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【比例】比例定数を表から求める|y÷xで一定【中1数学】【基礎】

比例ひれいの表を見ても、どこを見ればいいかわからない」と感じていないだろうか。

表の数字をただ眺めているだけでは、比例かどうかも、比例定数が何かも判断できない。公式は知っているのに、いざ問題を解こうとすると手が止まってしまう。

実は、たった1つの計算「$y \div x$」を繰り返すだけで、比例定数は必ず求まる。この記事では、表から比例定数を読み取る方法を、具体例を使って順を追って解説する。

対象:中学1年 所要時間:約8分
目次

そもそも比例定数とは?

比例とは、$x$ が2倍、3倍になると、$y$ も2倍、3倍になる関係のことである。このとき、$y$ と $x$ の関係は次の式で表せる。

$$y = ax$$

この式に出てくる $a$ を比例定数ひれいていすうと呼ぶ。

比例定数ひれいていすうとは、$y$ と $x$ の間にある「かけ算の倍率」のことである。例えば $y = 3x$ なら、比例定数は $3$ である。これは「$x$ を3倍すると $y$ になる」という意味である。

ここで重要なのは、$y = ax$ を変形すると次のようになることだ。

$$a = \frac{y}{x}$$

つまり、$y \div x$ を計算すれば比例定数 $a$ が求まるということである。

表から比例定数を求める手順

次の表を例に、比例定数の求め方を見ていこう。

$x$ 1 2 3 4 5
$y$ 4 8 12 16 20
1

表から $x$ と $y$ の組を1つ選ぶ

どの組を選んでもよい。まずは $x = 1$, $y = 4$ を選ぼう。

2

$y \div x$ を計算する

$$\frac{y}{x} = \frac{4}{1} = 4$$
3

他の組でも同じ値になるか確認する

比例なら、どの組で計算しても $y \div x$ は同じ値になるはずである。

$$\begin{aligned} x = 2, y = 8 &\Rightarrow \frac{8}{2} = 4 \\[6pt] x = 3, y = 12 &\Rightarrow \frac{12}{3} = 4 \\[6pt] x = 4, y = 16 &\Rightarrow \frac{16}{4} = 4 \\[6pt] x = 5, y = 20 &\Rightarrow \frac{20}{5} = 4 \end{aligned}$$

すべて $4$ になった。これで比例であることが確認できた。

4

比例定数を答える

$y \div x$ で出た値が比例定数である。

答え:比例定数 $a = 4$

式で表すと $y = 4x$ となる。

「$y \div x$ が一定」を図で理解する

なぜ「$y \div x$」を計算するのか、図で確認しよう。

このように、表のどの列を選んでも $y \div x = 4$ になる。この「一定の値」が比例定数である。

例題:比例定数を求めてみよう

例題:次の表は $y$ が $x$ に比例する関係を表している。比例定数 $a$ を求め、$y$ を $x$ の式で表せ。

$x$ 2 4 6 8
$y$ -6 -12 -18 -24
1

$x$ と $y$ の組を1つ選ぶ

$x = 2$, $y = -6$ を選ぶ。

2

$y \div x$ を計算する

$$\frac{y}{x} = \frac{-6}{2} = -3$$
3

確認のため、別の組でも計算する

$$\begin{aligned} x = 4, y = -12 &\Rightarrow \frac{-12}{4} = -3 \\[6pt] x = 6, y = -18 &\Rightarrow \frac{-18}{6} = -3 \end{aligned}$$

すべて $-3$ で一定である。比例であることが確認できた。

4

答えを書く

比例定数 $a = -3$

式:$y = -3x$

比例定数は負の数になることもある。$y = -3x$ は「$x$ が増えると $y$ は減る」という関係を表している。グラフにすると右下がりの直線になる。

よくある間違いと対策

1

$x \div y$ と計算してしまう

比例定数は「$y \div x$」である。順番を間違えないように注意しよう。公式 $y = ax$ を $a =$ の形に直すと $a = \dfrac{y}{x}$ になることを覚えておこう。

2

1組だけで判断してしまう

1組で計算した値が比例定数かどうかは、他の組でも同じ値になるか確認して初めてわかる。最低でも2〜3組で確認することを習慣にしよう。

3

$x = 0$ の値を使ってしまう

$x = 0$ のとき、$y \div x$ は計算できない(0で割れない)。$x = 0$ 以外の値を使って計算すること。

この単元のよくある質問

Q. どの $x$ と $y$ の組を選べばいいですか?

A. どの組を選んでも答えは同じになる。計算しやすい数(小さい数や割り切れる数)を選ぶと間違いにくい。ただし $x = 0$ は使えない。

Q. 比例定数がマイナスになってもいいですか?

A. 問題ない。比例定数は正の数にも負の数にもなりうる。$y = -3x$ のように負の比例定数の場合、$x$ が増えると $y$ は減る関係になる。

Q. 分数や小数の比例定数になることはありますか?

A. ある。例えば $y = \dfrac{1}{2}x$ や $y = 0.5x$ のように、比例定数が分数や小数になることもある。計算結果をそのまま答えにしてよい。

練習問題

問1. 次の表は $y$ が $x$ に比例する関係を表している。比例定数を求め、$y$ を $x$ の式で表せ。
$x$ 1 2 3 4
$y$ 5 10 15 20
問2. 次の表は $y$ が $x$ に比例する関係を表している。比例定数を求め、$y$ を $x$ の式で表せ。
$x$ 3 6 9 12
$y$ -9 -18 -27 -36
問3. 次の表は $y$ が $x$ に比例する関係を表している。比例定数を求め、$y$ を $x$ の式で表せ。
$x$ 2 4 6 8
$y$ 1 2 3 4

まとめ

この記事では、表から比例定数を求める方法を学んだ。ポイントは以下の通りである。

  • 比例定数は $y \div x$ で求まる
  • 比例なら、どの $x$, $y$ の組で計算しても同じ値になる
  • 比例定数は正の数にも負の数にもなる
  • $x = 0$ の値は使えない(0で割れないため)

表を見たら、まず「$y \div x$」を計算する。これを習慣にすれば、比例定数は迷わず求められるようになる。

Core-dorill— 基礎を、何度でも。

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