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【連立方程式】連立方程式とは|2つの文字、2つの式【中2数学】【基礎】

【連立方程式】連立方程式とは|2つの文字、2つの式

連立方程式れんりつほうていしき」という言葉を聞いて、なんだか難しそうだと感じていないだろうか。

文字が2つもあって、式も2つあって、何をどうすればいいのかわからない——そんな不安は当然である。

しかし安心してほしい。連立方程式の正体は、実は「2つのヒントを使って、2つの謎を解く」という、とてもシンプルな仕組みである。

この記事を読めば、連立方程式とは何かを理解し、なぜ2つの式が必要なのかを説明できるようになる。

対象:中学2年生|所要時間:約10分

目次

そもそも連立方程式とは?

連立方程式とは、2つ以上の方程式を組み合わせたものである。

方程式ほうていしきとは、$x$ や $y$ などの文字を含む等式で、その文字の値を求める問題のことである。例えば $x + 3 = 7$ は方程式であり、$x = 4$ が答えになる。

連立方程式では、2つの文字($x$ と $y$)を含む式が2つ登場する。

具体例を見てみよう。

$$\begin{cases} x + y = 10 \\ x – y = 2 \end{cases}$$

この2つの式を同時に成り立たせる $x$ と $y$ の値を見つけるのが、連立方程式を解くということである。

「同時に成り立たせる」とは、1組目の式に $x, y$ を代入しても成り立ち、2組目の式に同じ $x, y$ を代入しても成り立つ、という意味である。

上の例の答えは $x = 6$、$y = 4$ である。

確かめてみよう。

$$\begin{aligned} &\text{1つ目の式:} \quad 6 + 4 = 10 \quad \text{成り立つ} \\[8pt] &\text{2つ目の式:} \quad 6 – 4 = 2 \quad \text{成り立つ} \end{aligned}$$

どちらの式も成り立っている。これが連立方程式の「解」である。

なぜ式が2つ必要なのか?

ここで大切な疑問に答えよう。

「文字が2つなら、式も2つ必要」——これが連立方程式の基本ルールである。

なぜだろうか? 具体例で考えてみよう。

式が1つだけの場合

もし式が1つしかなかったらどうなるか。

$$x + y = 10$$

この式を満たす $x$ と $y$ の組み合わせは、実はたくさんある。

  • $x = 1, y = 9$
  • $x = 2, y = 8$
  • $x = 3, y = 7$
  • $x = 5, y = 5$

数えきれないほどの答えがあり、1つに決まらない

式が2つある場合

ここに2つ目の式 $x – y = 2$ を加えると、状況が変わる。

$$\begin{cases} x + y = 10 \\ x – y = 2 \end{cases}$$

「$x + y = 10$」と「$x – y = 2$」の両方を満たす組み合わせを探すと、$x = 6, y = 4$ の1組だけになる。

これが「式が2つ必要な理由」である。

日常生活で例えると、「合計で1000円」という情報だけでは、りんごとみかんがそれぞれ何円かわからない。しかし「りんごはみかんより200円高い」という情報が加われば、両方の値段が決まる。

連立方程式の解き方を図で理解する

連立方程式を座標平面ざひょうへいめんで表すと、2本の直線になる。

「2つの式を同時に満たす」とは、2本の直線が交わる点を見つけることである。

赤い直線が $x + y = 10$、緑の直線が $x – y = 2$ を表している。

2本の直線が交わる点 $(6, 4)$ が、連立方程式の解である。

2元1次方程式とは

連立方程式を構成する1つ1つの式を「2元1次方程式にげんいちじほうていしき」と呼ぶ。

「2元」とは「2つの文字($x$ と $y$)を含む」という意味である。「1次」とは「文字の次数が1」という意味で、$x^2$ や $xy$ のような項を含まないことを表す。

例えば、以下は2元1次方程式である。

  • $x + y = 10$
  • $2x – 3y = 5$
  • $x = 2y + 1$

一方、以下は2元1次方程式ではない

  • $x^2 + y = 10$ ($x^2$ があるので2次)
  • $xy = 6$ ($xy$ は2次)

連立方程式の解き方(予告)

連立方程式を解く方法には、主に2つある。

1

代入法だいにゅうほう:一方の式を変形して、もう一方に代入する方法

2

加減法かげんほう:2つの式を足したり引いたりして、文字を消す方法

どちらの方法も、「2つの文字を1つに減らす」という考え方が共通している。

具体的な解き方は、次の記事で詳しく解説する。

よくある間違いと対策

1

「答えが2つある」と勘違いする

連立方程式の答えは「$x$ の値」と「$y$ の値」の1組である。$x = 6, y = 4$ は「2つの答え」ではなく「1組の答え」である。

2

確かめを片方の式だけで行う

必ず両方の式に代入して確かめること。片方だけ成り立っても、連立方程式の解とは言えない。

3

式の形が違うと連立方程式だと気づかない

$y = 2x + 3$ と $3x + y = 8$ のように、形が違っても2つの式があれば連立方程式である。

この単元のよくある質問

Q. 連立方程式と普通の方程式の違いは何ですか?

A. 普通の方程式(1次方程式)は文字が1つで式も1つである。連立方程式は文字が2つあり、式も2つ必要になる。文字の数だけ式が必要、というのが基本ルールである。

Q. 連立方程式の答えはいつも1組だけですか?

A. ほとんどの場合は1組だけである。ただし、2つの式が実は同じ直線を表している場合は答えが無限にあり、2つの直線が平行な場合は答えがない(解なし)。中学では基本的に「1組の解がある問題」を扱う。

Q. なぜ2つの直線の交点が答えになるのですか?

A. 1つの式を満たす点は、グラフ上では直線になる。2つの式を「同時に」満たす点は、両方の直線上にある点、つまり交点である。だから交点の座標が連立方程式の解になる。

練習問題

問題1 次の連立方程式の解が $x = 3, y = 2$ であることを確かめよ。

$$\begin{cases} x + y = 5 \\ 2x – y = 4 \end{cases}$$

問題2 次の連立方程式において、$x = 5, y = 1$ は解であるか確かめよ。

$$\begin{cases} x – y = 4 \\ x + 2y = 6 \end{cases}$$

問題3 次のうち、2元1次方程式はどれか。すべて選べ。

ア. $3x + 2y = 12$  イ. $x^2 + y = 5$  ウ. $x = 4y – 3$  エ. $xy = 8$

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この記事で連立方程式の意味は理解できた。

しかし正直なところ、「明日テストで出たら解ける自信があるか」と聞かれたらどうだろう。
もし少しでも不安があるなら、あと10問だけ解いてみてほしい。

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まとめ

この記事では、連立方程式の基本について学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 連立方程式とは、2つ以上の方程式を組み合わせたものである
  • 2つの文字を求めるには、2つの式が必要である
  • 連立方程式の解は、両方の式を同時に満たす1組の値である
  • グラフで見ると、2直線の交点が解である

理解できたら、あとは手を動かすだけである。次は具体的な解き方(代入法・加減法)を学んでいこう。

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