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一次関数のグラフから式を求める方法

一次関数のグラフから式を求める方法

「グラフを見て式を作れって言われても、どこから手をつければいいの…?」

そんなモヤモヤ、よくわかります。でも大丈夫。グラフから式を求めるのは、実はたった2つの数字を読み取るだけなんです。

この記事を読み終えるころには、どんなグラフを見ても「あ、この式ね」とスラスラ書けるようになりますよ。

⏱️ 約5分で読めます 📝 前提知識:一次関数 y = ax + b の形を知っていればOK

まず確認!一次関数の式の形

一次関数の式には「傾き」と「切片」という2つの数字が入っていることを確認する

一次関数の式は、必ずこの形をしています。

y = ax + b

a = 傾き(グラフの「かたむき具合」)
b = 切片(y軸と交わる点のy座標)

つまり、グラフから式を求めるには、このabの値を読み取ればいいんです。

グラフから式を求める = 「傾き a」と「切片 b」を読み取ること

ステップ1:切片を読み取る

グラフがy軸と交わる点から、切片 b の値を読み取れるようになる

まずは簡単な方から始めましょう。切片(せっぺん)を読み取ります。

1
グラフがy軸(たて軸)と交わっている点を見つける
2
その点のy座標を読む → これが切片 b
x y 0 1 2 3 4 1 2 3 4 5 ここが切片! b = 2

上の図では、直線がy軸とy = 2のところで交わっています。だから、切片 b = 2 です。

切片は「グラフがy軸と交わる点のy座標」。グラフを見て、たて軸との交点を読むだけ!

ステップ2:傾きを読み取る

グラフ上の2点を使って、傾き a の値を計算できるようになる

次は傾きです。傾きは「xが1増えたとき、yがいくつ増えるか」を表します。

1
グラフ上で、座標が読みやすい2つの点を見つける
2
xの増加量(右にいくつ進んだか)を数える
3
yの増加量(上にいくつ進んだか)を数える
4
傾き = yの増加量 ÷ xの増加量 で計算
傾き a = yの増加量xの増加量
x y 0 1 2 3 4 1 2 3 4 5 (1, 3) (3, 5) xが2増加 yが2増加 傾き a = 2 ÷ 2 = 1

上の図を見てください。点(1, 3)から点(3, 5)に移動するとき、xは2増えて、yも2増えています。

だから、傾き = 2 ÷ 2 = 1 です。

傾きは「yの増加量 ÷ xの増加量」で求める。グラフ上の2点を選んで、縦と横の増加量を数えよう!

傾きが正のときと負のとき

傾きには「プラス」と「マイナス」があります。グラフの向きで見分けられます。

傾きが正(a > 0)

右上がりのグラフ ↗

傾きが負(a < 0)

右下がりのグラフ ↘

ステップ3:式を完成させる

読み取った傾きと切片を y = ax + b に代入して、式を完成させる

傾きと切片がわかったら、あとは式に当てはめるだけです。

1
y = ax + b の a に「傾き」を代入
2
b に「切片」を代入
3
完成!
y = ax + b y = 1x + 2 傾き a = 1、切片 b = 2 を代入 y = x + 2
傾き a = 1 のとき、「1x」は「x」と書く(1は省略)。これも忘れずに!

まとめ:3ステップで式を求める

1
切片を読む:グラフとy軸の交点のy座標 → これが b
2
傾きを求める:2点を選んで「yの増加量 ÷ xの増加量」 → これが a
3
式に代入:y = ax + b に当てはめて完成!

✏️ 練習問題

ここまでの内容を使って、実際に解いてみましょう。

問題1

下のグラフの直線の式を求めなさい。

x y 0 1 2 3 4 1 2 3 4
答えを見る

答え:y = 2x + 1

【切片】y軸との交点は (0, 1) → b = 1
【傾き】点(0, 1)と点(1, 3)を使う
xの増加量 = 1 − 0 = 1
yの増加量 = 3 − 1 = 2
傾き a = 2 ÷ 1 = 2
【式】y = 2x + 1

問題2

下のグラフの直線の式を求めなさい。

x y 0 1 2 3 4 1 2 3 4
答えを見る

答え:y = −x + 4

【切片】y軸との交点は (0, 4) → b = 4
【傾き】点(0, 4)と点(2, 2)を使う
xの増加量 = 2 − 0 = 2
yの増加量 = 2 − 4 = −2
傾き a = −2 ÷ 2 = −1
【式】y = −x + 4

※ 右下がりのグラフなので、傾きがマイナスになります。

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💭 ちょっと考えてみてほしいこと

ここまで読んでくれたあなたは、グラフから式を求める方法を理解できたと思います。

でも、正直に聞かせてください。

「じゃあ明日のテストで、この問題が出たら絶対に解ける?」と聞かれたら、自信を持って「YES!」と言えますか?

もし少しでも不安があるなら、それは普通のことです。

なぜなら、「理解する」と「テストで解ける」は、まったく別のことだから。

脳科学的に、人は「一度わかった」だけでは記憶が定着しません。同じパターンを何度も繰り返すことで、やっと「考えなくても手が動く」レベルになるんです。

スポーツや楽器と同じですね。サッカーのルールを知っていても、練習しなければ試合で活躍できません。

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🎉 最後に

この記事で学んだことをまとめます。

  • 切片 b = グラフとy軸の交点のy座標
  • 傾き a = yの増加量 ÷ xの増加量
  • この2つを y = ax + b に代入すれば完成

ここまで読み切ったあなたは、本当にすごいです。まずは「理解できた自分」を褒めてあげてください。

あとは反復あるのみ。自信がつくまで繰り返して、テストで「あ、これ見たことある!」と思える自分を目指しましょう。

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