A. どちらでも解ける。$x + y = 7$ のように片方が簡単な形なら代入法が楽なこともある。係数けいすうの大きさを見て、消しやすい方を選ぼう。

練習問題

問題1 次の連立方程式を解け。

$$2x + y = x – y = 4$$

問題2 次の連立方程式を解け。

$$3x + 2y = 2x + 3y = 5$$

問題3 次の連立方程式を解け。

$$4x – y = 2x + y = x + 5$$

Core-dorill

基礎を、何度でも。

この記事で「A=B=Cを2組に分ける」という考え方は理解できた。

しかし正直なところ、「明日テストで出たら解ける自信があるか」と聞かれたらどうだろう。
もし少しでも不安があるなら、あと10問だけ解いてみてほしい。

1:1

1ページに1問だけ

余計な情報ゼロ。目の前の1問に集中。

全問に途中式を完備

「なぜそうなるか」が独学でもわかる。

工学博士が設計

最短で身につく問題構成を論理的に設計。

連立方程式の基本パターン 30問 を収録

気がつけば、得意分野

無料で試し読みする

Kindle Unlimited なら0円で全部読める

まとめ

この記事では「$A = B = C$」の形をした連立方程式の解き方を学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • $A = B = C$ は「隣同士を等式にする」ことで2組に分ける
  • $\begin{cases} A = B \\ B = C \end{cases}$ の形にすれば、通常の連立方程式として解ける
  • 式を整理してから加減法または代入法を使う
  • 求めた解を元の式に代入して、3つの値が一致するか確かめる

理解できたら、あとは手を動かすだけである。

気がつけば、得意分野

ドリルで定着させる

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

コメント

コメントする

目次